「ライアン・ガンダー -この翼は飛ぶためのものではない」 2017年4月29日-7月2日 国立国際美術館
最近、「artscape」というホームページをよく見る。展覧会の情報(どこでいつまでやっているのか、巡回展なのか)がわかるから便利なのだ。そこには、オススメ展覧会というページがある。そこで「ライアン・ガンダー」があったので行ってみた。行ってよかった!オススメしていただけはある。
作品の表示はなく、受付においてある展示作品リストの図を見ながら作品を見る。ところが、この図が分かりにくくて。見逃がしそうな所に作品があったりとか。これもライアン・ガンダーがわざとしている???しかも、移動する作品があったらしく、見落としてしまった。残念。写真撮影可。
最高傑作 まゆげと目玉が動く なんかおかしい
あの最高傑作の女性版 アイラインもつけまつげもあり。まゆも細め。
僕はニューヨークに戻らないだろう 穴につっこまれた紙がヒクヒクと動き、カサコソと音がする。床にはくずが落ちている。ねずみ?人の手が出てきたりして。
あまりにも英国的というわけではないが、ほぼ英国的な 床に紙くずが落ちている。思わず「これも作品ですか?」と係員さんに聞いてしまった。
作品名わからず 人形がズラリ。たくさん並ぶと圧巻。
ひゅん、ひゅん、ひゅうん、ひゅっ、ひゅうううん あるいは同時代的行為の発生の現代的表象と、斜線の動的様相についてのテオとピエトによる論争の物質的図解と、映画の100シーンのためのクロマキー合成の試作の3つの間に タイトル長っ!小麦かと思ったら、矢が突き刺さっているのだった
作品名わからず きれい
ガラス球の中はこんな感じ
アンパーサンド フレームの向こうでは、服やリュック、ドラム缶やら様々なものがベルトコンベヤーで流れてくる。次は何が見えるのかな?
ヨーロッパのソフトなモダニズムの運動家(構造と安定のための演劇的枠組み) やあ、まいったなあと言っているみたい。体が自由に動かせることができるようだ。
足元の小さな人形にも注目
作品名わからず 写真。言葉が書かれているカードを背景にオブジェがあり、布が舞う。思わずカードの言葉を見てしまう。私の目にとまったのは”storytelling like monocle shorts”ストーリーテリングを勉強している私にピッタリと思ったけれども、これってどういう意味?穴がひとつしかないショートパンツのような語り???
そっと置かれていた靴 これも作品。私は、この三足の中では左の始めから泥が描かれている靴が好き。
作品名わからず 鏡をパレットのように使っている。じっと見ていると自分の顔が映っていてビックリした。
昨日今日明日 日めくり。毎朝、係の人が日めくりを破って丸めて山に置くそうだ。展示の始めと比べたら山も大きくなっているだろうな。
「ライアン・ガンダー」展の上階は、「ライアン・ガンダーによる所蔵作品展 かつてない素晴らしい物語」 国立国際美術館の所蔵品をライアン・ガンダーが選んだものを展示している。おもしろいのは、作者の違う作品をペアの展示にしていること。比較したりすることで、より作品を楽しむことができるようになっている。マンレイ、ミロスワフ・バウカ、高松治郎さんの作品や山城隆一さんの「森・林」が好き。
大満足の展覧会だった。