ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『トレバー・ノア 生まれたのが犯罪!?』『ほぼ命がけ サメ図鑑』

2018-10-21 22:24:41 | 
 「少年倶楽部プレミアム」で関ジャニ∞のツアー・東京ドーム公演の映像を見る。東京スカパラダイスオーケストラさんとの共演、安くんのバースデーのお祝い、全力を出して崩れ落ちる村上くんの姿などツボを押さえた映像。驚いたのは丸ちゃんのギャグオンパレード。NHKさんは、勇気があるなあ。私の好きなギャグ「目隠ししてても見えてるさかいに」をやっていたので、うれしかった。

 「西郷どん」鈴木亮平さんは、体を自由自在に痩せたり太らせたりして、役を作るのがスゴイなあ。「ジャニ勉」だったか、亮ちゃんを見て「太った?」と思ったが、あれは、西郷従道さんの役作りだったのかな。年齢が上がってくると、ちょっとふっくらしてくるもんな。丸ちゃんだって、若い時のしゃくれが目立たなくなってきているもんね。
 
『トレバー・ノア 生まれたのが犯罪!?』 トレバー・ノア 齋藤慎子訳 英治出版
 アメリカで人気風刺ニュース番組「ザ・デイリー・ショー」の司会をつとめる、注目のコメディアン、トレバー・ノア。アパルトヘイト下の南アフリカで、彼の人生は「黒人の母と白人の父から生まれた」という犯罪行為からはじまった。不条理な状況をユーモアで乗り超えていく母と子の生き様を描いた物語。
 まず、アパルトヘイトの真実に驚いた。白人が黒人を差別するという構図ではなく、白人は黒人の中でも民族によって対立を煽るしくみを作っていたとは。そして、異なる人種間の性行為を禁じていた。だから、黒人の母と白人の父の間に生まれたトレバーは、生まれたことが犯罪なのだ。
 次に、トレバーの立場が悲しい。どこに属すのも中ぶらりん。ボリビアのラパスで出会った日系人のガイドさんは、ボリビアでは日本人の顔をしているのにスペイン語がペラペラ、日本では日本人の顔をしているのに日本語が少し変なので、出会う人は皆面食らうみたいと言っていた。それを聞いて、「私は私なのに、周りからそう見られるのは辛いだろうな」と思ったことを思い出した。しかし、トレバーは、英語や民族の言葉を覚えることで人種の壁を越えていく。
 そして、何よりもすばらしいのは、お母さん。アパルトヘイトの時代にトレバーをどこへでも行ける、なんだってできると育てたのだ。回りは無理だとあきらめているのに、可能性を息子に教えたのだ。痛みを受けても忘れて又立ち上がる前向きな姿勢やユーモア!
 最後にトレバーの言葉。「失敗や拒絶は一つの答え。後悔は答えの得られない永遠の問い」 「たら」「れば」とウジウジ考えるより、とにかくやってみようと思うようになる。

『ほぼ命がけ サメ図鑑』 沼口麻子 講談社
 怖いとしか認識されていない、サメの本当の姿を世の中に伝えるべく日々奮闘中のシャークジャーナリストが、地球上の海を旅して見たり食べたりの体当たりで書くサメの図鑑
 作者のサメに対する愛と情熱をひしひしと感じる本。と言っても、読みやすく、おもしろい。前半は、質問に対する答えとして、サメの年齢や生殖活動の話をしたり、人食いざめの誤解を解いたり。後半は、実体験を交えて様々なサメについて解説。えっ、そうなの!?ということが一杯。この本を読んで、ちょっとサメが好きになった。
コメント
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