俳句ポスト 兼題「啓蟄」 中級者コース佳作をいただきました。夏井先生、ありがとうございます。
啓蟄に金色の鞠失くしけり 丸山隆子
孫と行く公園の池には、ボールがたくさん浮いている。誤って池にボールが入ったのだろうが、柵があって池には入れないのでボールはそのまま。ボールを池に落とした子は悲しいだろうなと考えていたら、グリム童話の「かえるの王様」を思い出した。
啓蟄とは冬ごもりしていた虫が地上へ出てくる頃のこと。虫だけではなく、カエルや蛇も含むらしいので、お姫さまが失くした金色の鞠を冬眠から目覚めたかえるが持ってきてくれるかもと想像した。