ささやかな幸せ

SUPER EIGHT、本、美術鑑賞、俳句、お茶が好き!
毎日小さな幸せを見つけて暮らしたい。

『茶筅の旗』『これでおしまい』

2021-11-30 23:49:26 | 
『茶筅の旗』 藤原緋沙子 新潮社
 京都・宇治。古田織部の覚えめでたい朝比奈家の一人娘・綸は父の跡を継ぎ、極上茶を仕立てる「御茶師」の修業に励んでいた。そこへ徳川・豊臣決戦近しの報が。大名と縁の深い御茶師たちも出陣を迫られる。茶園を守り、生き抜くにはどちら方につくべきか……茶園主たちの知られざる闘いを通して綸の成長を描く。
 茶人古田織部や小堀遠州が脇役で、女性が主役なのがおもしろい。お茶を作る場面が生き生きとして目に浮かぶよう。すっと読むことができた。お茶と対極にあるような生臭い戦や政に巻き込まれるのが何ともやり切れない。

『これでおしまい』 篠田桃紅 講談社
 一〇七歳の世界的美術家が最後に遺した「人生のことば」 桃紅さんの人生哲学を短い言葉で伝える「ことば篇」とこれまでの人生を写真と文章で振り返る「人生篇」の二部構成。
 桃紅さんの言葉がすばらしい。洋服も和服も人の体を覆うことでは同じだが、違いを 体を「着物は包むのよ。読服は入れるのよ」納得。
 「若さは謳歌するもので賛美されるものではない」「人は、結局孤独。人にわかってもらおうなんて甘えん坊はダメ」「何事もほどほどに。これが人間の一番の戒め」「たいていのことは受け止めて喜ぶほうが人生は得ですよ」「外界と言うものは一切自分の思うようにならないから」
 激動の時代を生き、芸術を極めた人の言うことは深い。
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いろいろと分からない言葉 コココガチャ?制作開放席?

2021-11-27 22:40:55 | Snow Man
 あべちゃん、お誕生日おめでとうございます。

 Snow Manのライブレポを読んでいると、「コココガチャ」というのが結構出てきて、おばちゃんファンの私は「?」なんとなく画面に抜かれることは、分かるのだが。スマホのバッテリーが膨らんで、スマホの横の接ぎ目がパーンと広がってしまったので、新しいスマホにした私。検索、検索!なに?「D.D.」の時の「コココ」という音の時に、誰が画面に抜かれるかわからないことから、「コココガチャ」というらしい。「ガチャ」は、カプセルトイのガチャポンから派生して、何が出てくるかわからない抽選のような意味で使われているみたいですな。「しー」と指を唇に当てる仕草のところ。私は、ラウちゃんだけかと思っていた。他のメンバーも抜くようになっていたとは。今まで漫然と歌番組を見ていた私は、ファン失格か!?しかし、「コココガチャ」というネーミングのセンスがいいなあ。

 あと「制作開放席に入れました」というツイートも見かける。制作開放席とは、機材の設置など舞台の設定で、余った場所に急遽席を設けたもの。何、何?私も制作開放席に入れる抽選に参加したいんだけど。どうも、申込みの落選者の中からランダムにメールが送られて、申し込むよう。つまり、メールが送られないと申し込めない。そのメールは落選者の中からの抽選という・・・。急な復活当選みたいな感じ?

 あぁ、行きたかったな、Snow Manの大阪公演。

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8BEAT ソロ曲の感想

2021-11-26 21:03:17 | 関ジャニ∞
 丸ちゃん、38歳のお誕生日おめでとうございます。

<8BEAT 完全限定生産盤収録 ソロ曲>
〇みかん 横山裕
 横の高いキーの裏声がいい。雪の山荘というシチュエーションがいい。アニメの中では雪が降っているのに、オレンジと白なので素朴で温かい感じがする。最後の横の顔が素敵。
 ミュージッククリップのメイキングでは、何べんも挑戦する横の姿が。こういう真面目なところが好き。
 10年くらい前の歌で横の歌詞、安くんの作曲。

〇フリーシーズン 村上信五
 バブル期のカラオケビデオ風。ひなちゃんは昭和感満載だが、カッコイイのだよ。唇の横についた血を拭いてもらうひなちゃんの表情がカワイイ。「ないないないない」のフレーズが癖になる。
 英語詞がbadがbat、byeがbuyになっていて間違いか?と思ったら わざとだったのね。TKは、アホの設定?光GENJIのような若きTK?も可愛かった。確実にTKのラップは上手くなっていると思う。
 ライブでは、ひなちゃんがミュージッククリップをバックにカラオケで歌う感じかな。

〇ヒカリ 丸山隆平
 丸ちゃんの声のニュアンスがよくて好き。高音がいい。死のイメージがあるが、美しくて好き。丸ちゃんの声がいい。
 ミュージッククリップの監督はコンペで選んだらしい。始め、美しい湖(しかし、沼って言っていた)の全景から寄っていき、何かあると思ったら丸ちゃんが横たわっていて驚いた。撮影は寒かっただろうな。
 
〇9 安田章大
 芸術的な映像で安くんのダンスがカッコイイ。ただ、安くんがサングラスをはずして撮影しているので、「大丈夫か?」と心配になる。
 サビの裏では安くんの心臓の音が鳴っているらしい。
 ライブでは、プロジェクションマッピングをバックに歌いそう。
 現場で光が急に射してきて、急遽ビデオを回すことになったりして、大変そうだったが、幻想的な場面になっていた。

〇One night more 大倉忠義
 大倉くんの高い声がいい!個人的には大倉くんの低い声が大好きだが。
 最後の大倉くんの顔がめっちゃイイ!
 


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『病と妖怪 -予言獣アマビエの正体』『自由研究に向かない殺人』

2021-11-25 18:43:52 | 
『病と妖怪 -予言獣アマビエの正体』 東郷隆 インターナショナル新書
 本書ではアマビエをはじめとした予言獣や幸福をよぶ瑞獣などの幻の生物たち(妖怪)を紹介し、流行病や災害と日本人がどのように向き合ってきたか、その際に妖怪とどのような関係を結んで来たのか、江戸から明治に描かれた錦絵や瓦版などから考える。
 予言獣って結構たくさんあるのね・・・。予言獣の姿を写した護符として売るなど商売に使われることも。
 アマビエのような鳥型人魚は、中国や東南アジアにほとんどなく、西洋ぽいとか。麒麟は中国には現れるが、日本には現れないとか。獏が夢を食べるのは日本独自とか。へぇと思うことが多かった。予言の中身が世相を反映しているというのも面白かった。

『自由研究に向かない殺人』 ホリー・ジャクソン 服部京子訳 創元推理文庫
 イギリスの小さな町に住むピップは、大学受験の勉強と並行して“自由研究で得られる資格(EPQ)"に取り組んでいた。題材は5年前の少女失踪事件。交際相手の少年が遺体で発見され、警察は彼が少女を殺害して自殺したと発表した。少年と親交があったピップは彼の無実を証明するため、自由研究を隠れ蓑に真相を探る。
 面白かった!このミスや文春ミステリのベストテンに絶対入ると思う。
 犯人が誰なのか?みんな怪しい。でも、おどろおどろしい感じではなく、なんかカラリと明るい感じで進む。
 そして、いろいろと考えさせられた。犯人の家族への大衆が行う仕打ち。見た目からおこるミスリード。心の中に潜む偏見や思い込みが露わにされる。
 この続編があるらしいので翻訳されたら、ぜひ読みたい。
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「和巧絶佳展」現代作家の工芸美に魅了される

2021-11-24 21:21:37 | 美術鑑賞
「和巧絶佳展-令和時代の超工芸」 2021年9月18日-12月5日 アサヒビール大山崎山荘美術館
休館日/月曜日  開館時間/10:00~17:00
 展覧会タイトル「和巧絶佳(わこうぜっか)」は現在の日本における工芸的な作品の三つの傾向――日本の伝統文化の価値を問い直す「和」の美、手わざの極致に挑む「巧」の美、工芸素材の美の可能性を探る「絶佳」――を組み合わせた言葉。日本の美意識に根ざした工芸的な作品によって、いま最も注目されている1970年以降に生まれた作家12人を紹介。
 

舘鼻則孝<Heel-less Shoes> レディガガが履いたことで注目されたヒールがない靴。花魁のぼっくり下駄にインスピレーションを受けたとか。

 いやあ、現代作家の工芸美に心打たれました。明治の工芸のすごさがよく言われていますが、ここに紹介されている作家さんたちは、負けていません。すごいです。見るべきです。
 深堀隆介さんの金魚。リアルですが、立体ではなく、描いているのです。樹脂の上に描き、また樹脂を流して描き。だから、上から見ると金魚が見えるのに真横から見ると金魚が見えないのです。
 池田晃将さんは、螺鈿と蒔絵で細かい数字の描かれた作品を作っています。一見キラキラの作品は、よく見ると数字の螺鈿で驚いてしまいます。
 見附正康さんは、赤絵の絵付けの作品。この手描きの文様の細かさにびっくりしてしまいます。
 山本茜さんは、ガラス作品の中に截金(きりかね)を閉じ込めています。とても繊細で美しくて、この方の作品が好きです。
 新里明士さんは、レースのような蛍手の陶芸。外側の光を透すところをぜひ見てください。
 坂井直樹さんは、一枚の鉄板を鍛金と言う方法で金工作品を生み出します。あたたかみのある肌がいいです。好きな作品ばかりです。加賀象嵌の作品も素敵です。
 安達大吾さんの作品は、正倉院展で見た夾纈のぼかしを思い出しました。
 橋本千毅さんの螺鈿と蒔絵を使った箱は、美しいの一言です。






大山崎山荘は、外も綺麗ですが、中の調度も素敵です。


カフェでケーキとお茶。リーガロイヤルホテル京都が「和巧絶佳展」のために考案した抹茶と柚子のケーキ。葉擦れの音を聞きながら、広々とした風景をながめて、のんびり。アサヒビールなのでビールもあります。

 お庭が紅葉できれいでした。












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