半島でつぶやく韓国ネタ

韓流、嫌韓といろいろ聞こえてきますが、こっちで暮らしながら私自身が感じる韓国・韓国人のちょっとした話をつぶやきます。

ヘル・バウンド・バス

2006年11月29日 22時01分53秒 | 韓国のバス

あれはまだ私が韓国に来て間もない頃でした。

会社からある場所まで移動する際にバスを利用することになったのですが、
同僚が、「一緒に行く」と付いて来ます。

「いくら外国人でも子供じゃないんだから…」
「いや君にはまだひとりは無理だ。」
「え?な、何が…?」

そうです。
この国のバスに乗るには運動神経は勿論、勇気、ガッツ、動体視力、乗車テク、
その他様々な力量が必要とされたのです。

 

それは悪夢でした。
タイヤが鳴るほどの急発進から始まった「初バス」は、
急加速、急ブレーキ、急カーブはおろか、信号無視、無理な追い越し、等等、
日本人の常識からは計り知ることの出来ない凄まじいものでした。
ジェット・コースターどころの話じゃありません。

出発して1分もしないうちに同僚の言葉を深く、
そして切ないまでに理解しました。

バス内はもう既に加速という名の修羅場

子供は必死で母親にすがり付き、
おじさんは前の座席にしがみ付き、
つり革に両手でつかまったお姉さんの体は宙に浮きました

後部座席からは乗客のおばちゃんがスーパーで買った品物が、
次々に転がって来る…。
コロコロ、コロコロ、果物が転がり来るその後に金ダライが、
ガラガラ激しい音をたてながら転がって来て料金箱にCrash!

そ、そして私は見た。…見てしまったのです。
おばあちゃんが最後部から真ん中あたりまでゴロゴロと転がるのを…!

悲鳴をあげながら転がるおばあちゃんを見ながら、
なす術もなくただ黙って見ているしかない乗客たちの口からは、
運転手に向けられた激しい罵声と憎悪に震えるしん吟の声、
「おばあさん!」、「おばあさん!」と手を伸ばし口々に呼びかける声、声、声…。

誇張表現など全く無しです。
この目で見たままを率直に書いているだけです。

 

バス停に着いて降りる乗客たちは口々に運転手を罵倒しながら降りていきました。
ある男性は「バス会社に抗議する」とナンバーを控えて行きました。

そんな乗客たちの態度にもまるで、「また言ってるぜ」とでも言うように、
運転手はまるで聞こえていないような態度で顔さえも向けもしません。

 

初バスがこんなでしたからそれからと言うもの、
やむを得ずバスに乗るときは覚悟を決めてから乗りました。
外人1年生の私にはしっかりトラウマとなりました。

国民の皆さんやマスコミの糾弾でここ数年の間でかなり改善されたものの、
根底にある精神までは改革されていないと思います。

日本のドライバーの方々のマナー、心意気、プロ魂に比べたら、
…いや、比べることさえも馬鹿馬鹿しい。

なんか書いてたらどんどん言いたいことが浮かんで来る…
また明日書きます。って思い出して怒るなよわたし…。


みかんの起源はウリナラ!

2006年11月27日 11時17分34秒 | 韓国語

えー、すいません。またやってしまいました。
タイトルで釣る悪い癖…。ま、ある冬の日のジョークとでもお考えください。
(のっけからギャグをかますのが好きなんです。)

 

さて、冬の果物といえばやはりみかん。
韓国でも冬みかんは最もメジャーな果物のひとつであります。
韓国語では「キュル 귤」と言います。

味や形は日本のみかんと同じです。
やっぱりダンボールの箱買いとかでどーんと買い置きしたりします。

ま、そんなことより今日の話題はみかんの語源について深くリサーチを…。

 

みかん。…一体いつからこの果物を「みかん」と呼ぶようになったんでしょう。

 

個人的な体験ですが、
以前チェジュ島に旅行に行った際にこんなことがありました。

現地のおじさんがみかんを下さったのですが、
手渡すときにはっきりと日本語で「みかん」と言っていたのでした。

一瞬耳を疑いました。
日本人だから知ってる日本語を使ってみてるのかな?とか。いろいろ。

 

チェジュ島では勿論、韓国語が話されているのですが、
方言がすごくて島以外の韓国人が聞いてもほとんど理解できないそうです。
そしてこれは全くの私見ですが、
韓国語は南下するほど発音が簡略化されている気がします。

 

と、ここまで伏線張っといて…、
実は韓国語ではキュルの他にもうひとつみかんの名前があります。
「ミルガム 밀감」と言う…。

ミルガムと日本語で書くと分かりにくいですが、
発音はmilgam で、「ル」と「ム」はいわゆる小さいルとムです。

ソウルなど’上のほう’ではちゃんと milgam と発音されますが、
チェジュ島ではLの発音時に舌をちゃんと下あごに付けず、
最後のMは口をちゃんと閉じないで発音される為に、「みがん」と聞こえる訳で…

 

謎は全て解けた!犯人はこのな……まだ金田一少年見終わってなくて…スマソ。
(マイ・ブームです。お許しください。)

まとにかく、「みがん」と「みかん」…どう考えても同じだよ。と。

みかんという果物が何処からどんな風に日本や韓国に来たのかとかは関係なく、
とにかく名前の「みかん」という発音は半島から伝わったんじゃないかなと思います。
私見ですよ。(批判メールとか送っちゃイヤ。)(詳しい学術的な資料とかもイヤ)
(まあ、そんな親切な人いないか)(てへっ)

だって「みかん」から「ミルガム」になるなら発音、複雑化してるので、
それはちょっと考えにくい訳で…。

 

ま、所詮どうでもいいんですけどね。そんなこと。
美味しけりゃ。


キムジャン・キムチ。頂きました。

2006年11月26日 21時43分20秒 | 韓国料理

キムジャン・キムチをお隣から頂きました。
やっぱりおばあちゃんのいる家はいいっすよー。ありがとうー。

へへー、早速先ずは辛口でパクパク。へへー。
美味しいよー。しゃりしゃりだよー。

前にも書きましたが発酵していない味は普段のキムチとは全然違う味なんすよー。
写真撮ろうかと思いましたが見た目からは区別が付きませんので思いとどまりました。

昔の人の作るキムチはすごいシンプルなんですよねー。
大体ほとんど白菜だけが目立つってのが多い。
豊かな食生活とはかけ離れていたからだそうです。昔は。

しかしよく考えるとすごいです。
だってほとんど白菜と唐辛子でこれだけうまいもの作っちゃうんですから。

あとは何が入ってるんだ?
ニンニク、ねぎ、大根…そんなモンです。ベースは。

 

やっぱキムチはすごいと思います。
作りたてはからくちでバリバリ。
ちょっと経ったら食べ頃でごはんとムシャムシャ。
日にち経って酸っぱくなったらキムチ・チゲやプッチンゲ(チジミ)などの料理に…。

作りたてから古くなったものまで使い道がたくさん。
しかもどれも美味しい。

一回作ったら3,4ヶ月は普通にバリバリ行けます。
状態が良かったら半年くらいは食べれます。
そして最近出回ってる「キムチ冷蔵庫」で保存したら、
1年間食べれると言うから驚きます。(うちにはないよ)

ま、最も日本の梅干なんかに比べたら大したことないすけど。
だって梅干は何十(百?)年ものとかあるそうですからね。

 

ま、とにかく今は発酵前のキムチを楽しむのだ!
へへー。

しかし韓国料理とカテゴリー打っといて、
料理らしい料理は一度も出てない…
何処までこの路線で行けるのか…やったろうじゃないか!


韓国語の語順

2006年11月25日 08時31分33秒 | 韓国語

どーもです。久しぶりに韓国語ネタを。

 

韓国語を話していて他の外国語と比べて親しみが沸くのは、
語順が日本語とほぼ同じということです。

例えば、「私は今日、学校へ行きました。」だったら、

나  는  오늘  학교  에  갔습니다.
私 は 今日 学校 へ 行きました。

みたいに「て、に、を、は、」も含めてほとんど語順が同じです。

日本語の特徴のひとつとして、「今日、私、行きました。学校へ。」みたく、
主語・述語などの入れ替えとか助詞省略とかもアリですが、
韓国語でもそれは一緒です。

かなり日本語と同じニュアンスで使える訳です。
漢字なんかもほとんど同じですし、
発音が似てる言葉なんかはもうめちゃ多いです。

 

どう考えても日本語と韓国語のルーツは一緒です。

まあ勿論、人類はアフリカ北部に住んでいたとされる、
一人の女性の胎から生まれ出たそうですから、
所詮言葉なんてみんなルーツは一緒なんでしょうけど。

その中で日本と韓国はかなり近い間柄だったということでしょうね。
とにかく日本人にとって最も習得期間が少なくてマスター出来る外国語だと思います。

まあ、英語は外国語の基本として押さえるのは当然として、
第二外国語は韓国語が一押しですね。

って大学の先輩になっちゃって。


ちょっとティー・タイム韓国版

2006年11月21日 21時17分16秒 | 韓国料理

もう冬ですねー。さぶー。
外を歩くと乾いた冷たい空気に妙に靴音だけコツコツと響きます。

で寒さでかじかんだ心と体を温めるのが一杯のあったかーい飲み物。
ずずーって、これがたまりません。冬の楽しみというか。(じじくせー)
そう思うと冬の寒さもまたいいものですね。

 

お茶と言うと普通、緑茶や紅茶を思い出すのではないでしょうか。
こちらでも大体そうなのですが、
そこに韓国で伝統的に楽しまれている国産茶が加わります。

しかしその種類の多いこと、多いこと。
何でもとにかく絞ってお茶にしてるのではないかと思うほど(実際そんな感じ)、
種類がたくさんあります。

あまりにも沢山あるので少しだけ紹介したいと思います。
私が好きなものから。

 

先ずはメジャーどころ。テチュ茶
なつめから抽出したシンプルなお茶です。
味も香りも秀逸。そのままなつめです。濃褐色で上品なお茶です。

ユルム茶もかなりメジャーでしょう。
はと麦から作った白濁色のお茶です。ちょっとドロッとした感じ。
穀物系で口当たりいい味なのでどんな人にも好かれてるかなと思います。

結構好きなのがセンガン茶
センガンとは生姜のことです。半透明の黄色いお茶。
蜂蜜などで甘味を付けて甘辛爽やかなお茶です。
風邪の時なんかとても良いと思います。さっぱりしたい時とかにもよく飲んでます。

忘れちゃいけないのがスジョングヮ
冷たくして頂くお茶です(基本的には)。
桂皮や干し柿などから作られたお茶でやはり蜂蜜やいろんなもの入ってます。
桂皮独特の香りが素晴らしく、干し柿の甘い味も加わって高級感溢れるお茶です。

昔はお正月に年始まわりのお客さんに出していたそうで、
冬の飲み物、お正月の飲み物だったそうです。

ちゃんとしたとこで頼むと干し柿そのまま一個入ってたりします。
薄ーく氷張っちゃってたりして。
言うまでもなく夏に飲んだらちょー美味しいです。

まだまだ沢山ありますがそれはまたの機会に。

 

さて、このまま終わったらこのブログじゃない。
ちゃんとネタ用意してまっせー、じょうちゃん。
つかこれが書きたくて今までのを書いたのさぁ。…いわば前置き。

これぞ韓国の誇る国民的ギャグ的お茶!それは…

 

ココア茶。

こっちじゃあココアは茶だっちゅーねや!じょうちゃん!
だってしゃーないやろっ。穀物っちゅ穀物。クダモンちゅクダモン全部茶になるんやからなぁ!

ココア茶やでココア茶っ!
自販機(紙コップ)にもちゃーんと「ココア茶」て書いてあんねや!
スーパーにもどーんと1㌔入り「ココア茶(粉末)」ちゅーんがあるんや!

どーだっ!参ったか!世界は広いやろ!

 

あーあ、初めてフォント・サイズ変えてしまった。


ブラック・アウト!

2006年11月20日 15時47分03秒 | Weblog

ご無沙汰しちょります。
いえ、さぼってたんじゃないんです。
ちゃんと2日前くらいに書いてたんです。でも…

突然、停電しやがってくそぉぉぉー!
しかももう1、2行で完成ってとこでよぉー!
しかも予告なしだよぉお!予告なしぃ!(て普通ないか)(断水とかと違うか)

 

あ、停電てご存知ですか?
知らないですよね。
いや、知ってても体験したことないですよね?

今時さぁー!停電だよ!停電っ!!
もう死語だっつーのっ!バカバカばかぁー!!

 

ふぅっ。少しは気が紛れました。
そしてそれがショックでしばらく書けなかったんです。
…て長い言い訳。

 

さて。本当に良くあります。停電。今でも。
この辺が先進国との違いではないかなと思ってます。

UPSなしじゃパソコンいじるのあびないです。
デフラグなどもってのほか。

この間、家のPCのハード・ディスク整理した時もデフラグしときたかったんだけど、
停電怖さに出来なかったとです。

自宅PCデフラグしようと思ったらUPSのある職場に持っていくしかないとです。
…つか、ホント一般市民の皆さんどうやってるんだろう?

定期的にみんな職場に…?
朝、みんなでパソコン腕に抱えて、「今日はデフラグ曜日!(´∀`)」とか…。
…い、いや、それは断じてない。見たことない。

まさか自宅にUPS持ってるとか…。いやPC1、2台くらいでそれはないだろう。
まさかイチかバチか自宅で…
い、いやそんなリスクばかり高い無意味なことはしないだろう…。
それは愚かな賭け…だ。

まあいいさ。どうせ人事だし
さてデフラグ、デフラグ…と。会社に持って来たモンねー。

 

(今、ググって見たら最近は安くて小さいUPSあるんですね。日本には。)(あーあ。)


老処女-file#1 ヨヌ

2006年11月15日 20時01分25秒 | 老処女

この間、老処女について書きましたが、
実は知り合いに何人かいます。

 

イ・ヨヌ(33歳仮名)

私のトンセンであります。まだ若い頃に出会って、
オッパ・トンセンとなり現在もとりあえず交流はあります。

最初に出会ったのは友人のつてでした。
彼女は確か23くらいだったと思います。

すごく輝いていました。
舞台女優(アングラ)で割とそのときは名を売っていたようです。
常に舞台俳優独特の覇気(て分かります?)を周囲に撒き散らしていました。
女優やるくらいですから容姿も端麗です。(背は低いが)

 

25,6歳の頃に結婚を前提として付き合ってた男性がいました。
結婚と言うことで劇団はその際にやめたのですが、
具体的に結婚式のプラニングを立てる「いざ」という時に壊れてしまいました。
理由は話を聞く限り、彼女が結局相手に満足し切れてなかったというものです。

彼女は土壇場で出した自分の決定に後悔しませんでした。
そして女優業はそのまま潔く引退しました。
結婚話壊れたから復帰というのが彼女のプライドに触ったのです。

それからは色んな職を転々としながら、
割といい男にも何人か出会ってるんだけど結婚までには至らずじまい。
やっぱり彼女の理想が高いのが原因でした。

20代後半に入って来るとそろそろ周囲からの視線が斜めになり始め、
それまでチヤホヤしてくれて飲み会なんかがある度に、
「伝説の先輩」として呼んでくれてた後輩達からも声がかからなくなりました。

 

現在、三十路越えて堂々のノーチョニョ入りを決めました。
職業は「劇団関係のことを手伝ってる」ということなんだけど、
言葉の端々からちゃんとした収入源にはなってないようです。
こっちはバイトの種類も日本と違いかなり限られてるので生活は厳しいはずです。

人々との交流はかなり限定されています。
親戚その他の関係にはうるさいからと先ず本人が避けていて、
割と偏見のない私のような外人や理解心のあるごく僅かな友人との交流のみ。

 

またこっちには日本のように娯楽がそんなに沢山ありません。
…これは日本に住んでる方には分かりにくいと思いますが。

てな訳で娯楽も少なく友人も少なく…つまり面白いことナンもない!
それに加えて差別・迫害もですから…辛いはずです。

本人は、「結婚はいい。ひとりのほうが気が楽だから。」と言っていますが、
すごく淋しいのは会うたびに、電話のたびにヒシヒシと伝わって来ます。

 

日本とかなら結婚しない主義の人もたくさんいるし、
楽しむことも沢山たくさんあります。(こっちとは比べ物にならない)
まだまだ偏見とかあるでしょうが、
こっちの迫害・差別に比べたら無きに等しいと思います。

ホントに日本って楽しいことで溢れている国です。
私なんかはたまに帰る度に、「わー!やっぱ日本て楽しいなー!」と実感します。
でも日本にずっと住んだらきっとすぐに忘れて慣れちゃうでしょうね。

 

ま、そんな訳でヨヌちゃんの明日を祈りましょう。
いい男つかまえますように。

プライド捨てるのにも勇気がいります。


韓国のピザ

2006年11月13日 21時26分36秒 | 韓国料理

今日の夕食はピザで済ませちゃいました。成り行きで。

 

韓国にもとりあえずピザはあります。
でもピザといって良いのかどうか。

個人的にピザはクリスピーが真骨頂だと思っております。
いやほとんどの人がそう思っているのではないでしょうか?

し、しかし韓国でクリスピーなピザを食べようとしたら…
かなり探さなくてはならないと思います。

ふわふわ生地が主流で分厚いんです。生地が。
だからどちらかと言うと「ピザ・パン」(まさしく)と言ったほうがあってる。

あーあ。こっちに来てからまともなピザ食べたことありません。

で、最悪なのがここ数年サツマイモを使ったピザが流行ってます。
生地の土手の部分とかにサツマイモ・ペーストが入ってます。
とっても甘いです。

ピザに甘みは必要なのか?
ふわふわ厚手生地に甘い素材が入ってこれはもうピザじゃない!
普通の菓子パンです。
絶対に違う!…とげんこつ握りしめて訴えても誰にも通じない悲しさ。

 

前に仕事関係でよく一緒になるアメリカ人とピザ屋に行きました。
彼も韓国のピザ事情は良く知っていたのですが、
「もしかしたら」と期待してつい入ってしまうのだそうです。

調度、サツマイモ・ピザが流行りだした頃でした。
よせばいいのに「注文してみよう」と言い出したのです。

私はその時調度、もうふわふわ生地でもいいからトマト・ソースの味と、
サラミ・ソーセージやピーマン、チーズの味を何でもいいから味わってみたい!
と思っていたのでかなり抵抗しました。

結局、彼の好奇心の強さに負けてその「サツマイモ・ピザ」を注文したのですが、
出てきた時すでに見た目で引いてしまいました。

チーズ、サラミ、ピーマンその他ピザの象徴とも言えるそれらの食材が…
食材が…一切乗っかっていなかった!

かつてはプレイン・チーズなどを好んで食していた私にはチーズさえも乗ってない、
その食べ物はもはや衝撃を通り越してピザへの冒涜である!…とまで思いました。

貴様のような小ざかしいヤシがピザを名乗るとは何事か!?
…心の中でそう叫んでいました。
そしてお店のねいちゃんにキッと目を向けて、
「嘘つき!嘘つき!嘘つきー!もう知らないんだからー!と心の中で叫んでいました。

彼はと言うと落胆した表情の口元がわずかに歪んで、
つぶやくような声で出て来た言葉は「…ぉーまぃがー…」

頼んじゃったから仕方ない。
で食べ始めたらもう一度、「ぉーまぃがー…」
甘い!ルノアールのココアのように甘いのです。

でおまけに頼んだのは大判だったりなんかしちゃってました。
よせばいいのにお店に入った時ふたりともおなか空いててノリで頼んじゃったのでした。
余ったらドギー・バッグにして持って帰ればいいし…とか言って。

3分の1ほど食べたところで彼からのコメント。
「ピザじゃない違う食べ物だと思ったら結構いけるよ。」

ふたりで励ましあいながらせっせと食べる食べる…。せっせ、せっせ。
空気を読んでお店のおねいさん、こっちを睨んでる。
言葉の壁を超えるんですよね。こういうのって。

でも…でも、調度4分の3くらい食べ終わったところで…
力尽きました。もはや持ち帰ることなど頭の片隅にもありませんでした。

 

ふたりが立ち上がった後、
大きなクォーターのピザは寂しそうにお皿の上でじっとしていました。
ちなみに彼はイタリアン・クォーターってもうどうでもいいが。(おしまい)


真の食油

2006年11月12日 20時36分56秒 | 韓国料理

昨晩は定番ギャグで締めくくってしまいました。
オチが思い浮かばず安易な選択をしてしまいましたことを謹んでお詫びいたします。
いやーこの頃YouTubeで金田一少年見てて…つい…。

 

さて最近人ネタが続いてるので今日は食べ物ネタで行こうと思います。

チャム・ギルム。(참기름)
チャムは「真の」、ギルムは「油」の意でございます。
何かと言うとごま油です。

前にも書きましたが韓国料理はレシピ付、
ウマソーな写真てんこ盛りのサイトが山ほどありますから、
ここではあまり関心持たれそうにない日陰な食材なんかにスポットを当ててますです。

しかしこのチャム・ギルム。日本のごま油とはひと味もふた味も違います。

先ず香り。厨房のテーブルに瓶を出しただけで強い香りが匂い立ちます。
芳醇な濃い匂いです。これがまた食欲をそそる訳。

味も日本のに比べてものすごく濃いです。
半透明の褐色でドロッとしてます。

町内に大体一軒くらいごま油などのしぼりものを専門に扱っているお店があります。
市販のものもあるようですが大体みなさん町内のお店で買ってると思います。
(味も香りも全然違うから)

で大体ジンロ焼酎の空き瓶なんかに入ってます。
何故か伝統的にジンロなんだよなー。
個人的には他の瓶に入ってるの見たことないです。
ま、そのへんがまた韓国て感じでいいんですが。

で、このごま油、使いでたっぷり。
韓国料理では出番がメチャ多い調味料です。
にんにく、唐辛子粉なんかと一緒で超メジャー。

ナムルなんかには絶対入ってるし、
日本でお馴染みになった韓国のりのあの香りはチャム・ギルムの香りです。
ハケでさーっと塗って軽くあぶるんですね。

焼肉でも大活躍。
チャム・ギルムに塩をまぶしただけで最高の(私見)タレになります。
焼き魚なんかもこのタレで美味しく頂けます。(うっはー食べたくなって来た)

そしてなんと言っても大したおかずがない時。(こういうネタめちゃ多いすね)
どんぶりにご飯、その上にキムチと目玉焼き乗せて、
コチュジャン入れた後にチャム・ギルムを大さじぶっかけます

あーら不思議!それだけで高級即席簡易ビビンバにへーんしーんなのです。(マジ)

 

使い方だけ広まったら日本でもかなり流行ると思うんだけどな…
真の食油のお話でした。お粗末!


老処女

2006年11月11日 20時45分50秒 | 老処女

さて今回のお題目。老処女(노처녀 ノーチョニョ)。
何のことでしょう?

 

老いた処女…つまりずっとシングルのままでいる女性のことをそう言います。
ひでーでしょ?老処女、ですよ。

勿論本当に処女かどうかはカテゴリー分けする際に問われません。
大体、三十路越えるかそのくらいになるとそう呼ばれ始めます。すごく早いでしょ。

あ、今回のテーマは人によっては不愉快なものになるかも知れません。
いや、むしろシングルな方にこそ読んで頂いたほうがいいかな…。

 

まだまだ人権擁護の世界が甘い、甘すぎる国なんですよね。
こりゃ差別用語でしょ?
そんな風に(陰で)呼ばれている人たちの身にもなれって。

韓民族は儒教が根付いている民族です。
家庭が全ての基本なんです。

全てが家庭を物差しにして考えられ、成り立っています。
だから家庭持ちやそれに属する人たちにとっては非常に住みやすい、
住んで心地良い国だと思います。

しかしそうでない人たちには…

すごく辛い社会です。
勿論、表立って「やーいノーチョニョー!ヘヘー!」とか石投げられたりとかはないですが、
暗黙の…そういう集合意思というか…。

何と言うか…
特殊な人種枠に入っていくのです。…ノーチョニョと言う名の。

国全体に「家庭」に属さない人への偏見があるので、
親族の間でも腫れ物に触る感覚で接せられ、
それをまた本人も感じるので次第に避け始めます。

友人達は皆、家庭を持ち始めやはり接点がなくなり始め、
自分より下の後輩なんかからも徐々に徐々に誘われなくなります。

何かすごく特殊な技術の要る専門職でない限り、
職種もものすごく限定され始めます。(いわゆる3K的職種)

つまり普通に会社のOLなんかやってたら、
様々な圧迫が様々な所から始まって…あ、これは日本でも無きにしもか。
でもこっちのそれは凄まじいです。

 

…うーむ。ちょっと重い題材選んじゃったな。
書きながら暗くなっちゃってギャグもかませられんわ。
しかし私はこの社会の陰の部分にスポットを当てるのだ!

絶対に彼女たちの無実を証明して見せる!
ジっちゃんの名にかけて!!って誰だ?!

―続く―