【前回までのあらすじ】
オパーヨドンの策略にまんまとはまったオッパは、
二人きりのピンチに落ちちゃってましたとさ…
ロビーへ降りて来るとやっぱり人っ子ひとりいません。
勿論、食堂もしまってます。
「あれーまだ開いてないねー。」
分かっていながらうそぶく娘…。
「みたいだね。」
分かっていながら騙されてあげる私…。いい人演じてます。
しかし本当は眠かった。だって昨晩遅寝して早朝に起床。
でもその時間はきっと彼女にとっては幸せな時間だったことでしょう。
私にとっては何ともぎこちなく…とにかくつらかった。
手持ち無沙汰に二人でその辺をうろうろしていると、
異変に気付いて起きて来た弟君、さっそうと登場!
「ヒョン!おはようございます!」
「おー!おはよう!!」(やっぱりナイス。弟!)(礼儀正しいし)
「何しにこんな朝早くから起きて来てるわけぇ?」―あんたがそれを言うか?
「姉ちゃんこそ何だよ。こんな早くヒョンを起こして!」
喧嘩は止めてぇ…私のために争わないでぇ
と、とりあえず仲裁して、モーニング・缶・コーヒーにでもしようとラウンジへ。
昨晩と全く同じ席てのが痛かったけど。
「今日はオルンドゥル(어른들 大人たち)はゴルフするんですって。」
おお、そうだった。ゴルフのミニ・コースがあるのがここのウリ!
今回の目的のひとつでもありました。
「オッパ、私たちは何しようか?やっぱりインライン・スケートがいいかな?」
「ヒョンだってオルンじゃないか?ゴルフに行かなきゃだろ!」
「え!?…オ、オルン…? オ、オッパは私たちと同じよ!…」
彼女がひるむのを初めて見ました。
どうやら彼女の脳内ではいつの間にか私は、
大学のサークルの先輩か何かに自動変換されているようでした。
突如押し付けられた現実に慌てふためきながら、
「オ、オッパはあたしたちと一緒にスケートに行くのよっ!ねっオッパ!?」
うっ…。
これは、つ、強い。
とても強い力だっ。
こ、これがオパーヨドンの殻に隠されていた乙女の真の姿だと言うのかっ?
母を尋ねて3マイルほどもやって来たような子犬のような眼差し…。
しかしそんなことで涙目になりますか?普通?
やっぱり君はコリアン・ガール。
し、しかしこれを振り切るヤシがいたならそいつは…
んこタレです。
つ訳で速攻、「勿論ゴルフなんか行かないよっ。(´∀`)」
…つか私も調子良過ぎ。
朝食を終えて(勿論べったりで)、オルンドゥルは出発の準備。
友人の父:「本当に行かないの?」
―はあ、まあスケートも結構やりたかったですし。(嘘八百)
友人の母:「子供達がまとわりついて大変でしょ?ごめんなさいね。」
―いえ、私もまだ子供ですし…むしろ楽しいです。(嘘九百)
友人:(オパーヨドンらに向かって)「お前らあんまり迷惑かけるなよ。」
オパヨ:「ネー(はい)…。」(自覚はある)(でも感情をコントロール出来ない)
オパヨはその間、心配そうに私の様子を観察。
間際に裏切らないか心配だったようです。
あーあ、そこまで好かれると何でしょうか…。
ある種の責任感みたいなものが生まれます。
かくして私はその日一日オパヨの面倒を見ることを決心しました。
その方が割り切れるから。
逆境でも積極的に楽しもうとする心が良い結果を生むんじゃないかなって、
そう思ったんだ…。
その日は一日中(午後はカラオケとか確かやった)……
オッパァァ!待ってよおおうっ!あははっ、あはははっ…(リバーブ・エコー)
早く来いよおおうっっ! はははっ…ははははっ…(同上)
きゃぁぁ!(ステンッ)いったあぁ…(更に同上)
こらっ、気を付けなきゃダメだぞっ!(コツンッ)(頭にげんこ)(定番)(脚色有り)
あぁん、もう!…てへっ
はーはっはっはっ…(勿論リバーブ・エコー)(ディレイ・タイム:500msec)
えへへへへへへへー、オッパァァアアーア ァ ァ ァォ ァォ ァォ ォ …
ラブ・コメの王道を行って来ました。(ヤケ)
…なんかすごく長くなっちゃった。
シメを書いたら長すぎるなぁ…。
という訳で、最終章―その2―(新たなる旅立ち)―へ続く!
計画性ないすね。すみません。
所詮、行き当たりバッタリです。