半島でつぶやく韓国ネタ

韓流、嫌韓といろいろ聞こえてきますが、こっちで暮らしながら私自身が感じる韓国・韓国人のちょっとした話をつぶやきます。

老処女はかくも儚く

2008年07月27日 00時15分58秒 | 老処女

久しぶりの老処女ネタ。

老処女ファイル#1で書いたヨヌちゃん…

 

久しぶりに会いました。
ほとんど偶然に。

 

「劇団のお手伝い」はもう止めたそうです。

 

「何してるの?」という質問はしなかったのに向こうのほうから、

「オッパ… あたし最近ずっと遊んでるんだ(働いてないんだ)…」
と言って来ました。

「だから何だか最近、かなり健康になったよ…」

自虐的な口ぶりが更に私の心を痛くしました。

「そうだよー。人生そうやって時には休まなきゃなー」
と、うそぶいて答える…

 

仕事も、何もすることがなく、
両親のいる家に戻って来た…ということです。

老処女の王道を来てしまっていることを彼女自身が一番分かっていて、
私もそれを分かっていることを逆に彼女が気遣ってるような会話でした。

 

彼女、いくつなんだろう。
もう35くらいになったのかな…

私の中ではまだ女の子のままだけど… 出会ったあの頃のままの。
舞台に熱中してた夢多き女の子…

 

「今度また録音手伝ってよ。」
(私の趣味の音楽製作の話です)(彼女は歌がホントに上手い)

「うん…電話して…」

 

最後にそんな会話をして別れましたがお互いにしんみりしてしまいました。
それまで努めて明るく振舞ってた二人があたかも、
「お互いいい演技だったね…」と確認し合うようなカタチで…。

 

これからも私は彼女が少しづつ年をとって行くのを見て行くのでしょう。
そしてこれからも私は彼女の心がもっと萎えて行くのを見て行くのでしょう。

これが人生なんですねー。
だけどそれでも人生はいいものと信じたいです。


老処女はかく作られし2

2007年11月06日 02時37分29秒 | 老処女

と言うわけで昨日の続きなんですが。

 

関連会社にもう付き合いの長い、
友人と言ってもいい同年代の人物がいます。

その彼の姪っ子がその会社に入って来ました。
まあいわゆるコネ入社です。(韓国の場合、非常に多いのだが)

 

26歳。イェウンちゃん。

見た目ずばりかわいい系です。名前もいまどきのかわいい名前です。
でもちょっといわくがあって彼のところに「引き取られた」かたちでした。

以前、勤めていた会社があったのですがクビになりました。
彼女の能力や仕事ぶりが問題になったのではなく、
「人当たり」が問題になったのです。

 

話してみると確かに非常に幼い子供と話しているような錯覚に陥ります。
ま、韓国人に割と多いタイプですが。

子供のまま、そのまんま大きくなっちゃったタイプ。
特に田舎育ちの人に多いです。

 

礼儀作法を知らない訳じゃないんですが、
接していると幼さから来る不安をすごく覚えさせる女の子でした。
良く言えば他人行儀さがない、と言うか…。発想が子供っぽいと言うか。

まあ、一般の企業から敬遠されるのも分かる…
で実は同じ理由でいいところまで行っていた縁談も壊れていました。

本人同士はいい感じで結婚を前提としてお付き合いしていたのですが、
向こうのご両親に…最後に反対されちゃったのです。

 

そこでその友人がもう心配しちゃってる訳です。
老処女予備軍である、と。

 

うーむ。
…確かに私にもビンビン感じることが出来る。

悪い性格じゃないがこの性格というか、なんというか、子供っぽさというか、
その辺を変えないと確かにこの国の舅姑に気に入られるタイプではない。

韓国の場合、
双方の両親にお互い気に入られないと結婚はかなり難しいのです。(ここ重要)

しかしそれは直そうと思って直せるものではないと言うことは、
彼にもよく分かっていた訳です。

 

うーむ…
またひとり誕生してしまうのか… 老処女が… うーむ…
あんなにかわいいのに…。

 

もう少し住み易い国に再構築を。
でも色んなところが日本の後を追ったかたちになっているこの国。
(大体2、30年遅れていると言われてる)(私は半世紀かなと思ってる)

きっともう少し経ったら偏見の少ない国になれると思います。


老処女はかく作られし

2007年11月05日 01時34分15秒 | 老処女

久しぶりの老処女ネタ。

 

老処女…古い日本の言葉でオールド・ミス。
まあ、独身である程度の年齢になるとこう呼ばれちゃうんです。この国じゃ。

27~8歳で独身だと誰もが老処女と銘打たれます。(女性はね)
問答無用です。
独身主義なんてこの国には認められません。

 

儒教文化が社会構造の軸となっているこの国において、
家庭を形成しない要素(人)は社会の一部分として認められません。

つまり、
結婚適齢期に達していない子供以外の人は必ず
誰かの父母、或いは祖父母、
最低でも夫か妻のどれかになっていないといけない訳です。

 

老処女というのは、
結婚適齢期を越えているので正確には「子供」ではありません。
しかし、だれかの母ではないし、妻でもないので正確には「大人」でもないのです。

 

家庭構成要素のカテゴリーを逸脱したあってはならない存在
それが老処女なのです。

家庭を構成しない要素は先ほど書いたように社会の構成要素とはなり得ません。
…つまり社会に認められない文字通りの異端者

 

大げさな表現ではないと思います。
この国でいかに結婚しない人たちがはみ出しモノにされているかがそれを証明してます。

大体、「老処女」とは何だ!妖怪のネーミングじゃないんだぞ!!

 

ふー…。
平常心保つの難しいネタだぜ…

 

あーあ、ホントは最近、知り合った女の子の話を書こうと思ってたのに。
前フリ書いてて終わっちゃってるよ…。 私もまだ青いな。

つ訳で本論は日を改めまして書こうと思います。


老処女 file#2 スヨン

2006年12月13日 21時47分13秒 | 老処女

やはり捨てがたいネタ…。
それは老処女…。

勿論、面白がってる訳じゃありません。
身近に多いんです。割と。

 

で、彼女たちの大体は美人かもしくはそれに近い範疇に入ります。
ある程度自分に自身のある人が老処女化しやすいということなんでしょうか?
安売りはしない…そういう意識はあるかも知れませんね。
まあたまたま私の周りの子だけかも知れませんが。

そして特徴として何か一芸に秀でています。
まあ偶然かも知れませんが。

…ま、誰でも取り柄のひとつやふたつは有るか…。
そう考えたら普通なのかな…。

 

パク・スヨン(仮名)36歳

この子も私のトンセン(妹)であります。
とっても明るく、純粋ないい子です。

世間知らずという意味ではありません。
スレていなくて家族思いで虫も殺せないような優しい女の子です。
(あ、もう女の子じゃないけど。)

この子も美人の範疇に入ります。はっきりと。
けど普段から全く化粧しないので、
その辺のギャルと比べたら派手さはないでしょう。

 

どうしてこんないい子が残っちゃうんでしょうか?
誰か教えてよ!
世の中の男たちは見る目がないんだよ!
ええ、ええ、そうですとも!そうですとも!!

そりゃ確かに化粧っ気ないわサ。
頬が少しこける程度に痩せているサ。
腕なんかメチャ折れそうに細いわサ。
メタル・フレームのメガネかけてるわサ。
髪はワンレン・ストレートでオーソドックスに直球勝負だわサ。

だけどそれは逆に萌え要素であって…
い、いや、それはいいんですが

 

ものすごく家族思いの彼女ですから、
嫁がないでいることを両親に本当にすまないと感じていました。

それで数年前に家を出ました。
彼女の出した結論でした。

家にいると、「あそこの○○はまだ嫁に…」と事あるごとにいちいちうるさくて、
家族に迷惑がかかると思ったからです。

そんなんありかよぉお!
親思いの女の子なんだよぉおお!?
どんなに辛いことかおまえら分かってんのかよぉおお?!

 

まあそもそも大学の研究室に長くいたので、
お世話になっていた教授の縁で研究関連のお手伝いしてるそうです。

何かの「お手伝い」ってのも多いですね。
これも特徴のひとつなのか。

 

最近、会ってないなあ。
どうしてるんだろう…


老処女-file#1 ヨヌ

2006年11月15日 20時01分25秒 | 老処女

この間、老処女について書きましたが、
実は知り合いに何人かいます。

 

イ・ヨヌ(33歳仮名)

私のトンセンであります。まだ若い頃に出会って、
オッパ・トンセンとなり現在もとりあえず交流はあります。

最初に出会ったのは友人のつてでした。
彼女は確か23くらいだったと思います。

すごく輝いていました。
舞台女優(アングラ)で割とそのときは名を売っていたようです。
常に舞台俳優独特の覇気(て分かります?)を周囲に撒き散らしていました。
女優やるくらいですから容姿も端麗です。(背は低いが)

 

25,6歳の頃に結婚を前提として付き合ってた男性がいました。
結婚と言うことで劇団はその際にやめたのですが、
具体的に結婚式のプラニングを立てる「いざ」という時に壊れてしまいました。
理由は話を聞く限り、彼女が結局相手に満足し切れてなかったというものです。

彼女は土壇場で出した自分の決定に後悔しませんでした。
そして女優業はそのまま潔く引退しました。
結婚話壊れたから復帰というのが彼女のプライドに触ったのです。

それからは色んな職を転々としながら、
割といい男にも何人か出会ってるんだけど結婚までには至らずじまい。
やっぱり彼女の理想が高いのが原因でした。

20代後半に入って来るとそろそろ周囲からの視線が斜めになり始め、
それまでチヤホヤしてくれて飲み会なんかがある度に、
「伝説の先輩」として呼んでくれてた後輩達からも声がかからなくなりました。

 

現在、三十路越えて堂々のノーチョニョ入りを決めました。
職業は「劇団関係のことを手伝ってる」ということなんだけど、
言葉の端々からちゃんとした収入源にはなってないようです。
こっちはバイトの種類も日本と違いかなり限られてるので生活は厳しいはずです。

人々との交流はかなり限定されています。
親戚その他の関係にはうるさいからと先ず本人が避けていて、
割と偏見のない私のような外人や理解心のあるごく僅かな友人との交流のみ。

 

またこっちには日本のように娯楽がそんなに沢山ありません。
…これは日本に住んでる方には分かりにくいと思いますが。

てな訳で娯楽も少なく友人も少なく…つまり面白いことナンもない!
それに加えて差別・迫害もですから…辛いはずです。

本人は、「結婚はいい。ひとりのほうが気が楽だから。」と言っていますが、
すごく淋しいのは会うたびに、電話のたびにヒシヒシと伝わって来ます。

 

日本とかなら結婚しない主義の人もたくさんいるし、
楽しむことも沢山たくさんあります。(こっちとは比べ物にならない)
まだまだ偏見とかあるでしょうが、
こっちの迫害・差別に比べたら無きに等しいと思います。

ホントに日本って楽しいことで溢れている国です。
私なんかはたまに帰る度に、「わー!やっぱ日本て楽しいなー!」と実感します。
でも日本にずっと住んだらきっとすぐに忘れて慣れちゃうでしょうね。

 

ま、そんな訳でヨヌちゃんの明日を祈りましょう。
いい男つかまえますように。

プライド捨てるのにも勇気がいります。


老処女

2006年11月11日 20時45分50秒 | 老処女

さて今回のお題目。老処女(노처녀 ノーチョニョ)。
何のことでしょう?

 

老いた処女…つまりずっとシングルのままでいる女性のことをそう言います。
ひでーでしょ?老処女、ですよ。

勿論本当に処女かどうかはカテゴリー分けする際に問われません。
大体、三十路越えるかそのくらいになるとそう呼ばれ始めます。すごく早いでしょ。

あ、今回のテーマは人によっては不愉快なものになるかも知れません。
いや、むしろシングルな方にこそ読んで頂いたほうがいいかな…。

 

まだまだ人権擁護の世界が甘い、甘すぎる国なんですよね。
こりゃ差別用語でしょ?
そんな風に(陰で)呼ばれている人たちの身にもなれって。

韓民族は儒教が根付いている民族です。
家庭が全ての基本なんです。

全てが家庭を物差しにして考えられ、成り立っています。
だから家庭持ちやそれに属する人たちにとっては非常に住みやすい、
住んで心地良い国だと思います。

しかしそうでない人たちには…

すごく辛い社会です。
勿論、表立って「やーいノーチョニョー!ヘヘー!」とか石投げられたりとかはないですが、
暗黙の…そういう集合意思というか…。

何と言うか…
特殊な人種枠に入っていくのです。…ノーチョニョと言う名の。

国全体に「家庭」に属さない人への偏見があるので、
親族の間でも腫れ物に触る感覚で接せられ、
それをまた本人も感じるので次第に避け始めます。

友人達は皆、家庭を持ち始めやはり接点がなくなり始め、
自分より下の後輩なんかからも徐々に徐々に誘われなくなります。

何かすごく特殊な技術の要る専門職でない限り、
職種もものすごく限定され始めます。(いわゆる3K的職種)

つまり普通に会社のOLなんかやってたら、
様々な圧迫が様々な所から始まって…あ、これは日本でも無きにしもか。
でもこっちのそれは凄まじいです。

 

…うーむ。ちょっと重い題材選んじゃったな。
書きながら暗くなっちゃってギャグもかませられんわ。
しかし私はこの社会の陰の部分にスポットを当てるのだ!

絶対に彼女たちの無実を証明して見せる!
ジっちゃんの名にかけて!!って誰だ?!

―続く―