半島でつぶやく韓国ネタ

韓流、嫌韓といろいろ聞こえてきますが、こっちで暮らしながら私自身が感じる韓国・韓国人のちょっとした話をつぶやきます。

だってあたしが好きなんだから―最終章―その2―新たなる旅立ち

2006年11月07日 21時00分55秒 | オパーヨドン

しかし今、見ると昨日のはすんごい長文ですね。
今日はなるだけ短くしたいと思います。

 

さてナンだカンだで帰る時間が押し迫って参りますと、
オパヨもさすがに元気がなくなって来ました。

ま、住んでる所も遠いし、
メールなんかもその頃はそんなに大衆化されてなかったし、
この別れが事実上ふたりの終わり(そんな仲か?)だと察してたのでしょう。

電話や手紙で交流を続けるというのは韓国ではなかなか厳しいです。
やはり直に接触するのを好む民族なので。

だから長距離恋愛とかってこの国にはないと思います。
そんな状況になったらどっちかが引っ越しちゃうでしょう。
…或いは別れるか。

 

勿論、私とオパヨはそんな関係ではなく(向こうは気合十分だったっが)、
彼女も内心、私が無理して付き合ってたのに気付いてましたから、
「ひと秋のロマンス」と頭では理解してたのでしょう。(良かったね、私!)

バンに乗り込んでみんな和気あいあい。
30超えると帰路もまたいいものです。「あー、家に帰れるー」です。

「わー、こののり巻きメチャおいしー!」
「うわ、珍しくネ?」
「へへー!」

みんないい感じです。
友人とも初めて会話を楽しみました。

しかし私の左隣り、窓際席だけは…沈黙の艦隊
ゆらゆらと黒いオーラを全身から絶え間なく発しながら、
うつむいたり窓の外を見たり…。
誰か話し掛けても黙秘権を行使するだけです。

うわー、しかしあの空気読まなさ加減。すごかった。
いや、正確に言うと読んでたけど自分をコントロール出来なかったんですね。
周囲の状況を気にせず自分の感情に素直になれる。…ある意味徳か。

 

そんな訳で遂に別れのとき。
バンから降りる私に家族の皆さんが、「じゃあねー!」「またねー!」
「気を付けてー!」と手を振ってご挨拶。

そしてオパヨは、
あたかも喉の手術をして初めて声を出そうとする人の如く、
かろうじて絞り出した末に発した最後の言葉…。

「…電話します」。

もはや笑顔もなにも消えうせてました。
全ての望みを、命の意味を、生きるすべさえも失った廃人の様相でした。

 

それから数日が過ぎても電話は来ませんでした。

日常の生活に戻り、日々の忙しさに紛れて、
…つか速攻でオパヨとのことは忘れて平穏に暮らしていました。

ただ、時たま街でオパーヨドン候補生を見かけると、
「あの子、今頃何やってるのかな…」と思い出しました。

 

数年後、私は既婚者となって娘を一人もうけました。
そして久しぶりに友人宅に遊びに行った際に…

いました…。

オパヨです。
腕にはかわいい赤ん坊を抱いていました。

しかし私の姿を見るとにわかに黒オーラを出し始め、

「ォ、オッパ…。…お久しぶりです。」
わずか数秒間で別れたあの時の完全レプリカ完ー成ー!!(゜Д゜;)ウワー!!

ぎこちない態度と会話。…でもその時は小さな赤ん坊が少し和らげてくれました。
前より大丈夫でした。

 

実はその後もう一度、友人宅で偶然(か?)出会いました。割と最近です。
やっぱり黒オーラを微妙に出されちゃいました。

あの娘にとって私は永遠の黒オーラなんだな、て思ったら、

少し泣けて来ました。(心の中で)

 

-全完-


だってあたしがすきなんだから―最終章

2006年11月06日 18時07分34秒 | オパーヨドン

【前回までのあらすじ】

オパーヨドンの策略にまんまとはまったオッパは、
二人きりのピンチに落ちちゃってましたとさ…

 

ロビーへ降りて来るとやっぱり人っ子ひとりいません。
勿論、食堂もしまってます。

「あれーまだ開いてないねー。」
分かっていながらうそぶく娘…。

「みたいだね。」
分かっていながら騙されてあげる私…。いい人演じてます。
しかし本当は眠かった。だって昨晩遅寝して早朝に起床。

でもその時間はきっと彼女にとっては幸せな時間だったことでしょう。
私にとっては何ともぎこちなく…とにかくつらかった。

手持ち無沙汰に二人でその辺をうろうろしていると、
異変に気付いて起きて来た弟君、さっそうと登場!

「ヒョン!おはようございます!」
「おー!おはよう!!」(やっぱりナイス。弟!)(礼儀正しいし)

「何しにこんな朝早くから起きて来てるわけぇ?」―あんたがそれを言うか?
「姉ちゃんこそ何だよ。こんな早くヒョンを起こして!」

喧嘩は止めてぇ…私のために争わないでぇ
と、とりあえず仲裁して、モーニング・缶・コーヒーにでもしようとラウンジへ。
昨晩と全く同じ席てのが痛かったけど。

 

「今日はオルンドゥル(어른들 大人たち)はゴルフするんですって。」

おお、そうだった。ゴルフのミニ・コースがあるのがここのウリ!
今回の目的のひとつでもありました。

「オッパ、私たちは何しようか?やっぱりインライン・スケートがいいかな?」
「ヒョンだってオルンじゃないか?ゴルフに行かなきゃだろ!」
え!?オ、オルン…? オ、オッパは私たちと同じよ!…」

彼女がひるむのを初めて見ました。

どうやら彼女の脳内ではいつの間にか私は、
大学のサークルの先輩か何かに自動変換されているようでした。

突如押し付けられた現実に慌てふためきながら、
「オ、オッパはあたしたちと一緒にスケートに行くのよっ!ねっオッパ!?」

 

うっ…。
これは、つ、強い。
とても強い力だっ。
こ、これがオパーヨドンの殻に隠されていた乙女の真の姿だと言うのかっ?

母を尋ねて3マイルほどもやって来たような子犬のような眼差し…。
しかしそんなことで涙目になりますか?普通?
やっぱり君はコリアン・ガール。

し、しかしこれを振り切るヤシがいたならそいつは…

 

んこタレです。

つ訳で速攻、「勿論ゴルフなんか行かないよっ。(´∀`)」
…つか私も調子良過ぎ。

 

朝食を終えて(勿論べったりで)、オルンドゥルは出発の準備。

友人の父:「本当に行かないの?」
―はあ、まあスケートも結構やりたかったですし。(嘘八百)

友人の母:「子供達がまとわりついて大変でしょ?ごめんなさいね。」
―いえ、私もまだ子供ですし…むしろ楽しいです。(嘘九百)

友人:(オパーヨドンらに向かって)「お前らあんまり迷惑かけるなよ。」
オパヨ:「ネー(はい)…。」(自覚はある)(でも感情をコントロール出来ない)

オパヨはその間、心配そうに私の様子を観察。
間際に裏切らないか心配だったようです。

 

あーあ、そこまで好かれると何でしょうか…。
ある種の責任感みたいなものが生まれます。

かくして私はその日一日オパヨの面倒を見ることを決心しました。

その方が割り切れるから。
逆境でも積極的に楽しもうとする心が良い結果を生むんじゃないかなって、
そう思ったんだ…。

その日は一日中(午後はカラオケとか確かやった)……

 

オッパァァ!待ってよおおうっ!あははっ、あはははっ…(リバーブ・エコー)
早く来いよおおうっっ! はははっ…ははははっ…(同上)
きゃぁぁ!(ステンッ)いったあぁ…(更に同上)
こらっ、気を付けなきゃダメだぞっ!(コツンッ)(頭にげんこ)(定番)(脚色有り)
あぁん、もう!…てへっ
はーはっはっはっ…(勿論リバーブ・エコー)(ディレイ・タイム:500msec)
えへへへへへへへー、オッパァァアアーア ァ ァ ァォ ァォ ァォ ォ …

 

ラブ・コメの王道を行って来ました。(ヤケ)

…なんかすごく長くなっちゃった。
シメを書いたら長すぎるなぁ…。

という訳で、最終章―その2―(新たなる旅立ち)―へ続く!

計画性ないすね。すみません。
所詮、行き当たりバッタリです。


だってあたしが好きなんだから―その4

2006年11月05日 10時21分21秒 | オパーヨドン

しかし引っ張ってますね。
いや、そんなつもりはなかったんですが、
思い出しながら書いてるとついつい色々書くこと出て来ちゃって…。

そんな訳でその4

 

しかし困ったものです。
友人の親戚なのであからさまに冷たくすることは出来ないし、
第一もとは純粋ないい子なのでそんな鬼っぽいこと出来ません。

…救いはやっぱり弟君。
危機を察知してダッシュで帰って来てくれました。
本当にいい子です。

しかしその善意の弟君に対して姉の攻撃は更に続きます。

「そう言えばさっきおばさん(私の友人の母)、あんたを捜してたよ!」

ってそんな見え透いた…。そこまでやるのか。
そんな嘘ついてまで…そこまでするあんたの目的は何なんだぁ?!
(ま、障害物除去は重要なミッションすから。)

「んな訳ないだろー。俺たちずっと一緒にいたじゃん。」
しかし姉、あえなく返り討ち。弟、ナイスです。

 

しかし…その後もその子のその子にしか分からない、
ほとんど芝居がかったお話を延々と聞き続けたのでした。

一体何時間聞いたのだろうか…。今となっては思い出せないが…。
0時は確実に過ぎていた。

そして弟君と言えば…

 

最後まで付き合ってくれました。
心からありがとうと言いたい。…今更ですね。

 

かくして一日目はようやく幕を降ろしたのでした。

次の朝早く、何時だったかなんてもはや覚えてもいないがすっごく早く、
迎えに来ました。まだ皆寝てます。

朝がけ、て言うのかな。こういうの。

オッパー!おはよー!」(ドアを少し開けて)(入って来ないだけ良心ある)
「え?あ、お、おはよう。…は、早いね。ホントに。
「朝ご飯の準備出来たみたいですよー。早く下に行きましょー!」

嘘つけー。こんな早くからメシ食うヤシ何処にいるんだー。
弟君と私の友人とその父は私の目の前でまだ寝てるっつーのっ!

…なんて言えるはずもなく、
「お、おう、分かった…今行くから…。」

分かっていながら自ら罠にはまって行く…。

犠牲精神ていうの?こういうの。
犠牲精神て美しいの?
…誰かの為に犠牲になるって貴いことなの?…誰か教え、て…

エレベーターに乗った私の気持ちはディープ・ブルー…。
階を降りるごとにまるで深い深い海の底に沈んで行くようでした。

k、き、今日も朝からフル・スロットルじゃん…。
今日も最初から気持ち全開じゃん…。
今日も一日… 今日も…

 

いよいよ物語は驚愕のクライマックスへ!
愛と涙と感動の最終章!君は直視出来るのか?!

 

なあーんてね。大したオチじゃないんすよ。実際。
期待しないで下さい。してないか。
つか一日目のインパクト強すぎて二日目のことよく覚えてないしぃー。

いつの間にか連載になっちゃってるしー。
ここらでケリをつけなきゃね。

 

最終章へ!


だってあたしが好きなんだから―その3

2006年11月04日 10時02分54秒 | オパーヨドン

高校生くらいに見えたその子は大学2年生でした。
弟君はひとつ下でした。

こっちの子供達は本当に若く見えるんです。
若いというか幼く見えます。きっと内面性の反映でしょう。

 

私は当時30歳前後だったのでその子とは約10歳ほど違った訳です。
で、成人した後で出会って10歳も差があれば、
普通は、「オッパ・トンセン条約」は結ばれにくいですが、

「以前、私の友達で10歳違ってもオッパと呼んでた場合があったんです。」
(他人を引き合いにして自分の意見を裏付けるのって確かに韓国じゃ多い)

「結局フィーリングですよね。そういうのって。」
(確かに定義付けは難しいでしょうよ。こういうのは。)

「30歳に見えないしアジョシとかサムチュンとかはおかしいし…。」
(アジョシ:小父さん、サムチュン:父方の伯父〔叔父〕さん)

「オッパと呼びますね!」(ニコッ) ― (ファースト・ミッション・クリアー
(この「ニコッ」は生涯忘れない。色んな意味で。)

 

ここまではとても良かったんだ。
そうさ。そうだよ。普通に見たら可愛いよ。
30男から見たら若さというオーラもからんで可愛さ炸裂だよ…。

 

最初の挨拶から夕食の席、
食後のゲーセン(リゾートの必須)に至るまで、
姉弟はピッタリとくっ付いたまま。ま、よくあるパターンだけど。

さすがに雷電を連続で2面しかクリア出来ないとゲーセンもつまらないっす。
だってミサイル連続発射出来ないようにいじってあったんだモン(言い訳終わり)。

「何か飲みましょう。」という提案に速攻OKしました。

 

丸テーブルに3人で付いて楽しいおしゃべり…
にはならなかったです。

「それでーその娘ったらもー○○先輩にべったりでー…」

学校の女友達の話題(グチ)(その子にしか分からない)の嵐。また嵐。
さすがにしんどいなー…。コーナーに追い詰められてラッシュ喰らってる感じ?

横で大人しく聞いていた弟君が初めて口を開きました。
「姉ちゃん!そんな話ヒョンはつまらないよ!」

おおっ!ピン・ポイント爆撃ていうのお?それ。
弟君、ナイス!

「そんなことないわよっ!ねっオッパ!?」と強引に話を戻す。
(そんなこと超あるけど)

「あんた、ジュースまた買って来な!オッパのど乾いてるから!」
(いやそんなこと言ってないし)

このあたりから何か変だなーと感じ始めてました。

「ちっ、分かったよ。ヒョン、何がいいですか?」
(見え見えのシチュエーションでも好みを聞くんだよこの子わあ。)(いい子だなー。弟。)
(あまり遅くなっちゃやーよ。)

 

果たして弟君がジュースを買いに入っているこの約2分間のあいだに、
…手とか触り始めたのです。
私じゃないよ。勿論。

「わー指に毛が生えてるー」(さわさわ)
(そんなに珍しくないだろー)

「オッパの指、すっごくきれー」(さわさわ)
(そ、それはちょっと嬉しいかも)

 

でもこれで決定ね。
オパーヨドンだよん。


だってあたしが好きなんだから―その2

2006年10月29日 21時03分45秒 | オパーヨドン

さあて続けますが、
分かりやすくする為にオッパに喰らいつくトンセンに名称をつけたいと思います。

妹は韓国語でヨドンセン(여동생)。
オッパ!オッパ!と連呼する特性から、
ここでは、「オパーヨドン」と呼ぶことにします。

最後に「ドン」が付くから怪獣の名前みたいですね。ナイスです。
気に入りました。雰囲気出てるなかなか良いネーミングだと思います。

 

その女の子がオパーヨドンであるかないかは、
出会って大体30分以内に判別することが出来ます。

特徴としては、

① オッパ・トンセン関係の早期締結(出会って5分以内)。(基礎の基礎)
② 熱っぽく、畳み掛けるように話し掛け続ける。
③ 口元は微笑んでいるが、目は真剣。
④ 障害物(自分とオッパ以外の全ての人間、たまに物も)の迅速かつ的確な除去。

などがありますが、特に④番の兆候が現れたら間違いなく陽性です。

 

さて、お話は結婚する前のことです。

友人の家族と一緒に泊まりでリゾート地に遊びに出掛けた時がありました。
親戚ということで高校生くらいに見える姉と弟が二人一緒に来ました。

こっちの若い子達はとてもかわいいんです。
男の子も女の子も。
純粋ですれてなく生意気でもなく、
まっすぐに慕ってくれます。

その姉弟もすぐになついて親しげに私を「オッパ」、「ヒョン」と呼びました。
「ヒョン(형)」は男性から見て兄を呼ぶ言葉です。

これは楽しいバカンスになりそうだなー。
来て良かったよー…。と、思ったのもつかの間、

 

姉の方にオパーヨドンの兆候が見え始めたのでした。

 

あり得ない!純朴な女の子がオパーヨドンに変貌!?
穏やかな秋のリゾート地が愛憎の修羅場と化す!!
仕掛けられた罠と罠!!
空白の2分間のトリック!?

次週お見逃しなく!


だってあたしが好きなんだから

2006年10月29日 00時37分26秒 | オパーヨドン

体験談から。

 

一度気に入られたら最後…

心は全開、わだかまりなし。
熱意はフル・スロットル、最初から。
周囲の白眼なんのその。
そこのけそこのけあたしが通る。

「オッパ!オッパ!あたしアイスクリーム食べたい!」
「オッパ!オッパ!あたしがネクタイ買ってあげる!」
「オッパ!オッパ!あたしを見て!」
「オッパ!オッパ!あたしがどれくらい好きか分かる?!」

オッパ(오빠)…女性から見て兄をそう言います。
弟、妹はトンセン(동생)です。
しかし実兄に限らず少し親しくなったら血縁関係なくてもオッパになっちゃいます。
というかトンセンになる権利を得ることが出来ます。

このオッパ・トンセン制度を利用して、
韓国の女の子達は目を付けた男の子に取り入ることが出来ます。

 

露骨な愛情表現? ― まだまだ足りないわ。
このあたしの思いに比べたら。
相手がひいてる? ― 関係ないわ。
だってあたしが好きなんだから。

だってあたしが好きなんだから。

だってあたしが好きなんだから。

真理の言葉。

真理の言葉。

 

最初は個性なんだと思ってました。
しかし何人かからそんな目に遭うとそうではないと思うようになり、
周囲に「ひいてるオッパと食いついてるトンセンの図」を、
割と見かけるようになるとこれはある意味国民性なんだなと思うようになりました。

逆はあんまり見ないなあ。

 

そりゃあ不細工ではなかった。
悪い子でもなかった。
むしろ可愛くていい子だったでしょう。
しかし…

食らい付かれると萎えちゃうです。
何て言うか、気迫負け…、肝をつぶされるというか…、蛇に睨まれる…、
食いつき良過ぎて漁師もビビる、みたいな感じか。

うまい表現が見当たらない…。
うーむ、書き始めたら長くなってしまうな。このネタは。

という訳で次回へ。

ちなみに全ての韓国女性がこんなでないことは明記しときます。
最初の方に書けよ。 です。