半島でつぶやく韓国ネタ

韓流、嫌韓といろいろ聞こえてきますが、こっちで暮らしながら私自身が感じる韓国・韓国人のちょっとした話をつぶやきます。

久しぶりのソウル

2010年01月29日 22時31分55秒 | 驚くべき民族性

先日、久しぶりにソウルに行ってきました。
ネースドンというところ。ま、鐘路(ヂョンノ)とかの近くです。

 

相変わらず日本とかに比べたら汚い街角。
雑然としたビル街…。
まあ、なんとなく昔の新宿とかを思い出させるわけですが。

 

私がソウルに住んでたのはもう10年以上も前です。
その頃はとても「都市」とは言えないような印象でした。
汚いし、カッコよくないし、文化的でもない。

でもさすがに10年の流れは大きいですよね。
ソウルもかなり小奇麗になりました。

 

 

    

 

 

ライブ終了後のバンド仲間の打ち上げがありまして、
何故か活動場所の田舎ではなくソウルまでノコノコ出かけた訳です。

口々に、
「アタシたちオノボリさんに見えないよねー絶対…」
「いやーそりゃないでしょー」
などと笑いながら歩くソウルの街。

周りの人々の視線を感じたのは気のせいか…

 

私ともう一人の人以外はほぼ全員20代後半。
一番マンネ(末っ子)は24歳。
若者たちとうろつくソウルもいいものです。

 

 

「なんか学生時代を思い出すなー」

 

 

などとひとり感慨にふけながら歩いていると、
「先生!久しぶりのソウルなんでしょ!?写真でも撮りましょ!」
と言ってくれたのはマンネの女の子、24歳のかわいい子ちゃん。
(カワイコちゃんっていつ頃の言葉なんしょね)

ホント、「カワイコちゃん」なんです。
「もっとくっつかなきゃーウフフー こうこう!(ピタッ)(かしゃ)」
(もーかわいーたらありゃしない)

 

 

「あーマジで(モテた)学生時代を思い出すなぁ…」

「でもどっちかと言うと姪っ子たちとデートしてる感じか…」

 

 

勿論、私の職業は学校の先生でもなんでもありません。
韓国では自分より年上の人には時として「先生」を使います。

もし私に何かチーム・リーダー的な肩書きがあったのなら、
みんなそれで呼ぶのでしょうがあいにくそういう職場じゃないので…。

 

ソンセンニム(선생님)」… まあ、直訳すると「先生様

ま、勿論このバンドの中では私は抜群のアレンジ・センスと演奏力、
そして統率力を持ってますよ。
でもそれで尊敬の意を込め、「先生」と呼ばれている…のではありません。

 

韓国で、「〇〇さん」…つまり、
「〇〇氏」と呼べるのはごく年齢の近い間だけです。
10歳以上も上の人を「〇〇シー!」と呼んだら少し失礼になります。

ユジンが記憶取り戻す前のジュンサンを「ミニョンしー」と呼ぶのとは訳が違います。
難しいのよねー。韓国社会って。

 

つまりかなり年齢差のある私に対して、
「〇〇さん!」とは呼べないので苦肉の策的な感じです。先生って呼称は。

 

今までに、「『先生』はヤメテくれー」と何度も言ってみたけど、
みんな出来てません。…抵抗あるんでしょうね。みんな礼儀正しい子たちだから。

今ではもう慣れちゃって私の方も抵抗なくなって来ました。

 

 

        

 

ネースドンで焼肉を食べて、
その後、ヨンサンに映画を見に行きました。

「アバター」
確かに久しぶりに「映画館で見てみたい」と思ってた作品。

 

ちなみにこの日の全ての会計は私ともう一人のオトナふたりの担当になります。
この辺、日本ではなかなか理解しにくいかと思いますが、
結構いいものですよ。こういう風習も。

だってみんな食べ終わった後は、
「ご馳走様でしたー美味しかったでーす!」
「ちょー美味しかったでーす有難うございマース!!」(ぎゅーっ!)

みたいに形式でない心からの笑顔と感謝、
たまには抱擁も惜しみなく浴びせるし…それがまたかわいいのです。

特に女子に抱きつかれた時は、
「ワシが(会計を)持ってよかったー」と心から思う訳であります。

 

 

        

 

 

3時間もあるんスね…アバターって。
午後9時…帰りの車の中はおつかれモード。

夕飯ポップコーンしか食べてないのでみんなお腹空いてるはずなのに、
「センセ…お腹すいたよー」
みたいなこと、みんな一言も切り出しません。

 

この辺が韓国の若者なんですよねー。
丸一日あれやこれや徘徊して、
しかも総勢10人近いのでオトナ二人の負担は馬鹿にならない…

それをちゃんと理解して、「どこかで食べて行きませんかぁ?」
みたいなこと言い出さないのです。

勿論、早く帰りたいという気持ちも強かったはずですが。

 

きっと日本ならこんなシチュなら、
「コンビニで止まってなんか買いません?」
みたいな感じで各自好きなもの買って、
車の中で食べながらノー・プロブレムな訳ですが、
この国ではそうは行かないのです。

 

そんな時には年配者のほうから、
「さ!またどこかに入ろう!!」と切り出さなければいけない訳ですが(そうすればこそみんなが空腹から開放される)、
そう言っても間違いなく遠慮されてしまいます。日に二食はね。10人分。

力づくで食べさせようとしても、
「えー全然お腹すいてないっすよー」
「アタシもー!」
「私もー」

みたいな感じでうそぶきながら即座に別の話題に切り替える…

この辺のテク、
心遣いというか礼儀と言うか謙遜さと言うか…

 

 

日本にいるウチの姪っ子たちにも教えてもらいたい訳だが…

 

 

まあ、そんなかんなで無事におウチにたどり着いた頃にはヘトヘト。
正直、一日歩いてちょー疲れました。身も心も中年です。