線翔庵日記



おまつり、民謡、三絃、名水、温泉、酒、そして音楽のこと…日々感じたことを綴ります。

湯原温泉

2013年04月23日 17時20分00秒 | 温泉
糸魚川市へ向かう国道148号線を進み、小谷村でも北の端、県境のあたりに「湯原温泉」の文字が見えていたので、いつも気になっていた。県境のトンネルを通る度に「硫黄臭」がするので、温泉があるのかな?などと思っていた。

今回、ようやくその温泉に行ってみることにした。

実は、ここはかつて「猫鼻温泉」として知られていたのだ。平成7年7月11日の水害によって流されてしまったのだ。それが「湯原温泉」猫鼻の湯として、平成23年にオープンしたのだそうだ。

国道を走っていると「湯原温泉」の幟がはためいているので、誘われるように進んでいくが、道を間違え、かつての葛葉峠の方へ進んでしまった。すると…こんな看板を発見!


何とも、廃墟となった温泉宿を偲ぶかのような、錆だらけの看板である。しかし「大露天風呂」の文字から、かつての賑わいが思い起こされる。自動車を降りてみると、下方の川沿いに仮設の小屋のような建物が見えたので、ここだ!と思い、道を引き返し、川の方へ下ってみた。


おおっ!何ともマニア向けなんだ!というような雰囲気。


入口には蛇口から出し放しの飲泉場があった。豊富な湯量なのかな?と思わせる。
入浴料は大人500円、小人200円。中に入ると、休憩所のような雰囲気で、地元の方々とオーナーさんたちが楽しそうにお茶をしていた。

さて入浴。
半露天風呂の浴槽がど~んとある。


この豪快さが何とも心地よい。外側は姫川で、対岸までよく見渡せる。言ってみれば「丸見え」だが、その対岸は人が立ち入れるような場所ではない。


しかし周囲は、かつての水害の爪跡なのだろうか、むき出しの岩肌が何とも痛々しい感じ。
さてお湯は…何とも気分がいい。塩味と鉄分を感じるお湯は、身体にビリビリとくる。何とも強烈なお湯だ。しかし、さきほどのトンネルあたりに匂う「硫黄臭」とはちがう。この匂いの正体と湯原温泉の泉質とは違うのかな?

さて内湯以外にも、シャワー付きの深い木桶の風呂がユニットバス風に設えられている。

自分が訪ねたときは、風も幾分あったので、半露天風呂だけでは寒い感じだったが、ここに入れば大丈夫。

自分が入浴していると、結構地元の方と思しき方々が来られる。ある方によると、対岸に「ツキノワグマが結構出るんだよ」と言っておられた。何ともワイルドな感じだ。自然が残る、何とも魅力多い温泉だ。

浴後、出ようとするとお茶を飲んでいる皆さんに「お茶飲んでいきな!」と言われた。たまたま糸魚川まで行かなければならなかったので、お断りしたのだが、その暖かな雰囲気が何ともいい。皆さんのお茶請けをちらっと覗くと、エビを焼いたものが見えた。さすが信州とはいえ、海に近い小谷らしいものだと思った。

これから、この「猫鼻の湯」はどうなっていくのだろう。今日は工事していたので、入浴施設として充実させていくのだろうか。

歴史ある猫鼻温泉の復活として、期待の大きい「新しい」温泉なのだろう。



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2 コメント

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越後の地酒屋四代目店主の日記 (立原酒店四代目店主)
2013-04-27 20:54:21
先日はお寄りいただきまして、ありがとうございました。
温泉巡り、素晴らしいご趣味ですね!
またよろしくお願い致します
返信する
ありがとうございます! (庵主)
2013-04-28 07:58:07
先日はいきなり失礼しました。いいお酒を買うことができました!
新潟も魅力の温泉があります。あらためてお訪ねしたいです。
返信する

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