少し前に福島県いわき市のゴルフ場で、自販機荒しの男が倒れてきた自販機の下敷きになり死亡しました。売上金はすでに回収されていたので、成功していたとしても小銭だけ、割に合わない泥棒だったようです。自販機荒らしの手口は様々ですが、この泥棒はバールを使って扉を無理矢理こじ開ける手荒な部類で、近くにバールが落ちていたとか。
僅かな金を盗むために、相当な労力をかけて1台約50万円もする自販機を破壊してしまう行為の裏側には、ゴルフに対する敵意が感じられます。これに比べれば、深夜コース内の池に潜ってロストボールを拾い集めるなどは、ご愛嬌でしょう。保険がかけられているとはいえ、何度も被害にあったらゴルフ場もたまりません。
男は50歳ぐらい、紺色のかっぱ上下を着込み、黒い長靴に黒いキャップ帽だったそうです。即死でなかったとすれば、300kgもある自販機の下で息を引き取るまでの間、何を考えたでしょう。世の中にはもっと楽をして大儲けしている輩が多い時代、自業自得とはいえ、なにかやりきれない話です。
ちなみに、全国の都道府県で最も自販機荒らしの件数が多いのは愛知県で、過去3年連続してワースト1となっているそうです。
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