ゴルフを語ろう-芝よ、木々よ、風よ

 
ゴルフ初心者サークル、横浜ビギナーズの管理人がつづる

ゴルフなエッセー

ボールを手に当てて220万円

2007年09月24日 | ゴルフ

2003年9月、佐賀県唐津市のゴルフ場で、ティーショットの打球を曲げて隣のホールでプレーしていた男性の左手に命中させ、骨折などのけがを負わせる事故がありました。賠償責任を負うかが争われた訴訟の判決で福岡地裁は21日、ボールを打った男性の過失を認め、ゴルフ場側と合わせて計220万円を支払うよう命じました。

判決の中で裁判官は、「自分の経験や技量、選択したクラブの飛距離などを考慮し、打球が届く範囲内の安全を確認するまでは打撃を中止するべきだった」と男性の過失を認め、「ボールが曲がったりすれば隣のホールに飛んでもおかしくないコースなのに、防護ネットなどの安全措置が講じられていない」とゴルフ場側の不備も認めました。

確かにその通りなのですが、何か釈然としないものがあります。前の組に打ち込んだり、前にいた同伴プレーヤにボールを当てた場合は、明らかにプレーヤの責任です。絶対にやってはいけないし、注意すれば防げます。しかし、隣のコースに関しては見えない場合が多いので、人の存在まで確認できないのが普通ではないでしょうか。

仮に隣のコースに人がいることを確認した場合に、いなくなるまでショットを中断していたらプレーは相当遅れますし、後ろからもブーイングが出るでしょう。ましてや、へぼゴルファーがショットを曲げる可能性をすべて考慮して防御柵を設置したら、コースはネットだらけになってしまいます。

結局、ゴルフは常に危険と隣りあわせでプレーせざるを得ない、ということです。これまで裁判になった打撃事故の例を見ても、多くは隣のコースでボールが人に当たっています。せめて前の組には打ち込まない、前にいる同伴競技者にはぶつけない、隣のコースに飛んだら大きな声で「ファー」と叫ぶ、くらいは確実に実行したいものです。もちろん万一の場合に備えてのゴルファー保険加入は必須です。

日本酒用酒器組み合わせ
唐津十草砂入玉徳利 2本と玉盃 5個
2,860 円