リアハブにカセットスプロケットを取付け,リアディレイラーも取り付けました。シフトワイヤーも元通りに張りました。
数々のネジ類の取付に関しては,指定された締め付けトルクがあります。しかし,そんな高額な道具は持っていません。勘に頼っての「手ルクレンチ」です。固着したら困るディレイラー取付ボルトには薄くグリスを塗ります。
チェーンのリンク部分です。部品は外リンクになりますので,チェーンの両端は内リンクとなるように切ります。シマノはチェーンを前後の最大ギヤに懸けた時の長さプラス2リンクが最適な長さだとしています。ところが,歯数の関係上プラス2リンクが困難な場合があります。プラス2リンクすると両端とも同じ形状のリンクになってしまうときがあるのです。その時には私はプラス3リンクすることにしています。今回もプラス3リンクとなりました。
1リンクくらい増えても特に支障ありません。そこのところの調整はリアディレイラーがやってくれます。
部品取付が終わってもそのままでは走れません。ディレイラーの作動範囲を調整します。
まず,トップ側の調整です。「H」と書いてあるネジを回してガイドプーリーと最小ギアの位置を調整します。もちろんシフトレバーはトップに入れておきます。
マニュアルによるとガイドプーリーの中心をトップギアの外側の面と一致させるとあります。チェーンがあると邪魔なのでチェーンを掛ける前に調整しておいたほうがいいです。
次にロー側の調整です。この調整の時はチェーンを取り付けて,シフトをロー側に入れておきます。こちらの位置はプーリーとギアを一致させます。
リアディレイラーにはもう1個調整ネジがあります。Bテンションボルトというそうです。画面中央上よりのプラスネジがそれです。最大ギアに入れた状態でチェーンを空回りさせても,ガイドプーリーとギアの間でチェーンがつまらないように調整するのだそうです。最大ギアが30Tなので調整ネジがずいぶん外に出ていますね。
フロントディレイラーも調整する必要があります。9速用のチェーンよりも10速用のチェーンは細いからです。フロントの変速はケージと呼ばれる金属の板をチェーンに押しつけておこなわれます。チェーンが細くなった分,ケージの作動範囲を広くする必要があるのです。リアと同じで「H」と「L」のネジを回して調整します。
すべての調整が終わったら,前後のギアのすべての組み合わせで,支障なく変速することを確認して終了です。微調整はテンションアジャスターボルトで行うことになります。
完成した頃に小雨が降り出しました。レンズにも水滴が付いています。
今度は試走に出かけますよ。
僕から見ると、とても大変な技術の作業で真似はできません。
ジテ通オヤジさんの家が近ければ、お世話になろうと思うのですが、何しろ・・・・・・