以前仕事で釣り船に乗ってマンガ釣行記を
書いていた時、フグ釣りにチャレンジした。
何とか数尾ショウサイフグが釣れ、ヤレヤレ何とか
記事になるかな…とホッとしていると、船頭さんが
「そろそろ飯時だな」と言うと、いつの間にか釣った
ショウサイフグを生簀から1匹抜き取ると、
無造作に捌きだした。
それを、刺し身にすると、「ホレ、旨いよ」とわたしに
差し出したのだ。
ショウサイフグは、味もいいが猛毒の持ち主でもある。
頃は昼時、船上にはわたしと船頭さんの二人。
周りには太平洋が広がって、波がのたりのたり…。
内心の動揺を隠しつつ、震える箸先に刺し身を
つまむと、用意されていたわさび醤油にちょっと
浸すと、恐る恐る口に運んだ。
一噛み二噛みするうちに、味が口中に
広がってきて…いやはや旨かった!
このことを、ふと思い出して、素朴な疑問が浮かんだ。
フグは、エサにしたものの毒素を体内に溜め込むので、
そのフグを食べるとその毒にやられるそうだが、肝心のフグは
その溜め込んだ毒素に対して、平気なんだろうか、という
疑問である。
人間とて、ヒ素などの毒物を少量ずつ溜め込むことは
できるが、臨界点に達すると死をもたらすという。
フグの場合も、そのようなことはないのだろうかなどと、
考えてしまった。…W
ちなみに、毒物を含まない餌を与えられたトラフグは、
無毒で、内臓まで美味しく食べれるそうな…。
一刻も早く、その日が来るのを待っておりますデス…W