住めば公園風田舎町

「住めば都」と言われるがわたしゃ田舎の方がいい。町全体が公園のようなそんな田舎町に住みたい。

317 「もしも、徐福が日本に来ていたら」 (17)

2007-04-14 06:18:29 | もしも、徐福が日本に来ていたら
     
もしも、徐福が日本に来ていたらの
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北斗の剣物語

 これは中国にそういう物語や、伝説が存在しているわけではない。 guuchanの創作した物語である。

 紀元前300年頃、徐の国に刀鍛冶が居た。
 この刀鍛冶には息子が居たが後を継がず方士になりたいといって聞かないので、仕方なく方士の処に弟子入りさせた。
 刀鍛冶は腕が良く大変繁盛していた。研ぎや、鞘の手入れに預かった刀が床一面に置いてあった。
 あるとき、息子が家に帰ってくると、お父さんが武士から叱られていた。
 父が客人の刀を探すのに、それらの刀を跨いだり、足に触ったりして、客人には蹴飛ばしているように見えたのだ。
 それを見ていた息子は、武士が帰っていくと父に言った。
 「床に広げるからいけないんだ。」
 「しかし、これ以上壁に掛けるところがないし、束ねておいたら、探すのが大変なんだ。」
 「いっそ、天上から吊るしたら?一目で分かるし、頭の上なら誰も怒らないでしょう。」
 「おう、それはいい考えだ。」
 こうして、二人は夜までかかって、刀を天上から吊るしました。


 
翌朝、二人が起きてみると、何か変です。
「何か、みんなくっついてるね。」
「昨日は、皆ぶらんぶらんしてたのにな。」
 そのとき、お客さんが来て預かっていた刀を渡しました。また、お客さんが来て渡しました。
すると、一本はくっつく相手がなくなりました。
 しばらく、皆揺れていましたが、気が付いたら動きが止まったいて、三本がほぼ一直線に並んでしまいました。
 刀鍛冶は言いました。

「それは、お前、何故か知らんが、刃金(鋼)は引き合うのだよ。」と教えてくれました。
 そして、一本の刀を抜くと、鉄を鍛える辺りの床をそっとかき回しました。
 すると、刀に鉄の粉がくっついて来ました。「ふうん、ジャア1本だけだったらどうなるの?」
 「さあ、そいつあ、俺にもわからねえ。あの辺りに刀がいっぱい置いてあるからそっち向きかもしれないな。」
といって、息子が一晩試したいというので、一本だけ残してみました。
 翌朝、見てみると、刀は束ねた刀の方向ではありませんでした。「もしかしたら、どっかそっちの方向に、鉄が埋まっているのではないか?」などと冗談を言いながら、もう一晩試してみることにしました。
 縄が撚ってあるのは、いつまでも回転してなかなか止まらないので、撚ってない布の紐にしました。
 翌朝見てみると、昨日と同じ方向を指していました。

 わけが分からないまま。ほんとに鉄の塊りが、そちらの方角に有るのかもしれないと話しながら二人は別れました。

 方士は、お師匠さんの家に帰っていきましたが、その日から、毎晩刀を吊るして寝ることにしました。
 刀の鞘には、刀の重心に近いところに、吊り下げる金具が付いていました。
 少しの違いは、錘をくっつけて水平にバランスを取るようにして寝ました。
 毎日、結びなおして10日試しました。
 しかし、いつも同じ方向を向いていました。
 それはどうも北斗の方角であるように思いました。

 刀鍛冶の息子は、方士にこのことを話しました。
 方士は、その夜、他の弟子たちも集め、刀鍛冶の息子がしたようにして寝させました。
 翌朝、ほとんどの弟子の刀がやはり、北斗の方向を指していました。
 あまり上等の剣でないのは、北斗を指しませんでした。
 刀が鍛えられて、良い刃金になってないと北斗を指さないのです。

 「良い剣は、北斗を指す。」
 これは知る人ぞ知る事実です。
 まあ、しかし飛び切りの銘剣でなければ、北斗の剣にならないということはありません。なまくらでは駄目だということです。
 

 北斗の剣という名前をどうしてつけたのか、メールで尋ねましたが、答えは返ってきませんでした。

 そして、磁石が北斗を指すことが方士たちの間では、知られるようになって行きました。


 中国では、BC300年頃に、磁石が南北を指すことが一部では知られていたそうです。
 しかし、磁石の針を水に浮かべて方向を知る方法が中国らアラビアを経てヨーロッパに伝わったのは11世紀頃とされています。
 さらに、水に浮かべる方法では、船では水がこぼれて役に立たないため磁石を吊るして方向を指すようにした羅針盤が1,560年ごろ発明され、
 15.16世紀の大航海時代を迎(むか)えたそうです。


 コロンブスは磁石を使ったと思うですがね?

ひょっとしたら、徐福さんはこの、刀鍛冶の息子の方士から直接、色々な知識を伝授して貰ったかもしれませんね。


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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
guuchanさん.....おはよう御座います. (お気楽で--す.)
2007-04-14 09:12:00
いゃイャ お見事な 創作童話 お見事で--す...
早速 今夜 お気楽の 大..小刀を吊るして 北斗七星
のほうを 向くかどうか 試してみます...
だが しかし刀は戦争当事 きょうしつしたのだ!!!!

仕方が ないので 釣竿4.5Mと6.3Mの二本を吊るしてみよう””””””””
あぁ....鉄ではなく グラスロットだった...残念!!!
****ハッ...ハッ...ハ....
又 遊びに 来ます.
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お気楽さんーこんにちは (guuchan)
2007-04-14 10:21:53
 刀がなければ鋸はどうですかね?
 釣り糸には撚りはかかっていませんよね?

 釣り糸の先にノコギリを水平にぶら下げてみましょう。
 バランスは、ゼムクリップ、消しゴム、何でもいいです、セロテープで停めて後は風が起こらないように、近くに、鉄製品や磁石を近づけないようにして、動かなくなるまで待ちましょう。

 
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と言う事は・・・ (かのこ)
2007-04-14 10:48:10
guuchanさん今日は。
今度は剣説
確かに先日考古資料館で見たとき
物を切る用にできてないということでした。
ガラスケースの中で キンピカに輝く剣が立てた状態で回転してしていました。
それでは何故・・?と言う疑問が 
鏡同様光り輝くから崇められ神事に・・・。
何となくふに落ちないかのこでした。

磁石だったのですね。面白いです。

同じ家の人では鏡が足りません。
それとも普通の鏡とで・・。
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かのこさん~こんにちは (guuchan)
2007-04-14 12:24:55
 同じ家の人に、
 川柳を一つ送って見ましょう。

 返事がいらなければ、鏡は一つでOKです。

 紙に書いて、それを鏡に写すのでは何にもなりません。
 さあ、徐福さんならどうしたでしょう?
 
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