715 失われた１０支族

715　失われた十支族 BC922年、ソロモンが死ぬと、イスラエルは二つに分裂する。 　ユダ王国（ダビデ、ソロモン王朝、ユダ族ベニヤミン族）と北イスラエル（他の10支族）王国である。 北イスラエル王国はBC722年にアッシリア帝国に滅ぼされ、上層階級と技術者は捕囚としてアッシリアに連れ去られた。 そのアッシリアは、BC612年にバビロニアによってほろぼされた。 しかし、そのとき、アッシリアの捕囚となっていた人々は帰って来なかった。バビロニアで捕囚生活を送ったであろう。 その後、ユダ王国もBC586新バビロニア帝国によって滅ぼされ、アッシリアに多くの民が捕囚となって送られた。 BC538年バビロニアがペルシャのキュロスに滅ぼされたとき、バビロンの捕囚たちは国に帰ることを許された。 　しかし、帰ったのはバビロニヤによって捕囚とされた、ユダ族とベニヤミン族のみである。 残りの十支族も居たと思われるが帰らなかったのである。 いわゆる「失われた１０支族」である。 現在のイスラエル国にはこの１０支族を探している機関がある。 それらが、ヨーロッパやアジアに散っていったものがいることを明らかにしている。 第二エズラ記には、「彼等は多くの異邦の民を離れて、人がまだ誰も住んだことのないほかの地方に行こうと決心した。彼らは、それまでいた地方では守ることの出来なかった掟を、そこで守りたかったのである。」 　これはアッシリアに連れて行かれた後のことなので、BC700～BC600年頃のことかと思われる。 その頃から、東に移動したユダヤの支族たちは、シルクロードのに沿って、あるいは、シルクロードの南北に国を作りながら住んだものも居るとされている。