241-1 安岡地区公園 ここに来れば何かしら花があるだろうと楽観していたのだが、見渡しても花らしいものは見えない。 落し物を探すように花を探したが、無い、無い、見事に無い。 遠くの榛の木の下まで探してみることにした。 | |
241-2,3 ヤシャブシ(夜叉五倍子) カバノキ科ハンノキ属 根は菌類と共生しているので荒地でも育つとあった。 | |
241-4,5 オオイヌノフグリ ゴマノハグサ科クワガタソウ属 広大な土手の中に花一つ見つけきらぬかと、諦めかけたとき足元に数ミリの一つ花らしき物を見つけた。 学名はVeronica persica。英名はPercian speedwellまたはBird's-eye。 ペルシャ・ベロニカとは意味深長だ。ペルシャは植物の原産地だろうが、ベロニカはイエス・キリストのカオが写っているとされる伝説の布のことである。 オオイヌノフグリとは月とスッポンだ。 | |
241-5 ホトケノザ? ホトケノザにしては咲くのが早すぎないか? これもオオイヌノフグリよりも小さい位の細かい花だ。花をも少し良く撮ろうと苦心していると邪魔が入った。 男の子達が「オジチャン何しよると?」と寄って来た。 「花の写真を撮ってるの」というと、「どれ?」と液晶画面を覗こうとする。 「ぼく3歳」聞かれもしないの下の子が言う。すると兄貴が「ぼく5歳」。 そこらに花らしき姿が無いので、不思議そうに何を撮ったか白状させたいのだ。 これではもう写真は取れない。諦めた。 しばらくして向こうに行ってしまった男の子が呼びに来た。 お母さんが花を見つけたから、知らせて来いと言ったのだろう。 近寄っていくと、男の子の一人がさっき「オジチャンが撮った花。」と言った。 ぽかぽか陽気の冬の日だった。 |