240-1 スイセン ユリ科スイセン属(ヒガンバナ科スイセン属)く スイセンについて幾つか疑問が浮上した。 スイセンの咲く時期の違い。 スイセンの咲く咲かない。 スイセンの先祖帰りというのは何か? そんな疑問を持って、近所のM夫人のお花畑を訪ねた。 スイセンの一群があって、わずかに1、2本咲いているのみだった。「まだ花が咲きませんね。」と声をかけると、 「咲いたのは、かつがつ切って家に持って帰っています。」とのことだった。(zukkoke) 「これは日本水仙だから早い。お宅に上げたのは花が遅い。」(zukkoke) 「あそこに咲いている。」と示されたところで1ショット。それが上の写真だ。 | |
240-2,3 咲かない水仙 すいせんハントに出掛けた。道路脇の花壇で、町じゅうを一人で掃除したりお花を植えたりしているおばあさんを見かけたので、足元の水仙の一叢を示して、 「水仙がまだ咲きませんねえ。」というと、「ここは咲ききらんかもしれぬ。去年、植えたが浅かったので球根が太りきらん。それに傾斜地の方が水はけがあってよい。」とのことだった。 「向こうの、坂のところは咲いとる。」 調べると、球根の重さが40g以下では開花率が低いらしい。 深さも関係するらしい。 調べると、スイセンの場合は球根のしたから根が出るので、それほど深くなくてよいと書いたものもあったが、球根を太らせるにはある程度深いほうが好いのかも知れない。 | |
240-4 坂の上で 坂の上では、多くはないが咲いていた。 大木に寄り添うような一輪が好い。と思って1ショット。 大木に恋をした水仙のお話が生まれそうだ。 | |
240-5 遅い水仙 「一重の水仙が植えた覚えもないのに、いつの間にかみんな八重になっている。」などという話をあちこちで聞く。 かのこさんは「先祖帰り」という。 先祖帰りというのは、自家交配をして種を採取していると、先祖の遺伝子が働いて祖先の性質を持ったものが生まれることをいうのだろう。 球根や芋は、交配とは関係ないから、先祖帰りが起こるのは不思議だ。 「スイセンは結実しない。おそらくヒガンバナと同じく染色体数が三倍体(我々人間は二倍体ですけど植物には高次の倍数体ができても生死に関係がなくて育つものが多いようです)で、まっとうな花粉ができていないのでしょう。」とありました。ヒガンバナを調べて見てみても日本のヒガンバナは三倍体で種子が出来ないとありました。 え?何だって? | |
240-6 ヒガンバナの実 ヒガンバナには実は付かない? guuchanは驚きました。 昼間、M夫人に「これは何ですか?」とお尋ねした黒い実があったのです。はっきり「ヒカンバナです。」との答えをいただいた。上の写真です。 立派な実が生っているではないか? 偶然にも今日、ヒガンバナの実を見たと言うのも不思議です。 なんだか背筋がぞ~っとして来ました。 ヒガンバナには実が生らないと言う常識を、M夫人は御存知だろうか? これが外来種のヒガンバナでなければ、種子をどこかの大学に届ける価値があるかもしれない。 スイセンがヒガンバナ科スイセン属という分類方法もあることを知った。どうもこちらの方が新しいようだ。 なんだか込み入ってきたぞ。 |