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ハロー花子が解説する2024年度<日本地理>【大問1】

2025年05月24日 03時47分57秒 | ●2025年度<第1次筆記試験>対策
ハロー花子が解説する2024年度<日本地理>【大問1】
ハロー花子が、2024年度<日本地理>【大問1】を解説させていただきます。


●2024年度<日本地理>の問題(キレイに印刷できます!)
http://hello.ac/2024geo.PDF

●ナレーションの確認
みなさん、こんにちは。
ハロー通訳アカデミーのハロー花子です。
今回は、2024年度全国通訳案内士試験「日本地理」大問1の解説をお届けします。

この問題では、新千歳空港から札幌駅までの鉄道の旅を題材に、北海道の地理的知識と観光資源についての理解が問われました。
一見シンプルな地理の出題に見えますが、実は「ガイドとして語れるか」を問う非常に実践的な内容です。
インバウンド観光がますます多様化するいま、2025年度の受験者にとっては特に重要な視点が詰まった一問でした。
それでは、列車の進行に沿って、順に見てまいりましょう。

まず、問1ですが、南千歳駅と千歳駅の西にある湖についての問題です。
ここでのキーワードは、「田沢湖に次ぐ日本で2番目の深さ」と「高い透明度」。この条件に当てはまるのは、③ の支笏湖です。
支笏湖は北海道千歳市にあるカルデラ湖で、最大水深は約360メートル。冬でも凍らない湖として知られており、透明度の高さから“支笏ブルー”とも称されます。温泉や遊覧船なども充実していて、国内外の観光客に人気の観光地です。

では、他の選択肢についても詳しく見ていきましょう。
選択肢①の 阿寒湖 ですが、道東・釧路市阿寒町に位置し、特別天然記念物マリモの生息地として有名です。ただし、水深は約45メートルで、支笏湖のような深さはありません。地理的にも札幌周辺とは離れており、本問の文脈には合致しません。

選択肢②の 大沼 は、函館近郊にある自然豊かな湖です。最大水深は約13メートルで浅く、規模も小さいため、深さや観光施設の充実度という点では支笏湖に及びません。

選択肢④の 摩周湖 は、神秘的な青い湖として知られ、かつては世界一の透明度とされていました。ですが、水深は約212メートルで支笏湖には及ばず、湖畔への立ち入りや遊覧船の就航もなく、観光の実用性という観点でも正解にはなりません。

続いて、問2です。
北広島駅付近に見える、プロ野球チームの本拠地についての出題です。正解は、② のエスコンフィールドHOKKAIDOです。
この球場は2023年に完成し、日本ハムファイターズの新本拠地となりました。
周辺には「Fビレッジ」という複合施設が整備されており、グルメ、温泉、ショッピングが揃う“体験型スタジアム”として、観光地化が進んでいます。観光ガイドとしても非常に注目すべき新名所です。

選択肢①の エコパスタジアム は、静岡県袋井市にある施設で、ラグビーやJリーグで使用される多目的スタジアムです。北海道とはまったく関係がありません。

選択肢③の 札幌スタジアム は、実在しない施設名です。「札幌」という地名の安心感から選びやすい誤答ですが、試験では「実在するかどうか」も問われています。

選択肢④の 札幌ドーム は、以前まで日本ハムの本拠地でしたが、2023年に役目を終えました。現在はサッカーやイベントなどに利用されており、「最新情報を追えているか」が問われています。

次に、問3です。
苗穂駅の北側にあるレンガ造りの醸造所に関する問題で、正解は③ ビールです。
この施設は「サッポロビール博物館」で、かつてのビール工場を観光施設として活用しています。北海道遺産にも登録されており、ツアーでは工場の歴史を学び、試飲体験も楽しめます。

選択肢①の ウイスキー は、余市町にあるニッカウヰスキーの蒸溜所が有名ですが、苗穂ではありません。

選択肢②の 日本酒 は北海道にも蔵元がありますが、苗穂に日本酒醸造所は存在しません。

選択肢④の ワイン は、北海道では空知地方(岩見沢・三笠など)が産地として知られています。苗穂との関連性はありません。

最後に、問4です。
札幌駅に到着する直前、列車が渡る川の名称を問う設問で、正解は② の創成川です。
創成川は、札幌の中心部を南北に流れる都市河川で、街の東西を分ける“基準線”として機能しています。
都市の歴史や区割り、景観整備との関連を語るうえで、観光ガイドには必須の知識です。

選択肢①の 新川 は札幌市北部を流れる人工河川で、中心部とは無関係です。
選択肢③の 月寒川 は豊平区を流れる中小河川で、中心部を通りません。
選択肢④の 真駒内川 は南区に位置しており、こちらも札幌駅周辺とは無関係です。

いかがでしたでしょうか。
今回の大問1は、鉄道という移動手段に沿って観光地や地域資源を紹介し、受験者に「語れる知識」があるかを測る良問でした。

2025年度を目指す皆さんには、こうした出題から「案内士とは、何をどう話すべきか」を学び取っていただきたいと思います。
例えば、「支笏湖は日本で2番目に深い湖です」という事実だけでなく、「凍らない青い湖」としてどんな印象をお客様に伝えることができるのか、という視点が大切であるということです。

知識を「語れる知識」に昇華させること。それこそが、全国通訳案内士にふさわしい力です。
今回は、最後まで動画をご覧になっていただきましてありがとうございました。
この動画が、みなさんの学習に少しでもお役立つことができれば嬉しいです。
もし、よろしければ、「いいね」と「チャンネル登録」もお願いします。
ハロー通訳アカデミーのハロー花子でした。
それでは、また次回の動画でお会いできますことを楽しみにしています。
ありがとうございました。

●全国通訳案内士試験<日本地理>
「日本地理の傾向と対策」(キレイに印刷できます)
http://www.hello.ac/2025.geo.pdf

●<日本歴史>
全国通訳案内士試験「日本歴史の傾向と対策」(キレイに印刷できます)
http://www.hello.ac/2025.his.pdf

全国通訳案内士試験2023年度「日本歴史」の出題傾向
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/e7182a13ce73f3ddcdaaea2315af107a

全国通訳案内士試験2024年度「日本歴史」の出題傾向と対策
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/9b03739bc2d6c87bdc443784f9bf37a5

全国通訳案内士試験「日本歴史」2023年度・2024年度の出題傾向比較と2025年度対策
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/6270f7df8618f5191d45709455f24f48

「仁和寺」が「日本歴史」に6回出題される理由
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/fb4fcc7bd36fd64e64680ef614d62b64


「足利義満」が「日本歴史」に6回出題される理由
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/3ec450c2f648ee3ce13d3c99bfa3a8b1

「松尾芭蕉」が「日本歴史」に7回出題される理由
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/1cadcf2be0d77f46d9a6b4720b745c32

「親鸞」が「日本歴史」に7回出題される理由
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/6fe6b4d5e8875d4a252bd6976b0e452d

「法隆寺」が「日本歴史」に6回出題される理由
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/483089b1327020c566267b6f06c5e081

「宇治平等院(鳳凰堂)」が「日本歴史」に7回出題される理由
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/2dbe70e8e549e2d7693ffeb5f6a28d5b

●全国通訳案内士試験<通訳案内の実務の傾向と対策>(第1講)
https://youtu.be/KTtmkRrmYLI

資料(1)「通訳案内の実務の傾向と対策」(キレイに印刷できます)
http://www.hello.ac/2025.jitumu.pdf

資料(2)「通訳ガイドテキスト」(キレイに印刷できます)
http://www.hello.ac/2025.guidetext.pdf

●全国通訳案内士試験<一般常識>
「一般常識の傾向と対策」(キレイに印刷できます)
http://www.hello.ac/2025.gen.pdf

●上記、ご自分で印刷できない方は、<ハローカラー印刷サービス>をご利用ください。
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/ebb0fe30d2134dc5ce0c238d02856180

以上


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