ハロー花子が解説する2024年度<日本地理>の出題傾向と対策
ハロー花子が、2024年度<日本地理>の出題傾向と対策を解説させていただきます。
ハロー花子が、2024年度<日本地理>の出題傾向と対策を解説させていただきます。
●2024年度<日本地理>の問題(キレイに印刷できます!)
http://hello.ac/2024geo.PDF
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●ナレーションの確認
みなさん、こんにちは。
ハロー通訳アカデミーのハロー花子です。
今回は、2024年度全国通訳案内士試験 日本地理 の出題傾向を詳しく分析し、2025年度の受験対策についてお話したいと思います。
(大問1)ですが、ここでは新千歳空港から札幌駅までの鉄道の旅を題材に、北海道の観光資源や地理的な特徴を総合的に問う内容でした。支笏湖の「日本で2番目の深さ」「透明度の高さ」、エスコンフィールドHOKKAIDOという最新型の野球場、サッポロビール博物館とそのガイドツアー限定のビール、そして創成川といった地名が出題されています。ここで問われているのは、単なる地名の暗記ではなく、それぞれの場所がどんな観光体験を提供しているのかを理解する力です。北海道は食、自然、スポーツ観光が融合した地域なので、それらをつなぐ「物語」をイメージしておくことが大事ですね。2025年の受験では、観光施設の「最新情報」や「体験型の魅力」に注目するのがおすすめです。
(大問2)は、山形市とその周辺の観光資源を中心に出題されていました。ベニバナの交易と山形の歴史、イギリス・ルネサンス様式の旧県庁舎「文翔館」、御殿堰のリノベーション事例、そして立石寺や蔵王連峰など、地域の歴史と自然が組み合わさった観光資源を問う内容でした。紅花は県花であること、芭蕉の俳句で知られる立石寺、冬の蔵王の樹氷観光といったインバウンドにも人気のテーマがしっかり出ています。受験生の皆さんは、歴史的な背景を持つ施設と自然景観がどのように観光資源として活用されているのか、ストーリーとして語れるようにしておきたいですね。
(大問3)ですが、栃木県足利市を中心に、渡良瀬川流域の地理、足利学校、織物産業、あしかがフラワーパークの藤の花といった地域資源を問う問題でした。特に、足利学校の「日本最古の学校」という歴史的意義、織物の街としての発展、そしてフラワーパークの藤の花が「世界の夢の旅行先10選」に選ばれた背景など、観光と歴史、産業のつながりを理解しておくことが大事です。栃木の出題は地形・産業・文化のトリプルコンボで出ることが多いので、複数の視点を同時に持つ意識が必要ですね。
(大問4)は、岐阜県郡上市の郡上八幡を題材に、水文化や湧水の利用、町並み保存が問われました。宗祇水が名水百選第1号であること、水舟の用途別の役割、郡上おどりの文化的背景など、水と暮らしが密接に関わる町の特徴がテーマです。郡上市のように「生活文化そのものが観光資源になる」というケースは増えているので、自然・文化・生活がどう結びついているかを学ぶことが、合格への大きなヒントになります。
(大問5)では、三重県の伊勢志摩地域が出題されました。英虞湾やリアス式海岸、志摩観光ホテル、おはらい町といった観光地がずらりと登場。特に、賢島や志摩観光ホテルはサミット開催地としても知られ、インバウンドでも注目度が高い場所です。伊勢神宮の参拝文化や街並み保存、おはらい町の石畳の景観など、歴史と現代観光が融合したエリアなので、「何を案内するか」「どこを強調するか」を整理しておくと良いでしょう。
(大問6)は、山口県の地理と観光資源を広く問う問題でした。大内氏の歴史と山口市の町並み、瑠璃光寺、秋芳洞、元乃隅神社、青海島といった名所が出題されています。秋芳洞は日本最大規模の鍾乳洞で、その成因や特徴を押さえる必要がありますし、元乃隅神社は写真映えスポットとしてインバウンド需要が高いです。歴史的背景と景観的魅力をセットで語れるようにするのがポイントですね。
(大問7)は、高知県の観光資源がまとめて出題されました。柏島のダイビングやクロマグロの養殖、ジョン万次郎の史跡、四万十川の清流、桂浜、室戸岬のジオパークと、自然・歴史・文化が網羅されています。特に「海成段丘」などの地形問題は、日本各地のジオパークと絡めて頻出なので、地形分類はしっかり覚えておきましょう。また、ジョン万次郎のエピソードは、幕末史と合わせて学んでおくと良いですね。
2024年度の出題傾向を振り返ると、やはり「地域の魅力を物語として語れる力」が求められていると感じます。
地名や施設名の丸暗記ではなく、その背景にある歴史、自然、文化の結びつきを理解し、「どうしてその場所が訪れる価値があるのか」を自分の言葉で語れる力。これこそが、インバウンド対応のプロフェッショナルである通訳案内士としての実力です。
ぜひ、これらの視点を意識しながら、次の学習を進めてください。
今回も、最後まで動画をご覧になっていただきましてありがとうございました。
この動画が、みなさんの学習に少しでもお役立つことができれば嬉しいです。
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ハロー通訳アカデミーのハロー花子でした。
それでは、また次回の動画でお会いできますことを楽しみにしています。
ありがとうございました。
●全国通訳案内士試験<日本地理>
「日本地理の傾向と対策」(キレイに印刷できます)
http://www.hello.ac/2025.geo.pdf
ハロー花子が解説する2024年度<日本地理>【大問1】の解説
全国通訳案内士試験「日本歴史」2023年度・2024年度の出題傾向比較と2025年度対策
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/6270f7df8618f5191d45709455f24f48
「仁和寺」が「日本歴史」に6回出題される理由
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/fb4fcc7bd36fd64e64680ef614d62b64
「足利義満」が「日本歴史」に6回出題される理由
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/3ec450c2f648ee3ce13d3c99bfa3a8b1
●上記、ご自分で印刷できない方は、<ハローカラー印刷サービス>をご利用ください。
https://blog.goo.ne.jp/gu6970/e/ebb0fe30d2134dc5ce0c238d02856180
以上