sportscar graphic

スポーツカーグラフィック  イラストレーター 溝呂木陽  60-70年代のスポーツカーを愛するすべての人に。

エスコートと320i

2009-03-23 18:19:39 | 模型
エッシーは模型の世界ではこのごろ余り手を出しちゃイケナイらしいと言われていますが、なかなかどうして作ってみると楽しいキットでした。
たしかに信じられないほどボディが反っていたり、モールドが溶けていたりは当たり前。部品のつく位置や塗装指示があいまいだったり、いまの目で見るとつらいこともありますが、どくとくのクルマらしさがある70年代のこのシリーズは捨てがたいです。何しろデカールの質が良いので意外にかっこいい完成品になります。

ザクスピード・エスコートGr.2は箱好きにはたまらないシンプルなフォルム。ほとんどサニーですね。ボディはひずんでいなくてモールドもかっちりとしていて、エンジン部分や内装もしっかりとした出来でした。資料は箱絵とインストの白黒の実車写真、最近のミニカーの画像ぐらいしかないので、逆に気楽に作れます。
ホイールなどはメッキシルバーをどぶ付け(かっぱコーヂさん直伝)、良い時代になったものです。
デカールも貼りやすく、何ともかっこいい完成品になりました。

320iGr.5は逆にノーズは3ミリエビ反って、ルーフは2ミリ垂れ下がると言うひどい状態。ノコを入れたり手で曲げたりして、なんとか整形しました。エンジンなどもヒケがひどくモールドが溶けた状態、でも完成してみると悪くないのです。クルマらしい佇まいというか、いかにも走りそうな感じというか、ウィングなどの細かい部分のモールドが妙に効いています。70年代のリアルタイムのかっこよさを味わいたい人には、エッシーのこのツーリングカーとラリーカーのシリーズはお薦めです。


Essi


Es2


322




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P5&デイトナ販売中

2009-03-23 06:11:20 | 模型
天才フィオラバンティの若き日の才能がほとばしる、フェラーリの2大傑作です。
1968年ジュネーブショーでデビューしたフェラーリP5は、フェラーリ330P4をベースにしたプロトタイプで、過去に東京都現代美術館でのフェラーリ&マセラティ展で来日しています。良い展覧会でした。
これは近年、ピニンの倉庫で発見されてレストアされたものです。
デイトナも同時期1968年のデビューですから、2台の断面やデザインテーマは良く似たものがあります。
このモデルの美しさはとくに書くまでもないでしょう。

P5はニットウ1/32。60-70年代ゼンマイキットです。全体型はまあまあですが抜きの関係かサイドのボリュームが足りないのでエポパテで丸みを付けています。ドアのラインもあとから彫り込んでいます。タイヤとホイールはひどかったので、隣のデイトナから拝借しました。ライトも透明化したくて型想いに置き換えています。
リヤには四角い大きな穴が空いていたので、エポパテで埋めて左右のフィンをつなげています。
ノーズも少しとがらせています。
サイドのインテークは自作デカールです。上げ底の内装はいじっていません。

デイトナはクラウン1/32。70年代ゼンマイキットです。こちらもスーパーカーブームのときのプラモデルとしては悪くない出来。全体のプロポーションは合格点です。ノーズを中心に少し削り込み、タイヤとホイールは型想いで複製したものをつけています。

この2台を同スケールで並べたくて、同時に制作しました。
1台3150円プラス送料にて販売いたします。ご希望の方はメールにてご連絡お願いいたします。
詳細はフォトアルバムをご覧ください。


Fi1


P53


D2




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