Sydney Yajima


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温度差

2012-01-16 22:27:48 | 政治
イスラエルは、さかんに 現在のイランの危機を訴えている。
まるで 明日にでも戦争が始まると言うように。
そうすることによって、アメリカに振り向いて欲しいとも願っている。
アメリカは、もう、疲れた。
俺たちは中東にはもう、戦争をしにいく元気も金もないんだよ。
とでも 言うかのように、さっさと引き上げ始めている。

そして、本当の危機 中国に対峙しようとしている。
しかし、イスラエルは、戦争の前線にほうっておかれる危機感をあらわに、「早く戦争をしないと、イランが世界を牛耳る」と恐怖感を持っているのである。

アメリカは、今年、選挙なんだが、しかし、世論はもう嫌戦気分が広がっている。
ながい戦争と不況で、アメリカ人の世論は、もう 飽き飽きしているのである。
たとえ、ユダヤ票が、イスラエル支持の大統領を持ち上げようとも、一般票は、中東への戦争に飽きているのである。

ただし

これは、イスラエルが新しい企画を進めることを推進することはあったとしても、やめることにはならないだろう。
つまり、より中東にアメリカの注目を集める必要が、イスラエルには あるということだ。

中東でアメリカの戦力が大きく割かれると、日本のシーレーンが弱くなる。
つまり、このことを予期して日本の軍事増強をしなければならないという議論が、日本の中枢ではすでに行われているか、行われつつあるということで、そのためには多くの軍備費が必要になり、その収入源は増税になるということだ。
消費税の増税は、対中国の軍備という隠れた面が存在することを、日本人はあまり意識していないかもしれないが、消費税を上げるというのは 実に日本にとっては死活問題になりかねないのである。

もちろん、今の日本に、軍備増強などとおおっぴらに、言えるはずもないから、単に、「災害対策」と言うであろう。

災害対策には間違いないのだが。