やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

孤独との向合い方

2011-11-26 | photo
写真家ミシェル・ギヴン(Michelle Given)さんの
個展が新宿ニコンサロンであり、トークショーを
聴きに行く。

テーマはAccommodations。英語では長いけど
泊まるところ、宿って感じかな。彼女が初来日で
大阪のホテルに泊まった時にたまたま撮ったこの写真

がこのプロジェクトの始まりだったそうだ。

一人で来て、言葉が通じない、看板もTVも何も
わからないという孤独を感じた時に、セルフ
ポートレイトを撮るのはさすが、写真家。

ボクなら外をほっつき歩くか、TVをボッと見るか、
日本語の何か読むかって感じか。



これはプロジェクトになるかもという予感があって、
ホテルだろうが友達の家だろうが泊まった時に
ポートレイトをセルフタイマーで撮るようになる。



色合いが美しい。フラッシュやレフ板などは
使ってない。

静かな写真だけど、ちょっと演劇的だ。
フレーミングを決めて、セルフタイマーの
ボタンを押したら、立ち位置にささっと
移動して、何食わぬ顔で動作をしていると、
パシャっとシャッターがおりるわけだ。

またちょっとユーモアも感じる。元彼の脚先が
写っていたり、新しい彼の手が背中越しに見えたり。
新しい友達ができたとかのタイムラインがうっすら
読み取れる。


そうして孤独もいい、孤独でもいい、孤独ではない
という風に彼女は孤独との向き合い方を見つけていく。

写真は彼女のサイトから。個展は11/28まで。
代表作品はピンホールシリーズ。