やまねこマッサージ

ねがうこと、ゆだねること

日本文化宣言

2009-10-21 | カルチャー
今日はとある料亭で映画関係者と食事会の筈だった。
それが南田洋子さんの訃報でふっとんだ。
何人かが駆けつけなければならなくなって。

直前キャンセルはまずいって呟やきながら、
電話でお店にお断りを入れると、
もうすっかり準備万端ですよねと言われる。



そりゃそうだと思いながら、
しかるべき方のご紹介で予約させてもらったし、
仕事仲間と、お詫びに向かう。

たんなる料亭ではなく、色んな分野の日本文化を
守って伝えて行こうという志を凛とお持ちだから
電話じゃ済まない。

行く途中、小さいことを考えていた。
キャンセル料は全額か何割なのか、
せっかくだから食べていきなさいよ、
って言われるかな、とか。



それがオーナーにお会いしてぶっとんだ。

お詫びした上に、キャンセル料を
お支払いしますとお伝えしたら、
偶発的なことは仕方がない、
そのお気持ちで十分と。

話題をかえられ、南田洋子さんの話から、
石原裕次郎夫妻、小澤征爾さん等の思い出話をされながら
日本文化が廃れていくのをご時世でしようかと、嘆かれる。

ぼくがアメリカの結婚パーティーで
着物デビューした話でなんとかついて行った後、
街や建築の話しになって意気投合。

ロンドンやパリでは古いエリアを
ちゃんと守って行ってるのに。



海外で日本伝統文化は評価高いのに、
日本人はどんどんやらなくなってると。

よし、日本伝統文化をやりますよ、と宣言。
伝統がいいとかなんとか言うのは楽だけど、
何もできないのは恥ずかしいから、と。

お茶とか似合ってられるわよとか
おだてられながら、お別れした。

角をまがるまで、いつまでも
お見送りいただいた。

僕がいうのもおこがましいけど、
本物に触れた。