県立・千年の森ふれあい館より車でおよそ15分、広い町内の道路をずいぶん走り登った途中、峠道という感じのカーブのところで先頭の笠松町長の車が止まりました。
ここが次の視察場所の山林であるとのことです。
ほとんど車の通らなそうな峠道の、その両側に立ち並ぶ杉の人工林。
東京近郊でもよく見かけるような、どこといって他と変わりのない山林ではないかと、このときは思われました。
(実際全国的に同じような状況ということですから、じつは「他と変わりない」ことこそが大問題なのですが)
ただ写真のように倒れた木が多く見えたので、立ち枯れたものなのか町長にお尋ねしたところ、あれは間伐されてそのままになっている木だとのことです。
間伐した木が、そのまま放置されているのでしょうか?
一行は道路わきの遊歩道となった林道に入っていきます。
最初は視察ということでちょっと森に入るのかな、くらいに思っていたのですが…。
するとすぐにきれいな滝が見えてきました。
小さいけれど素晴らしい眺めの滝の下の流れの水は澄み、秋の落ち葉が浮かんでいてきれいです。
案内によると「北ヶ谷の滝」というのだそうです。
ここで笠松町長からご説明があり、日程表(中山用水沿いの森林の状況視察)にあるように、これから山道を案内するので、森林の現状をよく見ていただきたいとのこと。
なお一昨年、当時の菅総務大臣が視察で上勝町を訪れた際、やはり町長が同じように案内され、山林の「緑の砂漠状態」を見てもらったのだそうです(ただしここに近い別ルート)。
また同年(07年)には中村敦夫氏や後藤田正純氏も同じように上勝の森を視察しているとのことです。
まず影響力のあるVIPや有名人にこそ、このひどい現状を知ってもらいたいという思いからだったそうです。
重要なことは、山林は水源涵養や治水、土壌保全による土砂災害防止という機能をずっと果たしてきたということです。
そのように全国の山林が持続可能な国土形成のための公益的機能を果たしてきたと、町長は説明されます。
険しい山間に位置する上勝町は総面積の9割を森林が占めていて、農業とともに林業がずっと主要産業でした。
山林が健全な状態を維持してきたこと、それによって人里を守る公益的な機能をずっと果たしてきてくれたのは、なによりその林業によって適切な量の木が伐採され手入れされてきたおかげだったとのことです。
「環境保護」と聞くとよく抱きがちな「森の木を(切らずに)守れ」というような単純なイメージは、ずいぶん実態と違うようだと感じます。
そして山林はかつて、町の主産業・林業を支えてきただけでなく、豊かな生態系によって山の動植物の幸を地元にもたらし、燃料である炭というかたちでエネルギー供給してきました。
上勝町の山林は、つねに人とともにあった森でもある、とのことです。
いま視察している上勝町の森がまさにそうであったように、日本の山林の多くは元来、単なる自然のままの原生林ではありません。
そうではなく、人間がともに生きながら手を入れることによって、長い時間をかけてはじめて維持されてきた人工林なのだそうです。
たぶん、それが「里山」ということばの本来の意味なのでしょう。
それがいったいどのように変わってしまったというのでしょうか?
笠松町長を先頭に、私たち一行はどんどん森に分け入っていきます。
ここが次の視察場所の山林であるとのことです。
ほとんど車の通らなそうな峠道の、その両側に立ち並ぶ杉の人工林。
東京近郊でもよく見かけるような、どこといって他と変わりのない山林ではないかと、このときは思われました。
(実際全国的に同じような状況ということですから、じつは「他と変わりない」ことこそが大問題なのですが)
ただ写真のように倒れた木が多く見えたので、立ち枯れたものなのか町長にお尋ねしたところ、あれは間伐されてそのままになっている木だとのことです。
間伐した木が、そのまま放置されているのでしょうか?
一行は道路わきの遊歩道となった林道に入っていきます。
最初は視察ということでちょっと森に入るのかな、くらいに思っていたのですが…。
するとすぐにきれいな滝が見えてきました。
小さいけれど素晴らしい眺めの滝の下の流れの水は澄み、秋の落ち葉が浮かんでいてきれいです。
案内によると「北ヶ谷の滝」というのだそうです。
ここで笠松町長からご説明があり、日程表(中山用水沿いの森林の状況視察)にあるように、これから山道を案内するので、森林の現状をよく見ていただきたいとのこと。
なお一昨年、当時の菅総務大臣が視察で上勝町を訪れた際、やはり町長が同じように案内され、山林の「緑の砂漠状態」を見てもらったのだそうです(ただしここに近い別ルート)。
また同年(07年)には中村敦夫氏や後藤田正純氏も同じように上勝の森を視察しているとのことです。
まず影響力のあるVIPや有名人にこそ、このひどい現状を知ってもらいたいという思いからだったそうです。
重要なことは、山林は水源涵養や治水、土壌保全による土砂災害防止という機能をずっと果たしてきたということです。
そのように全国の山林が持続可能な国土形成のための公益的機能を果たしてきたと、町長は説明されます。
険しい山間に位置する上勝町は総面積の9割を森林が占めていて、農業とともに林業がずっと主要産業でした。
山林が健全な状態を維持してきたこと、それによって人里を守る公益的な機能をずっと果たしてきてくれたのは、なによりその林業によって適切な量の木が伐採され手入れされてきたおかげだったとのことです。
「環境保護」と聞くとよく抱きがちな「森の木を(切らずに)守れ」というような単純なイメージは、ずいぶん実態と違うようだと感じます。
そして山林はかつて、町の主産業・林業を支えてきただけでなく、豊かな生態系によって山の動植物の幸を地元にもたらし、燃料である炭というかたちでエネルギー供給してきました。
上勝町の山林は、つねに人とともにあった森でもある、とのことです。
いま視察している上勝町の森がまさにそうであったように、日本の山林の多くは元来、単なる自然のままの原生林ではありません。
そうではなく、人間がともに生きながら手を入れることによって、長い時間をかけてはじめて維持されてきた人工林なのだそうです。
たぶん、それが「里山」ということばの本来の意味なのでしょう。
それがいったいどのように変わってしまったというのでしょうか?
笠松町長を先頭に、私たち一行はどんどん森に分け入っていきます。
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