みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

豪華客船サン・プリンセスの横浜初入港

2010年04月01日 06時10分30秒 | 船の写真

レーピンのコンサートで脳天気になった私は、その後P1030279_3 の疲れの嵐を想定せず、家族に指名されて、横浜の大桟橋へ行く。

大桟橋には、豪華客船「サン・プリンセス」が、大阪から横浜に3月30日に初入港。

客船情報によると・・・

総トン数 77,000トン で、乗客定員 1,950人。
全長 261メートル、 乗務員数 900人 。
全幅 32メートル 、船籍 バミューダ 。
就航年 1995年 ― 現在に至る。

以下、引用HP 毎日JP:http://mainichi.jp/select/wadai/news/20100330mog00m040033000c.html

報道陣に公開・・・・
「プリンセス・クルーズ社(米国)の姉妹会社P&Oオーストラリアが運航する客船「サン・プリンセス」(7万7000トン、乗客定員1950人)が30日、横浜港の大桟橋に入港、報道陣に公開された。」                      P1030303

 「サン・プリンセスは1995年に就航したパナマ運河を航行できる最大級の客船。10万トン以上の大型船なみの充実した設備を持ちながら小型船のような親しみやすいサービスが特徴の中型船だ。

船内に入ると大きな吹き抜けと吹き抜けを見渡すことができるエレベーターがあり、デッキの床板には最近の船ではほとんど使われなくなったチーク材がふんだんに使われ、美しいインテリアと丁寧な造りが目を引く。」

うーん、ともかく、展望室がエメラルド・グリーンで美しいのが、なんとも言えず気品を与える。

ある晴れた日♪、蝶々夫人じゃあるまいに、オーストラリア人の男性客がデッキに佇んでいて、どちらが声をかけたか忘れたが、ともかく、言語とは言いたいことが十分伝わればブロークンでもいいのだと言う度胸をつけた(?)私は、ともかく、遠くから外国人が来ているから、日本の観光案内にいいからと今日は富士山が見えP1030323 ますよ、と述べたのであった。

どうも、この持っていたカメラとの相性が悪いのか、ぶれるので困る。

この先を上っていくと、富士山が白く見えますと述べると、察しのいいその御仁は、なんと、私の後を尾行したんじゃないかと思うように、横浜の展望タワーに仲間としばらくして来ていた。

要するに、滑らかな英語じゃなくても、今日は天気がいいから高いところから富士山がよくご覧になれます、と彼はきちんと解釈できたのである。

日本人でも言っても言っても理解不能な人もいるから、彼は偉い。オーストラリア人だった。
デッキで「ありがとう」ときちんと述べてくださって案内した甲斐があった。

横浜マリンタワーと言うのだろうか、とても眺めが良く、横浜ランドマークタワーより船の眺めは最高だった。
男性が「今日は青い空、美しい風景・・・」と述べていP1030326 たので、旅情たっぷりに気の利いた言葉が口から出れば良かったが、言語能力の限界を感じた。

横浜に住んでいる人は、語学はできないと悲しいかも知れない。自分もそう思った。
だが、日本人でどこの野蛮人か知らないが、日本の象徴の富士山が今日は良く見える述べた女がいたと理解してくれた彼に感謝したい。

言語明瞭、理解不能な方が世の中多い中で、シンプルな会話の交流だからかえって良い結果になったのかも知れない。

いらいらするんだ、イエス、ノーも言えない人を見ると・・・。このところ・・・。
(すみません、だだの愚痴です)

さて、船を縦横に撮影して、なんとなく、P1030381 いい気分だなあと思い、かもめが海を飛んでいたので、「かもめの水兵さん」の歌の碑も撮影した。

横浜のホテル・ニューグランドの横をいつ も通る癖がついている。
誰がここで食事なぞ誘ってくれようか、東京ッ子には帰りが遠すぎる。

横浜はお洒落だ、東京港も見習ってほしい。
行くと、格段の違いに愕然とする。オリンピックが開催地になったら、改造してほしい筆頭地だった。

横浜の展望室には、遙か下を見下ろす窓があり、撮影して見た。
ここを歩いたら、万札やると言われたら、平然と渡ってみよう。
きっと大丈夫。死者が出れば、ここはたいへんな殺人現場になるから。
でも、できるだけ、歩かないことを勧める。
何度もやっていたら、いずれ誰か落ちるような気P1030438 がした。

P1030366

石橋叩いて渡らない自分には、ただで歩く気にはなれなかった。

富士山が、遙か大桟橋の左手に見える。P1030330

寒かったせいか、雪が積もっP1030375 て、とても迫って見える。
遙か遠くの山々まで見渡せた。

私は、女性なので、自分から異性を誘わないが、男性なら良い案がたくさん浮かんでしまいそう。
デートスポットにはいいなあ、と思う。

そこから、野村万斎さんと手を組んで、大佛次郎の記念館の方向へ行くべく、神奈川近代文学館へ向かう。
なぜか、デート相手は鞍馬天狗の役だった野村さんがいいと思う。年下だから、妙な下心は持てないな。

二葉亭四迷の企画展を開催中で、「くたばってしまえ」と言う由来から「二葉亭四迷」というペンネームになったことくらいと、ツルゲーネフの「あひびき」の翻訳しか知らなかった私は、45P1030369 歳で悲劇的な最期を遂げたなぞ、胸が痛んだ。

あああ、口語体。言文一致の努力の果てに・・・。
これを理解させるのは、大人にも小難しい。もう忘れている。いや、文語体という言葉は死語に近い。
能梗塞を煩いそうで、思案したくなくなった。
疲れた。非常に疲れた。

文学者って、悲劇に終わる場合が多く、私小説書いたら死後まで罵倒されそうで、もういやな世界だ。現在、政治家までになられた方は、神奈川では石原慎太郎氏くらいだろう。きちんとした情報は知らないので、これくらいにしておく。

あなたと二人で来た丘、港の見える丘。色あせた桜ただひとつ・・・咲いていた」という歌があるが、今では色あせず綺麗に咲きそうで、何本もあった。

P1030426 私が願うのは、安眠、安心、安全、安泰、これに尽きる。
安眠妨害する人は天敵である。
「くたばりはしまい」と言うペンネームに替えたほうがいい。
文学界での挌闘において、彼は間違いなく、藻屑ではなく、死んで名を残した。

P1030430 神奈川県にお住まいの方でも、神奈川近代文学館へ行ったことがない方は結構いらっしゃるようなので、ここだと明記したい。

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港の見える丘公園は有名だが、文学は今ひとつ。

昔の人は船旅をしながら、ゆったり読書したりしたのだろう。今はスピードが求められすぎて、活字を追うどころではない。

船旅をしている人は、時代的には優雅なことで、自分には暇があっても縁がないのだが、自然環境の美しさと恐ろしさ、そして大事な時間の流れというものを感じるかも知れない。

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