みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

クイーンメリー2日本初入港~横浜

2009年03月07日 08時13分58秒 | 船の写真

3月6日、開港150年にあわせて横浜市が誘致した。Img_0907
フランスのアトランティーク造船所が受注を受けた豪華客船である。

全長345mという船体は2003年の建造当時、客船としては史上最大を誇っていたが、今では世界第三位くらいになると思う。(年内に、22万トンの巨大豪華客船が造船される予定である)
クイーンメリー2は、全長345m、全幅39.9m、総トン数151,000トンで、過去日本に寄港した客船の中で最大となる。

乗客定員2620人。海面からの高さが62メートル。ベイブリッジをくぐり抜けられないため、大型客船としては初めて貨物船用の大黒ふ頭(横浜市鶴見区)に接岸した。
シドニーを出て、6日午前7時に横浜港に着き、午後5時に香港に向け出港した。

Img_0918_2 船籍はイギリスで、よくこういう船を持てると思って、イギリスは凄いなあと感心した。 

クイーン・メリー2の接頭辞RMSは元々Royal Mail Steamer(英国郵便汽船)の略であったが、先代クイーン・メリーとは異なり、ディーゼルエンジンとImg_0931 ガスタービンを併用するCODAGを採用した2号ではRoyal Mail Shipの略称とされるそうである。

  以前は、2004年1月12日、テロリストに対する厳戒態勢の下、2,620名の乗客を乗せたクイーン・メリー2はイギリスのサウザンプトン(タイタニック号が出航したことで有名で、昔は非常に名高い港、現在はイギリスの港として中心ではなくなったと思う)を出港し、アメリカ合衆国フロリダを目的地とする処女航海を行った。

 今回はフロリダを出港し、中南米、ハワイ、オセアニアと旅を続け、横浜港に立ち寄った。夕方には香港に向けて出港した。今回の旅は92日間。今後、東南アジア、エジプト、ヨーロッパを回り、4月中旬、最終目的地のニューヨークに帰港する。

  大黒埠頭T-1・T-2岩壁に停泊した。この大黒埠頭T-1・T-2Img_0916 岩壁は普段は一般の立ち入りが禁止されているが、同船が入港している時間に限り立ち入り制限が緩和され、桜木町行きのバスを待っていると、最後は観光バスが無料シャトルとして運航されて、便利・快適だった。

 船上から、数人の外国人乗客が出航の際に、日本語で「ありがとう」とこちら(見学客)へ呼びかけていたのが印象的だった。
天候は嵐ではないが、最悪で、横殴りの雨風の中、そう思ったより、多くない人出だったが、船舶の見える最前列へ近づImg_0926 けず、人の傘越しから見ることになった。

 下手でも、撮影を繰り返すが、雨と暗さの関係でシャッタースピードが遅くなって、ピンぼけになることがあった。
 Img_0920 足下は、雨水に濡れて、びしょびしょになり、寒さで帰りはぐったりしたが、帰宅してお風呂に入り、少し一心地ついた。

 晴れていたら、さぞ綺麗だったことだろう。
 乗客のみなさんもきっと残念だったに違いないが、自然には逆らえない。

 なぜ、こうも人は港や船に憧れを持つのだろう。自問自答してみた。

 「私の愛は海のように果てしがない。与えれば与えるほど豊かになるばかり。海も愛も無限だからです。」シェークスピア

 遠く去ってゆく船体を眺めようと、夕方に到着したわたしが見送った船体。船旅をするには、語学も必要だろう。動く国際社交場でもある。海のかなたに走り去って行った。

Img_0939 Img_0943_2

 



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1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
みなりんさん、おひさしぶりです。 (元造船屋)
2009-03-15 12:09:32
みなりんさん、おひさしぶりです。
クイーン・メリー2が入港する日は雨で、しかも大黒埠頭ということで、
つい、億劫になって、行きませんでした。
みなりんさんの解説を読ましていただきました。正確な記述に感服しました。
ベイブリッヂが造られたのはクイーン・メリー2の完工前だったので高さが低くて
通過できないので大黒埠頭にしか着岸できなかったそうです。
最近、大桟橋ですら行っておりません。老骨に鞭打ってもう少し頑張ろうと思って
います。写真を1枚無断で借用することをお許し下さい。       元造船屋
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