みなりんの紀行文

写真とともに綴る、旅の思い出を中心としたエッセイ。
主に日本国内を旅して、自分なりに発見したことを書いています。

神代植物公園の薔薇

2009年11月12日 07時28分54秒 | まち歩き

  Img_2142 とある先日(だいぶ以前)、神代植物公園へ行きました。

非常に美しい公園で、薔薇が素晴らしく咲いていたが、菊花壇もあった。

新宿西口で薔薇フェスティバルを開催していたが、見事です。

菊はここではにぎにぎしくなく、肩の荷を降ろして拝見できます。                                                                   

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花火のような花弁。そして、自由に作られた造形。

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可愛らしい盆栽。可憐です。

着物地にあしらってみたくなります。小菊。

さて、お目当てのバラ園へ向かいました。

中央には大きな噴水があって、薔薇が一面咲き乱れていました。

カトリックでは聖母を象徴し、中世ヨーロッパ以降、愛でられているようですから、数人のシスターたちが、お静かにバラ園を歩まれていました。

Img_2159_2Img_2155_2 かった色らしいです。

これは、ムーンライトです。

ブルームーン始め、青紫の薔薇は最近多いのですが、今度サントリーから青い薔薇を発売するようですね。

名前は「アプローズ」(夢を叶える)。誰が誰からいただくのでしょう。羨ましいです。

Img_2188 色は薔薇の種類によっていImg_2198 ろいろで、思わず見とれました。

育てるのは、手間暇かかってたいへんだと思いますが、写真は手折るわけでもなく、人や花に迷惑でなければ、いい想い出になりますので、ありがたいです。

紅い薔薇が情熱的なら、ピンクの薔薇は幸福を表すと聴いたことがあります。

薔薇は棘がありますが、日本の桜も実はバラ科なのです。

友人にそのことを述べると意外な顔をしていました。

Img_2158 九州では、キリスト教弾圧時代に教会で薔薇を飾れず、椿を薔薇に見立てた模様があImg_2173 りました。

薔薇の歴史は古代よりあり、調べたらきりがないし、また楽しいことでしょう。

しかし、ここでは、単純にその美しさを褒め、私も誰かにそっと手渡してみたくなりました。

わたしは、「赤い河の谷間」という時間を知らせる曲がバラ園に流れると、なんとも言えない気分になり、自分の昔の恋を思い出しました。

日本語の歌詞は、下手ながら歌いやすいように、わたしの訳です。(失礼しました)

♪From this valley they say you are going   Img_2160
We will miss your bright eyes and sweet smile
For they say you are taking the sunshine
That has brightened our path for a while.

この谷間を去りゆく
君の瞳と微笑
日の光は消えゆく
恋の輝く小径

Come and sit by my side if you love me
Do not hasten to bid me adieu
But remember the Red River Valley
And the girl who loved you so true.

愛するなら離れず                          Img_2168
しばし別れ惜しむ
この谷間を忘るな
慕うわれの愛も

Won't you think of the valley you're leaving
Oh how lonely, how sad it will be?
Oh think of the fond heart you're breaking
And the grief you are causing to me.

君、谷間を越えゆく
ひとりの淋しき暮らし
いかにせしか孤独を
悲しき恋路の果てよ

As you go to your home by the ocean         Img_2177
May you never forget those sweet hours
That we spent in the Red River Valley
And the love we exchanged mid the flowers.

故郷(ふるさと)の空の下(もと)
交わしし花の誓ひ
我が名、君な忘れそ
赤い河の谷間♪

わたしは、そそっかしいので、この歌をこう覚えていました。
「♪わたしの名を忘るな 赤い薔薇の花よ♪」

遠くから、数人のシスターが静かに歩まれて花を愛でておいででした。
どこか神聖な感じがして、急に心が洗われました。
そうして、バラ園を去って行きました。                       

下手ながら、一句

「薔薇の花誰(た)が袖にかかりし棘か花のにほひはただきよらなり」

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