金があるのなら銀だってあるだろうというのは、凡庸な人間の安直な発想です。
いえね、先にアップした「キンシバイ」の花の名前を認識したときに、そう思ったのです。
早速調べてみましたら、ありましたよ、「ギンシバイ」なる花が、ちゃんとね。
ちょっとしたことを知りたいときには、ネットは便利ですよね。
2年前のことです。
とはいいつつ、実物の「ギンシバイ」に会う幸運には恵まれず、徒に時は過ぎゆく・・・なんてね。
ところがです、幸運のひとときが巡ってまいりました、先週末。
紹介いたしましょう。
こちらが「ギンシバイ」ですよ~~
出会えた嬉しさで、おじさんルンル~ン♪
やっぱり雄蕊が可愛い。
ねぇ、キンシバイ、特にビヨウヤナギにも匹敵するくらいの雄蕊の存在感、バシバシ伝わってくるでしょう?
これがギンシバイの特徴だよなと、ひとり悦に入るおじさんでありました。
ところがです。
今までの発言、全て忘れてください。
はっきり言って贋情報です。
こちらは「ギンシバイ」ではありません。
そもそも「ギンシバイ」と呼ばれる植物は、(私の知る限りでは、今のところ)存在しておりません。
ネット検索すると、そこそこの数のサイトがヒットいたしますが、はっきり言って全てがガセです。
間違った情報が、ネット上で提供されているのです。
言葉を変えると、「ギンシバイ」という植物はネット上には存在しているが、現実世界には存在していないということです。
私が2年前に得た「ギンシバイ」についての情報は、そんなもののひとつでした。
有ることを前提に調べる人間は、そこに有ることで欲求を充たし、真贋を確認することなく飛びついてしまうのです。
これもまた、思い込みの1ケースということになりますかね。
またまた反省しきりです。
救いは、実物に出会えなかったことで、贋情報を発信していなかったということですかね。
それではこちらのかたを、正確な情報のもと、紹介いたします。
【ギンバイカ・銀梅花】フトモモ科
枝にビッシリと花が付いてます
ギンバイカ・銀梅花とは、梅に似た白い花を咲かせるという意味でしょう。
咲き始めの花が、梅に似ているらしです。
そんなに大きな花ではありません、3センチほどです。
名前から察して、中国からやってきたのかなと思ったら、地中海あたりが原産地だそうです。
フトモモ科の花には、個性的なものが多いんだよね。
ブラシノキでしょ、ギョリュウバイもそうだし、あのフェイジョアもフトモモ科だよ。
ギンコウバイ・銀香梅とかイワイノキ・祝いの木とかマートルという別名もあり。
「祝いの木」とは、ローマ時代から凱旋兵士がいただく冠に月桂樹とともに飾られ、現在でも結婚式の飾り花や、ブーケとして使用されることに由来しています。
ハーブの世界では、マートルは有名で、花も葉も枝も果実も、すべてが利用されるようです。
ギンバイカで検索するより、マートルでのほうがヒット数が多くて、エッセンシャルとかアロマセラピーとか、そんなサイトが満載です。
おじさんは、この実で作る果実種に、興味津々です。
秋になって、果実がゲットできたらと、密やかな期待を持って見守ります。
とにかく雄蕊が見事です。
真上から見たら、花びらが見えないほどです。
これでお終いです。
でもさ・・・
やっぱりさ・・・
気になるんだよな・・・
いえね、ギンシバイが存在しないことはわかったんだけど、ギンバイカだったわけでしょう?
銀梅花ですよ?
ならね、金梅花があってもおかしくないんじゃないでしょうか?
ギンバイカがフトモモ科だってことはわかったけど、キンバイカ属に所属なさってたりするんですよ。
サイトによっては、ギンバイカ属だったりするんだけどね。
調べてみるか。
ありました、キンバイカ。
いろいろなサイトを検討してみた結果、私なりの結論を述べさせていただきます。
キンバイカという名前の植物は存在しているようですが、金梅花ではなく錦(きん)梅花です。
金梅花としてアップされている花と、錦梅花として紹介されてるものは同じ花でした。
そしてです、なんとなんとその花たちは銀梅花とも同じものでした。
金梅花という植物は存在していないが、錦梅花は有り、それは銀梅花と同じ植物である、というのが、私が辿り着いた結論です。
この夏はラッキー続きね~♪ と思いながら読み進みましたら、
アハ ちょっと違ったんですね。ラッキーな出会いであることには
変わりないものの(^^)
ギンシバイなる花、いかにもありそうに思えますから、この花姿を
見せられて「ギンシバイ銀糸梅」だよ~といわれたら、即信じて
しまいます(読み進む30秒ほど信じてました;)。勉強になりました。
銀梅花ギンバイカですか。見事なオシベの印象が強くて梅の花には
見えませんが、直径3cmの白いふさふさが輝いていて「銀」には
相応しいですね。錦梅花だと色々な色が混じりそうなイメージだなー。
金糸桃に対抗させて銀糸桃のほうがいいかも~。
って、そんなことしたら科が違うのに紛らわしいか。
野を食すの題材になりそうな実が生るんですか?楽しみですね。
そうなんですよ、ここんところラッキな出会いが立て続けにありましたのでね、この花もその流れできたのかなって、そう思いました。
キンシバイの画像をアップしなくてはと思っていたところだったので、金銀揃い踏みだ~ってウキウキしちゃったんですがね。
残念なことに、ギンシバイではありませんでした。
でもラッキー度はアップしたかもしれません。
ギンシバイを検索したとき、こちらの花が紹介されていたんです。
疑うことなく信じておりました。
記事にもしましたが、よく調べると違うということがわかって、ほんと勉強になりました。
とにかく雄蕊に圧倒されてしまったギンバイカです。
花の大きさは違いますが、ビヨウヤナギを越えるような雄蕊の長さです。
花数の多さも、凄いものがありました。
ギンバイカが中国原産だったら、銀糸桃という名前になってたかもしれませんね。
名前は科を越える(笑)。
果実種に最適の「野」素材のようなのですよ。
公園にあるのでね、私にもチャンスがあるかなって、微かな希望の灯を燃やしております(笑)。
僕もネットで観て、出逢ってみたいなあと思っていた花の一つです。
写真映えしますね♪
ギンバイカに出会えなかったら、キンシバイのお仲間たち、アップしなかったかもしれません。
これで記事が繋がるぞって、ほくそ笑んじゃいましたもの(笑)。
いやだね、こんなスケベ心。
でも私の思い込みが、ギンバイカに出会ったことで解けて、この先恥をかかなくてすみました。
その後別の場所でも見かけたんですが、まだ蕾の状態でしたよ。
まだまだnoodlesさんにも、出会えるチャンスがあるかもです。