ブログを初めてまだ間が無いころ、「あこがれのスグリ」との出会いを果たし、嬉しくなって記事にしたことがあります。
3年前に出会ったスグリの木は、翌春の花が咲く前に伐られてしまいました。
以来、スグリとの縁が絶たれてしまっていたんです。
この春です、お気に入りの公園で、スグリの花とご対面です。
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【マルスグリ・丸酸塊】ユキノシタ科
「スグリ」とは「スグリ属」の総称で、フサスグリ亜属とスグリ亜属にわけられるのですが、3年前に出会ったのはフサスグリのほうで、今回はスグリ亜属のスグリです。
スグリはヨーロッパや北米が原産の落葉低木です。
大きくなっても2m、せいぜいが1mほどの小さな木です。
マルスグリはヨーロッパ系のスグリで、明治の初期に日本にやってきました。
「スグリ・酸塊」は呼んで字の如し、「酸っぱい塊(かたまり)」、「酸っぱい実」が名前の由来です。
日本語っぽくない「スグリ」という響きですので、てっきり外来語だと思っていました。
「マルスグリ・丸酸塊」は「丸い酸塊」ということですね。
「セイヨウスグリ・西洋酸塊」、「ヨーロッパスグリ」、「タマスグリ・玉酸塊」、「オオスグリ・大酸塊」などの別名があります。
出身地や実の形状に由来している名前です。
英名は「グズベリー・gooseberry」です。
各種のベリーたちが日本にもやってきていますので、今だと「グズベリー」の名前のほうが通りがいいのかな。
あまりいい写真じゃないんだけど、鋭く長い棘があるのを確認してください。
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青い実が生りましたよ。
1㎝ほどの半透明で、表面に筋が走っているのが見えます。
6/20
熟れてきました。
実の表面ににも、細かい毛が生えています。
一粒いただいてみました。
甘いです。
でも、まだ少し早いのかな。
7/4
黒く見えるくらいに熟れてます。
マルスグリにも品種がいろいろあって、赤く熟れないものもあるようですが、こちらは大粒で甘い品種のようです。
どちらかというと、ねっとりした甘味があります。
「酸っぱいかたまり」との名前からは、かけ離れた甘さですよ。
種も気になりません。
5粒いただいちゃいました。
どちそうさまでした。
子供時代から、馴染みのある実だったんですね。
菊婆さんの庭に、たくさんあったんだ!
検索しているとそんな内容の記事を目にしましたが、南国育ちの私には、あこがれ以外何物でもありませんでした。
ジャンケン遊びのグーは、グズベリだったんですね。
実はこの遊び、やったことないんだよね。
チ・ヨ・コ・レ・イ・トなんて遊んでいるのを見て、何のおまじないだろって、そう思いました (笑)。
ガキの頃、菊婆さんちにいっぱい木があって、よく食べましたよ〜♪
グスベリと呼んでいました。
じゃんけんで階段を上り下りするゲームあるでしょ?
僕の地域ではグーはグリコではなく、グ・ス・ベ・リで4段でしたから!
各種のベリー類が日本でも手に入るようになってきていますので、マルスグリよりグズベリーでお馴染みになっているのかもしれませんね。
私は「スグリ」を使いたかったので、敢えてマルスグリでいきました~~ (笑)
フサスグリは花材として花屋さんに並びますよね。
あの透明感のある赤い実は、まさにルビーですよね。
こちらは、ガーネットにアメジストですか。
どちらにしても渋めです(笑)。
そうなんです、甘くて、酸味はほとんど感じませんでした。
ジャムにしたらさぞやってお味でしたよ。
フサスグリは赤い実のなったものだけ花屋さんで見て知っていましたが。
あちらがルビーのようだとすれば、こちらはガーネット?アメジスト?
甘かったのですね~ じゅるっ