一生

人生観と死生観

未来を開くために歴史を!

2008-06-26 14:53:12 | 歴史
6月26日 小雨
 人は時間の中で、すなわち、歴史の中で生まれる。人の脳はほとんど無にひとしい材料の中で、巧妙な設計図によって出来上がるのだ。身体もまたそれに合うわせて出来上がる。遺伝子の基本をなしているDNAは世代から世代へとすこしずつ変化しながら、生き延びてゆく。
 人の生き様はその地域に、ローカルに影響されながら、ある方向に向かって進むように思われる。鎖国主義は廃れ、グローバルな力が働いて世界は徐々に一つの目標に進むといったら言い過ぎかも知れないが、人は何らかの理念を持たないでは安心して生活することが出来ない生き物であるようだ。アメリカは今世界の超大国で、その建国の理念は立派であった。現実はその理念に背くこともあったし、間違いも多かった。しかし時々ハッとさせられるような個人やグループの言動があって、この国も捨てたものでないと見直された。ともかく世界の歴史は動く。
 われわれは歴史の中で生きている。惨めでも、貧乏でも、その生活の現実の中から立ち上がらなければならないのだ。未来を開くために過去の歴史に学び、そして良識と希望を持って前途に目を向けよう。