一生

人生観と死生観

秋葉原、凶悪事件

2008-06-08 21:24:52 | 哲学
6月8日 晴れ
 またまた若者による無差別の凶悪殺人の事件発生。25歳で青森県出身、静岡県からわざわざ東京にやって来て、2トントラックを運転して歩行者天国の人の群れに突っ込み、3人を跳ね飛ばした上、トラックから降りて倒れた人に馬乗りになって刺し、通行人を刺し、7人死亡、10人重軽傷で病院に運ばれたよし。恐るべき無差別殺人犯である。相手は誰でもよかったとうそぶいている。世も末かと思われるような事件で、私も血が凍る思いをした。
 しかしよく考えてみれば、これは若者に夢や希望を与えない政治や社会の責任が大きいと思う。働いても働いても、将来への展望が見えない状況であれば、絶望が彼らを襲うのだ。いっそのこと死刑になりたいとあからさまに告白した犯人もいる。刑務所にいたほうが食べる心配がなくて楽だと言い、進んで刑務所志願をするものが多いそうだが、これは社会の病理を示しているといえるだろう。
 貧富の差の拡大の是正は政治家の急務である。また青年に生きる目標を与えることは教育者の責任である。これらは他人事ではない。国民みんなの問題である。