一生

人生観と死生観

いのちの尊厳と充の生涯

2008-06-13 09:09:35 | 哲学
6月13日 晴れ
 今日は6月13日、我が家の二男充の命日だ。いつも雨がちな天候なのに晴れ上がって雨が降る気配もない。これから仙台に行きお墓参りだ。
 充のことは今まで何度か書いたが、もうこれで話が尽きるということはまったくない。彼は自分のいのちを犠牲にして多くのことをやってくれた。昨夜も夢かうつつか、彼がやったことを考えていた。彼の予防接種事故の折に、同様な症状を起して医者に担ぎこまれ、幸いにして回復したMさんのお嬢さんは、筑波大学医学部に進み、女医さんになった。充のことを思って、自分は命拾いをしたから、このような進路を選んだのだと言っていたそうだ。充の兄も医者になった。こうして周りに強い影響を及ぼした。それだけではない。予防接種禍の国家賠償の訴訟が社会にどのようなインパクトをもたらしたかは、今まで触れたからここでは述べない。ひとりの生涯はひとりのものにとどまらない。彼の生涯はその典型であることを思い感慨は尽きない。充の御霊よ、天に安らかに。