一生

人生観と死生観

誤解されないように書け!

2008-06-21 14:34:00 | 哲学
6月21日 曇りのち晴れ
 優れた物理化学者久保昌二の言葉としていまに伝わるものがある。ひとつは(1)大胆に思索し、細心に実験せよ。その逆をするな。つぎに(2)文章は理解できるように書くだけでなく、誤解できないように書く。
 久保昌ニは学者兄弟として有名だった。弟の亮五は物理学者となっている。上の警句は実験者の心得として語ったものらしいが、実験に限らない。大胆さは困難な時にこそ必要である。小心では難局を乗越えることが出来ない。しかし大胆に始めても気配りの細心さがないとことは失敗する。また文章は誤解できないように書くというのは大事なことである。政治家の文章は簡単明瞭にと言われるが、誤解されるように簡単化しているのではないかと思われるものもある。曖昧なことをわざわざ言う場合もある。科学者の文章は明晰でありたい。しかし誤解できないように書くのはなかなか難しそうだ。