一生

人生観と死生観

書店狂想曲

2008-06-04 21:05:33 | 哲学
6月4日 曇りのち晴れ
 戦後間もない頃、食料も不足だったが、人々の本への飢餓感は深かったことを思い出す。行列で本屋の前に並ぶといったこともあったし、本屋が東京まで本を仕入れに行き、リュックサックに入れて持ち帰るといったこともあった。
 それと比べ、今どきの本屋は一日2000冊もの本が届き、店頭に並べられない本も出るとか。買う側でもランキングを見て、売れてる本のみを買うという。書店と顧客の様変わりである。
 かって本は文化そのものであったが、いまや本は金儲けの手段になりさがったか。そして読者はこうも自信のない、文化異邦人になってしまったのか。嘆かわしいことに思うが、いかんともしがたい世の流れである。これを打開するよい手はないのか。