はるばる新潟県は佐渡島の南端で見つけた、
小木酪農の木箱です。
あれ。正面の画像を撮り忘れたようだ…
サイドは、
たいへん味のある字体で「空ビンは必ず此の箱に返して下さい」。
黄色の箱に水色の文字ですが、正面の「小木牛乳」が消えかけてます。
見えますかね、これ。
小木酪農。
電話番号は「214」。
現在、佐渡では佐渡乳業と五島牛乳の2件が牛乳を製造しているようですが、
昭和時代に使われていた日本各地の牛乳瓶を掲載し、
各乳業会社の歴史についても記述があるサイト漂流乳業様の
「全国牛乳処理工場名簿(全国乳業年鑑・昭和37年版)」と照らし合わせると
どうやら「小木酪農=小木町酪農組合」の箱と思われます。
同名簿によると、かつて佐渡には相当数の乳業メーカーがひしめきあっていたようで、
掲載されているだけで島内で22件ものメーカーが確認できます。
んで、ちょっとずつ減っちゃって現在に至るわけですが、
ネットで調べた限りでは、小木酪農の詳細は不明でした。
なんにせよ、小木酪農はもう無いみたい。
小木地区は佐渡島の南部にあり、合併して佐渡市になる前は小木町でした。
本数が少ないながらも、小木港と新潟県上越市の直江津港を結ぶフェリーがあります。
小木地区の商店街にて、これ1点のみ発見。
かつて佐渡にあった各メーカーの木箱、探せば残ってるんでしょうかね?
この時の訪問時に島内で発見した箱は、
佐渡乳業系の歴代の箱、塚田乳業、雪印、五島牛乳(無地)、
そして今回紹介した小木酪農といったところでした。
【関連商品(離島の牛乳たち)】
・伊豆大島(東京都)
007 大島牛乳 200mlパック (東京都・大島牛乳)
・淡路島(兵庫県。離島…じゃないな)
015 淡路島3.7牛乳 200mlパック (兵庫県・淡路島酪農農業協同組合)
019 淡路島コーヒー 200mlパック (兵庫県・淡路島酪農農業協同組合)
・小豆島(香川県。肥田乳業は残念ながら廃業しちゃいました…)
メーカー訪問記001 さよなら肥田乳業 ~小豆島へ行ってきました~
036 肥田特濃ミルク 180mlビン (香川県小豆島・肥田乳業)
037 肥田牛乳 1Lパック (香川県小豆島・肥田乳業)
044 しょうどしま牛乳 200mlパック (香川県小豆島・肥田乳業)
047 肥田牛乳 200mlパック (香川県小豆島・肥田乳業)
186 肥田牛乳 200mlビン (香川県・肥田乳業)
・因島(広島県。しまなみ海道で本州~四国と繋がってるけど)
箱007 中郷牧場 (広島県尾道市因島)
・佐渡島(新潟県)
147 佐渡牛乳 200mlパック (新潟県・佐渡乳業)
メーカー:小木酪農(小木町酪農組合?)
所在地:新潟県佐渡市
(小木町酪農組合だとしたら、新潟県佐渡郡小木町大字小木町321)
撮影場所:小木地区の商店街(正確な場所は忘れた…)
撮影時期:2009年5月
箱の時代:不明
木次パスチャライズ牛乳200mlパックです!
黄&白&赤のパッケージは、一度見たら忘れない抜群の存在感。
曲がったラインに沿った文字の並びが特徴的です。
島根県のメーカーですが販路は広く、
パスチャライズ牛乳の1Lパックに関しては、
関東地方でもセレクトショップなど高級志向が強いお店でタマに見かけます。
ただ、200mlの少量パックは、
日本橋の島根県物産館「にほんばし島根館」以外では、
関東で見かけたことがない…気がする。多分。
「なるべくあなたの母乳をあげて下さい」
少量パックのコーヒーも存在し、子どもが描かれた可愛いデザインでしたが、
最近になってデザインが変わってしまった模様。
印刷瓶&紙栓使用の200mlの瓶牛乳、180mlの瓶コーヒーをはじめ、
ラインナップは豊富なので、HP参照で。
【関連商品】
011 しんじ酪農3.5牛乳 (木次乳業)
製造者:木次乳業有限会社
製造所:島根県雲南市木次町東日登228番2
購入地:島根県物産館「日本橋島根館」(地下鉄・日本橋駅徒歩すぐ)
購入日:2008年7月
さいたま市大宮区(旧・大宮市)の牛乳屋さん、
天神山牛乳店の木箱です。
瓶牛乳は、すでに紹介済みです。
今更だけど、この「さいたま市」って名前、どうなのよ。
大宮市の名前が消えるとは、夢にも思わなかったぞ。
やや大きめのサイズでした。
カラーは水色&赤。
四隅の「牧場直売」が誇らしげです。
以前は文字通り牧場があり製造もしていましたが、
現在は鴻巣市(旧・吹上町)の大沢牛乳に製造を委託。
そのためか、かつては瓶にも「牧場直売」の文字があったものの、
現在は消えてしまいました。
見にくいけれど、サイドには「天神山牧場」&電話番号。
市外局番が1ケタでした。
現在は3ケタ。この木箱、どれくらい昔のものなのかな?
天神山牛乳店の付近を散歩していて発見しました。
徒歩2~3分の場所だったと記憶しています。
近年作った黄色いプラスチック製の箱は数点みかけましたが、
木箱はこれ1個のみの発見でした。
ニュータイプ!
「牧場直売」の文字は側面に。
なお、牧場の跡地?は駐車場で、特に看板などもありません。
天神山牛乳店の建物自体も、普通の民家にしか見えません。
前もって調べておかない限り、まず発見できないでしょう(笑)
大宮公園(大宮競輪場)のすぐ北、大宮北中学校のすぐ東です。
牛乳を購入したい場合は、前もって予約したほうがいいと思います。
【関連商品】
160 天神山牛乳 180mlビン
154 大沢牛乳 180mlビン (製造委託先)
メーカー:天神山牛乳店
所在地:埼玉県さいたま市大宮区寿能町1-61
撮影場所:天神山牛乳店から徒歩2~3分
(ヒントは、ちょっと西に行ったところです)
撮影時期:2009年6月
箱の時代:わからん!
兵庫丹但酪農協氷上牛乳センターさん製造、
ひかみ牛乳200mlパックです!
背景は、鮮やかな水色のストライプ。
座っている牛さんは、「たんたんちゃん」という名前らしいですw
よ~く見ないとわかりませんが、蝶々が描かれています。
一番下に紺色の点線が描かれているなど、意外と芸が細かいですね。
上部にも見返りたんたんちゃんw
兵庫丹但酪農協のラインナップは豊富なので、HP参照。
スタンダード製品のパック牛乳は1L、500ml、200mlがあり、
それぞれ別のデザインです。
少量パックのコーヒーも売っていました。
ヨーグルトも多種製造しております。
製造者:兵庫丹但酪農業農業協同組合氷上牛乳センター
製造所:兵庫県丹波市氷上町石生桧前162番地
購入地:三ツ丸ストア 堀店 (山陰本線・福知山駅から2~3キロ)
購入日:2009年3月
やんばる牛乳1Lパックです!
乙女チックな牛さんが、なぜか花に囲まれていますw
沖縄のパック牛乳は946mlが一般的ですが、この牛乳は1Lです。
販売状況の詳細は、同社の瓶製品を紹介した時に書きました。
1年半以上前の情報のため、現在は変化が見られるかもしれません。
なお、同じ柄で500mlのパック牛乳もあり。
コーヒーは同じ柄ですが茶色いパックで、1Lはなく、500mlのみです。
瓶製品は印刷瓶&紙栓が健在で、牛乳、コーヒーともに180mlの販売。
ちなみにコーヒーは黒糖入りで、とてもとても甘いです(笑)
大手スーパーでは、全く売っていませんでした。
宜野座村の隣町、金武町の個人ストアで購入。
同じく金武町の丸友マートで販売していましたが、
他では見かけなかったので、流通エリアは狭そうです。
【関連商品】
080 やんばるミルク工房 牛乳180mlビン
製造者:やんばるミルク工房
製造所:沖縄県国頭郡宜野座村字漢那1917-1番地
購入地:金武マート (国道329号線沿い)
購入日:2009年2月
長野県西部の木曽地方で唯一、
自社の瓶牛乳を製造する藤原牛乳処理場さんの、
上松均質牛乳の180mlビンです!
上松は地名で、「あげまつ」と読みます。
ちょっと小さめの牛さんが描かれた、シンプルなデザイン。
キャップはオーソドックスな感じです。
角ばった文字が格好いい。
藤原牛乳処理場は、JR中央本線の上松駅から徒歩10分ほど。
いさぎよい、180mlのビン牛乳1種類の製造です。
青色で印刷された200mlの瓶牛乳も製造されていた(?)ようですが、
2009年4月の牛乳値上げの際に、
180mlの1種に変わったという未確認情報あり。
この牛乳を購入したのは2009年4月5日。
あと5日早ければ、200mlを購入できたのか…?
上松駅のキオスクでこの牛乳を販売していましたが、閉店してしまいました。
現在、お店での販売情報は不明です。
宅配がメインなので、交渉して直接購入する方法が確実です。
※以下の場所で小売しているとのことです。
道の駅「日吉木曽駒高原」(木曽町/旧日義村)
道の駅「木曽福島町」(木曽町/旧木曽福島町)
ビリーケーンさん、情報ありがとうございました!
(2011年9月情報追加)
【2014年8月加筆】
200mlのビン牛乳は給食用として存続しているとのことです。
犬釘さん、情報提供ありがとうございました!!
製造者:藤原牛乳処理場 藤原鋭治
製造所:長野県木曽郡上松町栄町3-3
購入地:藤原牛乳処理場にて直接購入
購入日:2009年4月
朝霧乳業さんのあさぎり牛乳180mlパックです!
白が基調なのに、不思議とインパクトがあるパックです。
秀逸なのは牛さんの柄。
なんと、鼻が富士山!
また背中の模様も富士山っぽい形です。
これは可愛い!!
朝霧乳業の商品ラインナップは、
・パック牛乳(1L、500ml、200ml)
・瓶牛乳3種(あさぎり牛乳900ml、特選あさぎり牛乳900ml、放牧牛乳900ml)
・パックヨーグルト(500ml) → 1Lパックもあったかも。
といったところでしょうか。
他、バターなども製造しているようです。
抜けがあったらゴメンナサイ。
今回紹介した牛乳は、東名高速道路のSAやPAで頻繁に見かけます。
東名高速上の神奈川~静岡両県の広範囲にわたり流通しており、
見かけたことがある人も割といるんじゃないか、と思います。
製造者:朝霧乳業株式会社
製造所:静岡県富士宮市人穴203-33 ←「人穴」って凄い住所だ。
購入地:忘れた(東名高速のSA。多くの場所で売っている)
購入日:2009年2月
FUJI3.7牛乳200mlパックです!
水色のライン&朱色の文字と、牛乳っぽくないデザインが逆に新鮮!
富士山&雲のロゴ(山形県なのに?)が可愛いですね。
全体的に、スッキリとしている感じ。
日本各地の昭和時代に使用された牛乳瓶を掲載し、
各乳業会社の歴史についても記述があるサイト「漂流乳業」様によると、
富士乳業はかつて瓶牛乳を製造していましたが、
昭和56年頃には既に瓶から撤退してパックに移行した模様。
現状はネットでも情報が乏しく、商品ラインナップは謎。
とりあえず、米沢駅前のスーパー「キムラ」にて、
・FUJI3.7牛乳(200ml)
・天童高原牛乳(500ml)
・吾妻印3.7牛乳(1L)
の販売を確認しました。
この3種、全く違うパックデザインです。
製造者:富士乳業(株)
製造所:山形県天童市中里4丁目1番45号
購入地:スーパー「キムラ駅前店」 米沢駅西口から徒歩2~3分
購入日:2010年9月