急な思いつきで、高松から連絡線にて宇野へ行った。
瀬戸大橋の開通によって廃れた港町、岡山県の宇野。
四国との連絡口として賑わった宇野に、
連絡線と同じルートで一度行ってみたかったのだ。
船に揺られながら瀬戸内海の島々を拝み、宇野に到着。
宇野駅で次の列車が来るまで1時間。
その間、町をぶらぶら散歩する。
そんな時に偶然見つけた、この牛乳箱。
予想もしなかった嬉しい出会い。
岡山県にかつて存在していたコクブ牛乳の牛乳箱です。
って、見にくいw
実はこれ、正面に郵便ポストがそびえ立っているのです。
だから、この角度からの撮影が精一杯なんですね。
正面からの撮影は不可能です。
箱のサイズは大きめ。
ハイハイしている赤ちゃんが、時代を感じさせます。
作られたレトロではなく、本気のレトロ。最高です。
漂流乳業様のサイトによると、
現在は食品・輸入会社の大手として有名な国分株式会社が、
かつてコクブ牛乳として中国地方を中心に商品を展開していたとのこと。
当時は、結構有名だったようです。
そのコクブ牛乳も、昭和41年に銘柄が廃止に。
つまり、この箱もそれ以前のものということになります。
40年以上も前とは思えない状態の良さですね。
宇野駅から数分歩いたところにある店舗兼住宅にて発見。
ポストの陰に隠れ、長い長い余生を過ごしております。
コクブ牛乳の工場は宇野の近くにあったようなので、
宇野の町を探せば他にも残存しているかもしれません。
…なお、連絡船は結構大きかったのに、客は5人!
ダメだこりゃ。
ちなみに、瀬戸大橋経由のマリンライナーだと高松-岡山間は約1時間。
宇野で次の列車を待つ時間だけで、着いちゃいますね(笑)
ダメだこりゃ。
そして、3倍ほどの時間、約3時間かけて岡山駅に到着。
宇野ルート、ダメだこりゃ。
それでも、旅情満点の宇野経由が気に入ってしまった。
時間が許せば、また連絡線を使おうと思う。
メーカー:コクブ牛乳
所在地:岡山県玉野市宇野354(昭和34年時)
:岡山県玉野市山田445(昭和36年時)
(詳細不明)
撮影日:09年7月
撮影場所:岡山県玉野市(宇野駅徒歩数分。玉野警察署近く)
箱の時代:~昭和41年
本間牛乳180mlビンです!
本間牛乳の瓶牛乳といえば、以前、200mlの製品を紹介しました。
今回紹介する180mlは、09年4月に牛乳の値上げが起きた際に、
新たなサイズとして作られたものです。
200mlに比べてポップなデザインに仕上がってます。
ぐるっと一周している下部の模様は三角形を組み合わせたもので、
シンプルですが、なかなかの力作です。
ちなみに、200ml瓶の牛乳も製造しており、両サイズともに購入可能。
180ml瓶のみに切り替えたメーカーも多いので、嬉しいですね!
ちなみに、キャップは200mlと同一です。
ってことで本間牛乳のラインナップは、
・瓶牛乳(200ml・180ml)
・瓶フルーツ(180ml)
・パック牛乳(1L・500ml・200ml)
・パックコーヒー(500ml・200ml)
です。(09年8月調べ)
なおフルーツの180ml瓶は、今回紹介した牛乳の180ml瓶とは違うデザインです。
フルーツは緑色の瓶で、鳥が描かれた可愛いデザインです。
こちらも、そのうち紹介します。
本間牛乳の製品は宅配がメインなので、
欲しい方は現地で直接購入する方法が確実と思われます。
【関連製品・近江八幡市の牛乳】
033 本間牛乳 200mlビン (本間牧場)
109 西牛乳 180mlビン (西牛乳処理場)
122 荒川牛乳 180mlビン (荒川牛乳)
125 西牛乳 180mlパック (西牛乳処理場)
製造者:(有)本間牧場
製造地:滋賀県近江八幡市永原町上13
購入場所:本間牧場にて直接購入
購入時期:09年8月
牛乳箱シリーズその2!
神奈川県藤沢市の近藤乳業です。
三日月と牛さんです。
モウ、反則です。
可愛過ぎますね、モウ!
健康と美容に近藤デリシー。
木箱は現役を引退した様子。
ひっそりと余生を過ごしております。
この木箱、本社のある藤沢市から遠い、二宮町で見つけました。
二宮町と言えば柳川乳業のお膝元ですが、
かつては近藤乳業の販売所もあったのでしょうか。
藤沢市では探していないので、現地の残存状況は不明です。
現在、近藤乳業の牛乳はパックのみ。
瓶製品はすでに廃止されていますが、
木箱に描かれた牛さんの可愛いイラストは、
現在も近藤乳業のパック製品で健在です。
【2015年6月追記&改訂】
先日、玄関先の牛乳箱が無くなっていることに気がつきました。
廃棄されてしまったのでしょうか…
メーカー:近藤乳業株式会社
所在地:神奈川県藤沢市川名2-6-10
撮影日:2009年7月
撮影場所:二宮町のラディアン前の交差点から、湘南軌道の廃線跡を少し北上
ふじの国から静岡牛乳200mlパックです!
富士山がドカンと。
もう、そのまんま静岡です。
コテコテですね(笑)
よく見るとドットのような点で描かれていて、面白いです。
静岡牛乳協同組合は、静岡県の乳業メーカー6社(?)が出資する組織。
大庭乳業、鈴木牛乳、原酪乳業などが元になっているようです。
この牛乳は、静岡県中部を中心に、県内で広く販売されています。
多くのスーパーで扱っているので、比較的簡単に入手できます。
ちなみに、静岡の牛乳勢力を大雑把に分けると、
東部は丹那牛乳、西部はいなさ牛乳、そして真ん中が静岡牛乳ってとこでしょうか。
でも、東部でも西部でも静岡牛乳は売ってるんですね。
丹那牛乳、いなさ牛乳はしっかりと棲み分けているのですが。
なお、同じ図柄で500mlパック、1Lパックも存在します。
【関連製品】
070 ケンニュー成分無調整牛乳 200mlパック
製造者:静岡牛乳協同組合
製造所:静岡県葵区牧ヶ谷1871
購入場所:忘れた(静岡県内なら何なく入手できます)
購入時期:09年4月
明けましておめでとうございます。
12月は、年末工程で深夜まで帰れない恐怖のスケジュール。
そして、仕事から解放された正月休みは海外へ逃亡。
…ちょいとサボっておりましたが、ボチボチ更新します。
今年も昨年同様、できる限りローカル製品に特化して紹介していくつもりです。
よろしくお願いいたします。
さて、これまで牛乳そのものを紹介してきましたが、
せっかくなので、たまには日本各地で発見した牛乳箱も紹介します。
とりあえず街中で見つけた牛乳の木箱を適当に挙げていこう、って感じです。
現役&廃業メーカー問わず、順次紹介していきます。
ってことで、牛乳箱の第一弾はもちろん(?)ここ。
ええ、当然、思ひ出の共和牛乳ですね(笑)
神奈川県足柄上郡山北町 → 中井町へと移転した、共和牛乳さんです。
正式名は共和酪農業協同組合で、現・足柄乳業さんの前身。
私が、給食でお世話になったメーカーです。
社名および経営母体が変わった現在は、
オリジナル商品のきんたろう牛乳を製造しています。
牛乳箱は黄色が多いので、紺色は少数派と言えるのではないでしょうか。
(と言っても大手の明治乳業が紺色なので、数自体は結構見かけますが)
中央にロゴ、周囲に会社名が入る、オーソドックスなデザインですね。
年月が経っているのか、結構痛んでいます。現役では使われていない様子。
この箱、足柄乳業のある中井町では発見できませんでした。
同じ足柄上郡の、松田町の寄地区(「やどりき」と読みます)で2点だけ発見。
寄地区は三方を山に囲まれており、
交通の便の良い神奈川にあって「陸の孤島」とも呼ばれている地域です。
なお、かつて会社のあった山北町は未調査ですが、おそらくまだ残っていると思います。
以前書いた通り思い入れのあるメーカーだったんですけど、
なかなか牛乳箱にめぐり合えなかったんです。
それだけに、発見した時の喜びは格別でした!
しかし、ヨーグルトやプリンがあったとは知らなかった…!!
【関連商品】
001 きんたろう牛乳 200mlパック
メーカー:共和酪農業協同組合(現・足柄乳業株式会社)
撮影日:09年6月
撮影場所:神奈川県足柄上郡松田町寄
箱の時代:不明