福井市(旧足羽郡美山町)で見つけた、
宇坂牛乳の木箱です。
ふたがない、簡素なもの。
これ、台風とか来たら大丈夫なのかな?
よ~くみたら、上部中央に「保」という字のロゴが見えますが、
これは経営者さんの名前からとったものらしい。
電話番号、「市波」って言われても地元の人以外は全然わかりません。
毎度有難う。
宇坂牛乳は平成17年の福井豪雨により甚大な被害を受け、自家製造を断念。
瓶やキャップなども、その際に全て水に浸かってしまい、処分してしまったそうです…。
現在は、明治乳業の販売店として営業しております。
この箱は、宇坂牛乳がある越前高田駅周辺で発見。
ふたのあるタイプも存在するようですが、私には発見できませんでした。
【参考サイト】
宇坂牛乳(漂流乳業さん)
メーカー:宇坂牛乳
所在地:福井県福井市高田町19-36
撮影場所:JR越美北線(九頭竜線)・越前高田駅近く
撮影日:2011年4月
刃物で有名な岐阜県関市で見つけた、関牛乳の木箱です。
いい感じに色褪せてます。
電話番号が時代を感じますね。
そして、謎の「ビタミン入」。
ロゴは現在のものとは違う、旧型のもの。
「コーヒー牛乳」。
「フルーツ牛乳」。
見えにくいですが、赤字で「毎度有難うございます」。
手前は「ヨーグルト」。
古い建物が残る関の街ですが、意外と木箱は少なかったような…。
圧倒的にプラ箱が多かったです。
ってことで、ちなみにプラ箱も紹介ね。
ニュータイプ。最新のものと思われる。
こんなやつも。ちょっと前のやつかな。
瓶牛乳に描かれたアイツが踊っています。
サイドは両方とも「自然を生かした低温殺菌牛乳」でした。
関牛乳は最近、瓶もパックも各種商品のデザインを変更するなど、
とても意欲的に販売をしています。
決して大きくはないメーカーですが、関の街にはしっかりと根付いており、
関牛乳の幟が掲げられた飲食店などもありました。
【関連商品】
079 関低温殺菌牛乳 200mlビン
メーカー:関牛乳株式会社
所在地:岐阜県関市観音前41番地
撮影場所:関市内各地で。
撮影日:2011年3月
またまたいきます、紀伊半島。今回は三重県側です。
三重県尾鷲市にて発見した、
大内山牛乳の牛乳箱です。
大内山酪農農業協同組合の製品は、
三重県だと大手牛乳と同様に出回っているほどメジャーな存在です。
星をモチーフにしたようなロゴが格好良い!
このマーク、初めて見ました。
現在は違うロゴが使われており、この星のロゴは見かけません。
下には英語で「Ouchiyama」!
サイドは両面とも大内山コーヒー・牛乳・フルーツ。
尾鷲駅から真っ直ぐ伸びる道をしばらく歩き、右手側で発見。
大内山酪農は規模が大きいだけに三重県内でも良く宅配箱を見かけるものの、
ほとんどが最新の白いプラ箱。
ちょっと古い黄色のプラ箱はタマに見かけましたが、木箱は初めての遭遇でした。
最新っぽいやつ
ちょっと前の時代かな
上のやつより前の世代…かな(左)?ちなみに右は森永。
三重では超有名なメーカーなので、
県内を探せば木箱もまだまだあるんじゃないかな。
【関連商品】
094 大内山牛乳 200mlパック
150 大内山牛乳 200mlビン
メーカー:大内山酪農農業協同組合
所在地:三重県度会郡大紀町大内山3248-2
撮影場所:木箱は尾鷲駅から徒歩で真っ直ぐ数分歩いて右手。
下のプラ箱3つは三重県内各地で。
撮影日:2011年2月(木箱)、2008年11月(下のプラ箱3つ)
富士山のふもと、静岡県富士宮市にて発見。
富士農協酪農課の牛乳箱です。
昭和時代の牛乳瓶を紹介するサイト「漂流乳業」様に掲載されている、
「昭和37年当時の全国牛乳処理工場リスト」と照らし合わせると、
富士市の「富士市農協」がこの箱に該当するメーカーと思われます。
正面から撮影しにくいところにあったので、ちょっと斜めから。
消えかけた「新鮮な牛乳」!
年季が入っている外観です。
手作りっぽい赤文字は味がありますね。
富士牛乳はわかるとして、真ん中の「加」ってなんだろう。
「加」の上のギザギザは、もちろん富士山でしょう。
サイドは両面とも無地でした。
今のところ、同社の木箱は今回紹介した1点のみの発見です。
富士市農協こと富士市農業協同組合は現在も存続していますが、
すでに牛乳は作っていないようです。
なお、山形県天童市の富士乳業は、かつて富士牛乳の名でしたが、
もちろん何も関係ないと思います。
【関連(していない)商品】
188 FUJI3.7牛乳 200mlパック (山形県・富士乳業)
メーカー:富士市農協
所在地:富士市上横割92
撮影場所:西富士宮駅から300mほど直進したあたり。通りの右手側です。
撮影日:2011年2月
大林牛乳の牛乳箱です。

ちょっと印刷が薄くなっちゃってるけど、バリバリの現役です。
瓶にも描かれている星マークがポイントでしょう。
格好いいデザインですね!
側面には「毎日のんで 毎日元気」って書いています。
現行の瓶は「毎日飲んで いつも健康」と若干変化していますが、
昔の瓶には、この木箱の言葉が書いてあったのかもしれません。
現役の乳業で、過去に瓶製品を紹介しております。
現社名は「大林ミルクプラント」ですが、昔は「大林牛乳」でした。
いつ変更されたのかは、ちょっとわかりません。
工場は、民家のような平屋です。
宅配専門(多分)で経営する、地域密着型の牛乳屋さんです。

この箱は、大林ミルクプラントの近くで発見。
ざっと適当に探しただけなので、これ1つしか見つかりませんでした。
しっかり探せば、まだまだ残っていると思います。
もうちょっと図柄がハッキリ見えるものを探したいです。
【関連商品】
061 大林牛乳 180mlビン (大林ミルクプラント)
メーカー:大林牛乳(現・大林ミルクプラント)
所在地:静岡県浜松市天竜区二俣町2050
撮影場所:大林ミルクプラント近く
撮影時期:08年11月
箱の時代:不明
沼津保証牛乳の木箱です。

元々は白い箱のようですが、色が落ちてしまっています。
十字のロゴが格好良いですね!
保証牛乳は、かつて東京、西多摩、横浜、相模、埼玉、千葉、栃木、沼津、名古屋、大阪と10拠点で展開。
しかし、昭和30年代頃から工場の閉鎖など陰りが見えはじめ、徐々に小規模になります。
大阪では大阪保証牛乳がずっと頑張っていたのですが、2010年3月末でついに閉鎖。
保証グループは、完全に姿を消してしまいました。
(現役乳業会社の北海道保証牛乳は、系列外の別会社)

この沼津保証牛乳は、
保証グループの販促品などに掲載されるグループ会社一覧に名前が見えないなど、
独立性が強かった会社のようです。
平成の世になっても存続していたようですが、
現在は廃業してしまいました。
なお、上記は、
私が日ごろ大変参考させていただいているサイト「漂流乳業」様が情報元。
保証グループの経緯が詳しく掲載されております。

サイド面には、左右ともに「保証特濃牛乳」と書いてあります。
今回紹介した箱の撮影場所は、沼津市のお隣、静岡県裾野市です。
沼津は駅周辺あたりを何回か散歩した程度ですが、この箱は未発見です。
ただ、横溝健志さんが著した牛乳箱の写真集「思い出牛乳箱」には、
沼津市で撮影したこの箱が掲載されています。
しっかり探せば、まだまだ沼津市にも残っていると思います。
【関連項目・静岡県の牛乳箱】
箱004 錦栄舎牛乳 (静岡県三島市)
メーカー:沼津保証牛乳
所在地:静岡県沼津市大岡1533-1
撮影場所:静岡県裾野市
(スーパー「ベルシティ裾野」近く、県道394号線沿い)
撮影時期:2010年5月
箱の時代:不明
宮本牛乳店さんの牛乳箱。

明るい青に、黄色いロゴが目立ちます。
「宮」の字のロゴも、しっかり入っています。

宮本牛乳はすでに自社での製造は行っておらず、
日本酪農協同(毎日牛乳)の福井工場に製造を委託し、
自社製品の販売をしていました。
しかしこの度、3月末で自社製品の販売を終了することになったそうです。
4月以降はメーカー品を販売するそうですが、
宮本牛乳と名が入った瓶&キャップは、もう見納めです…。
うーん。残念無念。。

今までお疲れ様でした。
メーカー:宮本牛乳店
所在地:福井県越前市府中3-6-10
撮影場所:宮本牛乳店から徒歩1~2分ほどの理容室
撮影時期:2010年3月
箱の時代:不明

天 然 牛 乳 ! !
謎のメーカー錦栄舎。
全く知りませんでした…。
三島市で見つけた錦栄舎の牛乳箱。
色、ロゴ、言葉といい、ローカル臭が漂っています。
状態は非常に良いです。

googleで検索したところ、
漂流乳業様に掲載された「全国乳業年鑑・昭和37年版」のリスト名が引っかかったのみ。
全く情報が掴めず、「昭和37年時点で存在していた」ということ以外わかりません。
しかし、「ヤクルト」って他社製品なのだが…

住所を見ると、どうやら三島市のメーカーの模様。
当地と思われる場所へ行ってみましたが、現在は普通の住宅でした。
三嶋大社周辺を散歩した限りでは(10分くらいだけど)、
錦栄舎の木箱はこれ以外発見できませんでした。
丹那牛乳の木箱なら、タマに見かけるんだけどね。
ってことで、錦栄舎の情報を知っている方、
なんでもいいので教えてくださいな。
メーカー:(有)錦栄舎牛乳
所在地:静岡県三島市谷田177
撮影時期:10年1月
撮影場所:静岡県三島市(三島大社の正門近くの路地)
箱の時代:不明