子供にしては良い言葉

有る人が昔、子供のころ、学校で給食に出た牛丼の上に、牛乳をこぼしたことがあったそうだ。落ち着きのない子だったと自らの事をそう言うその人は、ふざけていて牛乳の瓶を倒してしまったのだ。しょんぼりするその人に、隣の子がこう言った。「同じ牛だもの。食べてみればいいじゃない」
「牛乳がけ牛丼。今でも忘れられない味だわ。」とその人は言っている。
それにしても給食がご飯の時ぐらいは、何時ものように牛乳じゃなく、「せめてお茶にはで
きないものなのかしらね。」とその人が言う。
それは兎も角、「同じ牛だもの。食べてみればいいじゃない」の一言は小学生ながら粋な言葉だと感心した。