読書など徒然に

歴史、宗教、言語などの随筆を読み、そのなかで発見した事を書き留めておく自分流の読書メモ。

魯迅の希望について

2012-06-07 09:34:12 | 読書
魯迅は自己の自伝的小説「故郷」のなかで「希望」について
書いている。
「希望とは本来、有るとも言えないし、ないとも言えない。
これは丁度地上の道のようなもの、実は地上に道はないが
歩く人が多くなると、道ができるのだ」と。
それを希望と言っていいのかどうか、解らないが、
多くの人が歩き、その道が希望と言えるのか、可能性と
言えるだけではないのか、と思う。
高村光太郎の詩「道程」に言う「ぼくの前に路はない
僕の後ろに路は出来る」と言うのも同じ事なのか。