GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「圭、チリッチに完敗!」

2014年09月09日 | Weblog

 

 

全米ファイナルでストレート負けした圭の試合後の言葉を集めてみました。
「この2週間はテニスをやりすぎた感じがする」
「もう1試合は戦えなかった」
「ここまで硬くなったのは久しぶり。試合に入り込めなかった」と冷静に敗因を自己分析した。過去の対戦成績は5勝2敗。チリッチに対して自信を持っていたのが、逆にあだとなった。
「勝てるというのが少し見えたのがよくなかった。勝たなきゃいけないというプレッシャーがあった」
「(試合中)ずっと迷走している感じだった。全く先が見えなかった。正直、フェデラーの方がやりやすかったかもしれない」と、最後までペースがつかめないまま終わったことを悔やんだ。
体調面でも万全ではなく「決勝まで胸が苦しく、寝付けなかった。これが当然、としていかないといけない」と、初の決勝進出の重圧がいかに大変なものかを身を持って知ったようだった。

「今日の圭は感覚を失っていたんだろうと思う」とチャンとともに錦織のコーチを務めるダンテ・ボッティーニは話している。

 

 

 チリッチは、2013年5月のミュンヘンの大会中に実施されたドーピング検査で、陽性反応が出たことによる出場停止処分中だった。彼は薬局で買ったブドウ糖の錠剤を飲んだだけで、意図せずに物質を摂取したと主張。処分はアンフェアだと訴えていた。「ポジティブな面を言うと、この経験が僕を強くした」とチリッチは言う。
 多くの人が圭有利の予想をしていたようです。(私もその一人です)「勝たなきゃいけない」という自分自身を含めた日本からの温かい声援、スポンサーをはじめとする世界中のメディアからのプレッシャーを生涯で初めて味わったのかもしれません。アメリカに渡った石川遼が味わったプレシャーと同じ種類のものです。いやもっと大きいプレッシャーかもしれません。反対に出場停止処分を喰らったチリッチは失うものは何もありません。思いっきりテニスをできる喜びを身体全体で表現していたかに見えました。もし、セミファイナルや第4,第5試合で、チリッチと対戦していたら結果は違っていたかもしれません。

 

   

 今年はこれでグランドスラム大会は終わりです。しかし、4ヶ月後には全豪オープンが待っています。上記のコメントを読むと負けた原因をとても冷静に受け止めています。こんなに自分の心の弱さをさらけ出すコメントはそんなにありません。圭の素直な計画を垣間見るようです。ジョコビッチを圧倒したセミファイナルでは、チャンコーチはサングラスで隠れていた目から涙が溢れていたように見えました。自分の教えを忠実以上に証明して見せてくれた圭への感謝の涙でしょう。この試合以降もう一度ふんどしを締め直し、来年の全豪まで今大会以上の圭を見せて欲しいと思います。そして、どのグランドスラム大会でもファイナル進出できるようなレジェンドテニスプレヤーに育っていって欲しいと心から願います。



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