GOODLUCK'S WORLD

<共感>を大切に、一人の男のスタンスをニュース・映画・本・音楽を通して綴っていきたい

「錦織圭のテニス、ようやく見たよ」

2008年03月12日 | Weblog
昨夜WOWOWで観戦できました。

2008年2月17日、錦織はアメリカ・フロリダ州デルレイビーチでの「デルレイビーチ国際選手権」で予選から勝ち上がると、初進出の決勝で第1シードのジェームズ・ブレーク(アメリカ、最高ランキング4位)を 3-6, 6-1, 6-4 で破り、ツアー初優勝を達成した

優勝したニユースには感動しましたが、昨夜じっくり彼の晴れ姿を観戦しました。最もうれしかったのは彼の変幻自由で多彩な動き、落ち着き、数多いショットの種類を繰り出せる才能溢れる逸材と分かったことです。あの場面であの動き、あのショットをできるとは? この感動は見ている人にしか分からないようなものだと思いますが、同じことを熱血松岡修三君も盛んに彼の才能を高く評価していました。

第一セットは3-6で落とした後、松岡は盛んにこのままでは絶対に勝てない。自分でゲームをコントロールしないと駄目だ、守っていては駄目だ、勝ちにいく勇気をが必要とコメントした。

第二セットは失うものは何もないと開き直ったのか、別人の攻めのテニスを展開する。第一セットをモノにしたブレイク(勝てると思ったに違いない)対して、錦織は突然積極的なショットを連発する。しかもそのショットは多彩で、同じフォアでもナダルとの練習でものにしたのか高く弾むスプンボールやタイミングを遅らせる緩いボール、バックのダウン・ザ・ラインを狙う正確なショット、またバックラインギリギリの深いショットなど変幻自由なショットにブレイクも驚きの表情を隠せない。

特に驚いたのは確か3ゲームを連取しての4ゲーム目だったか。突然、サーブ&ボレーで前に飛び出す。決して浅いボールでもなかった為、ブレイクは慌ててミスボールを返してしまう。このゲームから流れを一気に引き込んだ。松岡も驚き、「あんな場面で飛び出せというコーチは絶対にいない!」とコメント。ミスしたブレイクもあまりの予想できない彼の動きに呆然と立ちすくむ。その後ブレイクはこのゲームを捨てたかのように思えた。作戦に違いないがそれは錦織をかえってゲームの支配を許す。

第三セット、ブレイクの動きは予想どうり過激になり、ファーストサーブを返すショットの早さは錦織のサーブの早さを上回っていた。しかし、彼はまったく動ぜず、冷静に多彩なボールで深く返す。第二セットでは見切って取りに行かなかったボールまで必死に食らいつく。ファーストサーブもサカンドサーブも前の早さではなく15km以上は早く見えた。攻めに来たブレイクを正面で受け止めながら、得意のジャンピングショットを繰り出したり、変化を付けて左右にブレイクを翻弄。1アップしたサービングフォーマッチでは信じられない早さのサーブ、セカンドで攻め40-0で勝利を手に入れた。あんなサーブを打てるんだと新たに感動した。

とにかく、勝ち方が凄い! 第二セットからは、まるでフェデラーの試合を感じさせた。当然彼にはまだまだ及ばないが、彼にもない天性を感じさせるテニス、技術や正確性はまだまだ荒削りだがその片鱗を感じられる錦織圭のテニス。うれしくてうれしくてたまらない。今年の日本スポーツ界の最大の目玉になると断言したい。

決してグランドスラムに早く勝てというのではない。野球の中田君と同様にじっくり構えて来年、再来年に花咲くことを目指して欲しい。大切なのはまず「戦いきる体力を身に付ける」そして「多彩なボールと正確なショット磨く」、「時速200kmを越えるサーブをものにする」は是非とも身に付けて欲しい。

彼ならやれる≪グランドスラム優勝!≫

今年最も注目すべき選手
『錦織 圭』君をどうか皆様も応援して下さい