聖火ランナー、加山雄三さんやラミレス監督ら
神奈川県内
12/17(火) カナロコ
県内を駆け抜ける聖火ランナーに、俳優で歌手の
加山雄三さん(82)やプロ野球・横浜DeNA
ベイスターズのラミレス監督(45)ら神奈川
ゆかりの著名人が決まった。熱意をアピールして
選ばれた公募ランナー51人も、さまざまな思い
を胸にトーチを握る。
【地図でチェック】聖火リレー、スタートは
芦ノ湖! 神奈川県内の通過市町
聖火リレー県実行委員会が17日に公表した65人
(他3人は手続き中)は、男性38人、女性27人。
最年少は11歳、最高齢は91歳。障害者は9人で
全体の約14%を占めた。公募ランナーは8417人
の応募があり、倍率は165倍だった。このほか大会
スポンサーなどが210人を選定する。各ランナーが
走る約200メートルの区間は本番の2、3週間前に
決まるという。
加山さんは1日目に湘南地域を走るとみられ、「海や
ヨットに長年親しみ、セーリング競技の普及に尽く
してきた。聖火ランナーとして五輪の盛り上げに一役
買いたい」とコメント。女優の草笛光子さん(86)、
お笑いタレントの出川哲朗さん(55)、アイドル
グループ「ももいろクローバーZ」の佐々木彩夏さん
(23)ら県内出身のメンバー3人も選ばれた。
スポーツ関係は、ラミレス監督のほか、ラグビー元
日本代表主将の廣瀬俊朗さん(38)、2012年
ロンドンパラリンピックの女子背泳ぎ(視覚障害)で
金メダルを獲得した秋山里奈さん(32)らが名を
連ねた。
障害者にヨットの楽しさを伝えている露木行雄さん
(71)=湯河原町=は1964年の東京大会でも
聖火ランナーを務め、「人生2度目の聖火ランナー
として走りたい」と意気込む。
聖火リレー、ボートやケーブルカー移動も
神奈川県内
12/17(火) カナロコ
2020年東京五輪・パラリンピックの大会組織
委員会は17日、全国を巡る聖火リレーの詳細ルート
を発表した。県内は15市町の計23区間を3日間
かけてトーチをつなぐ。伊勢原・大山はケーブルカー、
横浜港では大型ボードを利用するなど地域の魅力発信
に趣向を凝らした。総勢278人の聖火ランナーには
著名人も名を連ね、夢の大会に向けて機運を盛り上げる。
聖火が県内を駆け抜けるのは6月29日~7月1日。
総走行距離は約55キロメートルで、交通渋滞などを
避けて断続的なコースに設定した。各日のスタート・
ゴール地点では、伝統芸能などを取り入れたセレモニー
を実施する。
1日目は、箱根・芦ノ湖畔の箱根駅伝往路ゴール地点
を出発。伊勢原市では大山阿夫利神社下社からケーブル
カーで下り、大磯町の五輪セーリング村予定地前や、
セーリング競技会場の藤沢・江の島を走る。
2日目は、みうら・みさき海の駅(三浦市)をスタート。
横須賀市のうみかぜ公園などを走り、鎌倉市の由比ガ
浜や鶴岡八幡宮を巡る。県央地域では海老名市中心部
などを経てリニア中央新幹線新駅予定地の橋本駅(相模
原市)周辺でゴールする。
3日目は、川崎市の等々力陸上競技場を出発。横浜市
はサッカー会場の横浜国際総合競技場付近やみなと
みらい21地区を巡る。新市庁舎近くの海上を長さ
約5メートルの大型ボード「メガサップ」で移動、
横浜赤レンガ倉庫で締めくくる。
黒岩祐治知事は「バラエティーに富み、これぞ神奈川
だという場所を通るルート。920万県民の記憶に深
く刻み込まれる素晴らしい聖火リレーを実施できるよう、
万全の準備を進めたい」とコメントした。
【神奈川県HD流出】
知事、富士通リースに法的措置を検討
12/17(火) カナロコ
黒岩祐治知事(資料写真)
個人情報が入った神奈川県の行政文書を記録した
ハードディスク(HD)が流出した問題で、黒岩
祐治知事は16日の定例会見で、サーバーのリース
契約を結んでいた富士通リース(東京都千代田区)
に対し、損害賠償請求などの法的措置を検討してい
ることを明らかにした。県の信用を失墜させたとして、
顧問弁護士と協議している。
県は同社に対し、盗難後にオークションに出品され
たHD18個を除く378個について、12日まで
のデータ消去報告書提出を求めていたが、現時点で
未提出という。知事は「待っていたが届いていない。
会社から直接謝罪を受けておらず、非常に心外だ」と
不快感を示した。
流出したHD18個のうち9個はまだ回収できて
おらず、県は警視庁やオークションサイト運営管
理者に対し、落札者から回収できるよう協力を求
めている。
県は16日、全庁的な情報管理の徹底を図る「再発
防止策検討チーム」の準備会を開催。情報システム
や情報公開などを担当する課長級職員10人が参加し、
近く返却予定のリース機器の対応策などを協議した。
正式な発足は来週となる予定。
一転、大磯町側の新補正予算案可決
中学給食再開は棚上げ
12/17(火) カナロコ
一般会計補正予算の新案を提案する中﨑久雄町長
=17日午前、大磯町議会
神奈川県大磯町の2019年度一般会計補正予算案
を巡り、町側の原案も議員側が提出した修正案も否決
した大磯町議会。17日の定例会最終日は一転し、
町側の新案を賛成多数で可決した。予算の執行が認め
られず懸念された町民生活への影響は回避されたが、
17年から休止中の町立中学校給食の再開に向けた
関連予算は棚上げされた状態に。町が掲げる2023年
度中の給食再開は困難な見通しだ。
1億3千万円を増額した新案は、幼児教育・保育の
無償化で保護者に支払われる施設等利用給付費など
約3千万円を計上。台風15号、19号による被災
復旧で底をついた災害対応の予備費約3千万円も積
み上げた。
町の原案では「自校式」の中学給食再開に向け、町内
2校に給食調理室を建設する基本設計委託費約1460万
円が盛り込まれていたが、概算事業費が3億円以上
増額したことに一部の議員が反発。新案では項目ごと
削除され、同額が財政調整基金に積み立てられること
になった。
この日の本会議では事業費増額の経緯などについて
今後、常任委員会で調査を進めることを決めた。中﨑
久雄町長は「町民の生活に影響がない形となりよかった。
しっかりとした形で町政運営をしていく」とコメント
した。
富士屋ホテル7月15日にグランドオープン
1月予約開始、箱根町宮ノ下
12/17(火) カナロコ
クラシカルな建物が並ぶ富士屋ホテル(同ホテル提供)
耐震補強工事などのため休館中の富士屋ホテル
(箱根町宮ノ下)は17日、142年目の創業
記念日に当たる2020年7月15日にグランド
オープンすると発表した。これに先立って同年1月
1日午前10時から宿泊とレストランの予約を受け
付ける。
富士屋ホテル休館で、利用客を見送る支配人ら
国内初の本格的なリゾートホテルとして知られる
同ホテルは2018年4月から休館し、登録有形
文化財に指定されている本館や花御殿などは建物
の柱や壁の内部に補強材を入れて耐震性を高める
一方、文化財的な価値を優先して復元してきた。
予約申し込みは、同ホテル営業部予約係
電話0460(82)2211。