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枇杷の葉なし

枇杷の生育や、葉・花芽・種のことを日々の生活のなかで書いていく。

四季に応じての暮らし

2022年08月10日 | Weblog
 旧暦・暦での暮らしだと、身体は無理がなく悲鳴を上げない。祖母が元気だった頃には家畜がいたから、早朝からの草苅は無論のことだった。母は、食事の支度と家畜の餌遣りでてんてこ舞い。夏休みと云えども、食べねばならないから起きないとない。朝から小競り合いであるが、釜を洗ったご飯粒やみそ汁を混ぜて牛に持って行く。

 西瓜の皮も、鶏や牛の口に入り油断していると突かれ大騒ぎ。鶏も美味しいのは知っていて、くっついて離れない。祖母の作る野菜等の作物は、何が違うのか?近所からのお裾分けには見向きもしない。鴉さえ寄り付かないのが、子ども心にも不思議でならなかった。まあ今の時代と違うから、一概には言えぬが口に含んだ食感が異る。

 冷蔵庫ではなく・貧乏で買えなかったが、井戸に吊るした冷え加減も絶妙で顔中を口にしてかぶりついた。後で塩を舐めると、甘さが広がって堪らなかった。青空市に出かけても相当に食指が湧かぬとその気にならないが、一人なので食べ切れぬ理由。枇杷葉だけで手を広げる心算はないが、走馬灯に遷ろう映像が懐かしく蘇り残像も。

 戦争で消えた、謂れのないかけがえない命を想う時贅沢だなぁの感が強い。同情も見せかけではなくするなら、苦しみの僅かでも知りたい。他人の痛みが、分かるというなら配慮も欠かせまい。わたくしには祈ることしかできませんが、枇杷葉で一人でも気づいて援けられるならと行う。食生活の改善は元より、実行すれば好いのに。

 今年、仕事を辞めて三年目だが体調の変化が著しい。膝の痛み無く、夏の疲れも感じず胃のむかつきもないのだ。蜂に刺されても、枇杷葉エキスがあるので腫れも痛痒さも最小限で治まる。医者に罹っても、湿布出されるか冷やせで効果は薄い。毒素が体内に侵入するので、アナフィラキシー症状が起きる。無駄な抵抗だと思うわよ。

 三宅一生さんが亡くなられた。84歳とあるが、広島で被災されたのは7歳。布が身体に合わさるようなデザインで、誰もが無理なく着られるを貫かれた。最近の衣類に違和感が強いのは、布を切り詰めて裁断するからだわ。布の断ち方には約束事があって、型紙を置く。端切れ布を買い子どもの衣類を作ったが、今はそんなゆとりもなく。

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Unknown (小父さんK)
2022-08-10 18:02:20
しっかり拝読させていただきました。

私も子供の頃、福岡では真夏に西瓜を井戸に吊るして冷やして、お袋が切り分けて食べるのが最高のおやつでしたね。

最大時、9人家族で、一番の末っ子が私です。
戦後、極度の貧乏をしたようですが1947年生まれの私は実感したことがありません。

電機冷蔵庫は長兄のお古が東京から送ってきてくれたのが最初で、四六時中、モーターの音がエンジン音みたいに響いていましたね。

ずっと後に父(1900年生まれ)が「音のしない冷蔵庫を買おう」という言葉が当時の私たちでもけっさくでした。
洗濯機が入るまでは母(1908年生まれ)がたらいの中で洗濯板でやっていましたが、母の両手はアカギレだらけ。

20年くらい前に自由律の俳句の句会にちょっと通っていましたが、母のアカギレのことを詠んだら、お年寄りの主宰がアカギレなんてのは「おしん」の世界だとちょっと馬鹿にしてました。

エヤコンどころか、扇風機が入った時でも珍しいやら嬉しいやら。夏の夜はいくつもの部屋に蚊帳を吊して蚊取り線香を焚いてうちわで煽ぎながら寝ていたのも懐かしい思い出です。

きりがないですね!
有難うございました。
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ありがとう。 (アナザン・スター)
2022-08-10 18:53:30
小父さんKさん、貴重な人生を語って下さって感謝です。
おしん。橋田寿賀子さんですね。
あれは演じた方も素晴らしかった。
田中裕子さん、音羽信子さん。
泣くというよりも、感極まりました。慟哭。
戦後の時代には、豊かにが合言葉のようになりましたね。
此処に来て、何も持って居なくとも、生かされての意味に気づけたことが有難いです。
価値観の違いでしょう。

原発で、豊かでなく不便でも心の温まる暮らしがいいですね。

ブロ友さんにも、多々なる方がおいでです。
そういう多様性を認めてこそ、繋がりや意見の相違に気づけばいいと思えます。

何時も、訪問して下さり有難うございます。
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