紫陽花が群れ咲き、梔子も緑の蕾を解いて、白い花弁を開いている。梔子は、香りもいいが姿も佳い。白い花を好んで植えており、彩りに赤や紫、薄桃や濃い桃、黄色も咲いている。中でも枇杷葉の花は、薄茶色の苞を破って覗く、白い可憐な姿だ。
新暦の8月初旬までは夏で、その間中、青い葉を繁らせる。速ければ、10月の中旬頃から咲き始めるが、多くは11月になってだ。この時期に、養蜂家に頼んで、蜜蜂の巣箱を置けばいいのだが、伝手がないので、自然にはいかないのが残念です。
東西南北に植えてある枇杷葉に、そのどれにも花芽がつけば、自然と寄って来るだろう。日本蜜蜂は、移動性の習性がある。尤も、保管場所がなく、冬越しができないからだ。冬の寒さを外には置けないし、かといって中にも入れられないので不便だ。
長崎茂木が、生り始めて三年目の或る日、蜜蜂の大群が押し寄せた。その年の枇杷の実は鈴なりで、数えられないほど生った。その後は、飛来しても十数匹と少なく、花芽はつくが、結実は少なくなった。剪定もしているが、何より木が弱っているよ。
勤務先で、見るともなく観ていた番組で、とある施設の虐待があった。と報じていた。介護の仕事を選んだ以上は、辛抱もし耐えているが、暴言や暴力を振るう方も居る。本人も辛いだろうことは理解できるから、じっと聴いてはいるもののこちらも哀い。
家族って何だろう?個々の違う人格でありながら、兄妹や親子であることが、しがらみを生むのだ。人間は一人で産まれて来て、独りで死んで往く。それが分ってはいるものの、財産や利害関係で、人間としての価値が変る。命は平等に同じである。
日没直後の宇宙に、瞬き始めた金星です。素晴しい光度に、思わず愛車を停めて、シャッターを切りました。