悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

短歌写真933 恥ぢらひて

2010-05-15 03:00:00 | 短歌写真

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恥ぢらひて斜に向けたる面にも
なほ愛らしき汝をし思ほゆ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○同じように見える花にも、個性があり特徴がある。このブログを始めてからは、さらに彼女たちから教えられた。お礼に一首、というのが詠み人の楽しみ。
□短写933  はぢらひて はすにむけたる おもてにも
        なほあいらしき なれをしおもほゆ
【写真】実写の被写体を切り抜いて2層のレイヤにし、背景をグラデに仕上げる。同じ薔薇園で。


俳句写真686 黯中に

2010-05-15 02:00:00 | 俳句写真
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黯中に皐月の薔薇の際立ちぬ  悠山人

○俳句写真、詠む。
○耳目にするは暗い話が多い。そんな中で穢れを知らない花を見るのは、大いなる救いである。「黯(あん)」は「暗、闇」に同じ。
□俳写686 あんちゅうに さつきのばらの きはだちぬ
【写真】前の薔薇園に同じ。実写を色域範囲でレイヤ2層に分け、コントラストを少しつけた。

image936 黄薔薇盛開

2010-05-15 01:00:00 | images

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title:acme_of_a_yellow_rose
yyyy/mm:2010/05
memo:無瑕疵の見事な咲きぶり。端なくも Η ΑΚΜΗ(acme。最盛期、最高の状態)という言葉を思い出した。ギリシャ学の泰斗AIさんは、講義の最初から「アクメー」(しかも原音第2音節を正しく尻上がりに発音して)の語を、何回も使った。私は、このブログで初めて使ってみたくなった。「盛開」(中国語)は「満開」。


短歌写真932 旧りし日に

2010-05-14 03:00:00 | 短歌写真

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旧りし日に髪の乱れしひとの来て
この辺かの辺と歩びたるかや   悠山人

○短歌写真、詠む。
○『みだれ髪』の人、晶子を詠う。この月末には「フォーラム2010」が、与謝野晶子文芸館(堺市)で開かれる。『みだれ髪』については、このブログの左ブックマーク参照。
cf. 「悠山人の短歌世界」http://tanka2049.cocolog-nifty.com/blog/
□短写932  ふりしひに かみのみだれし ひとのきて
        このへかのへと あゆびたるかや
¶歩(あゆ)ぶ=「あゆ(歩)む」に同じ。平安期から両用。
【写真】先日、ギャルリ六界で。


俳句写真685 過ぎたるは

2010-05-14 02:00:00 | 俳句写真
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過ぎたるはちひさき庭の紫蘭かな  悠山人

○俳句写真、詠む。
○紫の色、蘭の花。どちらも「高貴」という前提があって、はじめて成り立つ一句。
□俳写685 すぎたるは ちひさきにはの しらんかな
【写真】先日、自宅で。

image935 たける薔薇園

2010-05-14 01:00:00 | images
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title:M_Rosengarten
yyyy/mm:2010/05
memo:国道からほんの1キロの所に、忽然と現れた薔薇園。知る人ぞ知る、というここの駐車場は、平日にも関わらずほぼ満杯。数万という薔薇の花に魅了された私は、園内をただ夢遊病者さながらに歩き回るだけだ。きのう、たける湯付設薔薇園で。

短歌写真931 安曇野に

2010-05-13 03:00:00 | 短歌写真

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安曇野に生まれ咲きたる草花の
見らるるもなく果つるを思ふ   悠山人

○短歌写真、詠む。
○食事処の入口に、その辺りの可愛らしい花が、さりげなく活け込んであった。暫く客の様子を見ていたが、花に目を遣る人はほとんどいなかった。
□短写931  あずみのに うまれさきたる くさばなの
        みらるるもなく はつるをおもふ
【写真】安曇野の餐庁で。花の周りは流し込みではなくて、テイブル・クロウス。


俳句写真684 ももとせの

2010-05-12 02:00:00 | 俳句写真
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ももとせの百日紅のたくましや  悠山人

○俳句写真、詠む。
○ここは、明治初期の豪商邸を改築保存した、今はやりの古民家食事処。庭の百日紅は樹齢百年を越え、枝葉をすっかり矯められて、それでも若芽が吹き出している。
□俳写684 ももとせの ひゃくじつこうの たくましや
【写真】前の蒲公英に同じ。
【meineTraume】パリは革命二百年で賑わっていた。シャンゼリゼ通りにハロッズを上回る大きな百貨店、ルパルフェが開店するというので、お祭り好きのパリジャン、パリジェンヌが集まる。真夏のパリの夜は、始まるのが遅い。前夜祭呼びもののグラン・レヴューは、ぴったり八時に始まった。私は目眩く美女たちと、いつのまにか激しく踊っていた。・・・目覚めてからも、しばらくの間は、夢うつつの有様だった。