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悠山人の新古今

日本初→新古今集選、紫式部集全、和泉式部集全、各現代詠完了!
新領域→短歌写真&俳句写真!
日本初→源氏歌集全完了!

image236 海辺の芦薈

2007-01-26 01:35:00 | images
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title : aloes by the sea
yyyy/mm : 2007/01
memo : 芦薈(ろかい)。医者不要(いしゃいらず)。通用名はアロエ(aloe)。ここでは大群落へ着く前に、急な雨降りの歓迎を受けた。アロエ祭りも間もなく終了。

和泉式部集075 旅をする

2007-01-25 07:00:00 | 和泉式部集

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旅をする人が捧げる扇絵の
心はかみに届くでしょうね   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○長い詞書。「ゐなかへ行く人の、扇などおこせて、かみの社(やしろ)などかきたるところに、いのりつるしるしも、とあるところに」。地方官として下向する人が寄越した扇に、神社(かみやしろ。上賀茂社)への捧げ物が描かれていて、道中・任官中の無事を祈る心に感じたので、詠む。
¶みてぐら=紫式部集014(2006年04月02日)既出。<「見て」をかけ、「さして」の序とした。>(新潮版)
¶さ(指)して=はっきりと。たしかに。
□和075:いのりける こころのほどを みてぐらの
      さしてはいまぞ おもひしりぬる
□悠075:たびをする ひとがささげる おうぎえの
      こころはかみに とどくでしょうね


和泉式部集074 筆の跡

2007-01-24 04:20:00 | 和泉式部集

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筆の跡だけでもいいから見たいなあ
契りまでとは言わないからね   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○詞書は、「二月(きさらぎ)ばかり、女の返り事せぬに、男にかはりて」。思い文をいくら出しても、女からは返事が来ない。何とかいい歌を付けてくれないか、と知合いの男から頼まれて。
¶はつかに=僅かに。<「は」に「葉」をかけ、「草」とともに「結ぶ」の縁語とした。>(新潮版)

□和074:あとをだに くさのはつかに みてしがな
      むすびばかりの ほどならずとも
□悠074:ふでのあと だけでもいいから みたいなあ
      ちぎりまでとは いわないからね
【memo】「1月23日閲覧数4638」とは、新記録。何ゆへなるか?


和泉式部集073 したり顔

2007-01-23 07:00:00 | 和泉式部集

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したり顔して吹聴しないでね?
紫衣で寝たんだよなど   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○詞書に、「しのびたる人の、とのゐものに、むらさきの直垂をとりにやるとて」。依拠本によると、『正集』には、珍しいことに「あの方」の名が「よりのぶ」とあって、忍んで来たのが源頼信(鎮守府将軍。長兄は豪将頼光)と知れる。お忍びの頼信さまにと、紫の直垂を差し上げたときに。
¶とのゐもの(宿直物)=「宮中に宿直するときに用いる衣服や夜具。」(旺文版『古語辞典』) なお「とのゐぎぬ(宿直衣)」見出しには、こうある。「宮中に宿直する際に着用した衣服。衣冠[(略)]・指貫(さしぬき)・直衣(なおし)などやや略式のもの。宿直装束(とのいそうぞく)。」 さらに宿直関連の見出し語が並んでいることから、私が漠然と想像する以上に、当時は宿直が重要な位置を占めていた。
¶むらさき(紫)のねずり(根摺)のころも(衣)=「むらさき」に「紫」「紫草」を充てる。紫草で染めた衣・直垂(ひたたれ)。
¶きて=<「着て」に「来て」をかける。>(新潮版)

□和073:いろにいで ひとにかたるな むらさきの
      ねずりのころも きてねたりきと
□悠073:したりがお してふいちょう しないでね
      むらさきぎぬで ねたんだよなど


短歌写真289 駿河なる

2007-01-23 06:55:00 | 短歌写真

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駿河なる真白き富士は東雲を
裂きし黄金の日に輝けり   悠山人

○短歌写真、詠む。
○朝の厚い雲が、富士南麓の高速道路あたりで、美しく陽光に輝いた。
□短写289 するがなる ましろきふじは しののめを
        さきてこがねの ひにかがやけり
【写真】ガンマ値を絞って、富士山を際立たせ、暗化した手前の森に、歌を焼き込んだ。先日。


和泉式部集072 亡きあとも

2007-01-22 00:10:00 | 和泉式部集

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亡きあともだれも偲んでくれないわ
病の今も尋ね来ないし   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○前書きには、「かたらふ人の、なくなりなん世まで忘れじ、と言ふが、心地わづらふと聞くを、ひさしくとはぬに」。親しい間柄の男性が、(私が)あの世へ旅立ってからも、決して忘れはしないよ、とふだんから口にしていたけれど、今こうして気分もすぐれず病だと知りながらも、見舞いに来ようともしないので」。
□和072:しのばれん ものとはみえぬ わがみかな
      あるほどをだに たれかとひける
□悠072:なきあとも だれもしのんで くれないわ
      やまいのいまも たずねこないし


俳句写真050 潮風に

2007-01-22 00:00:00 | 俳句写真
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潮風に
肩寄合ふや
水仙花   悠山人

○俳句写真、詠む。
○水仙は、『季題便覧』に冬、『広辞苑』に水仙花。

□俳写050 しおかぜに かたよせあふや すいせんくゎ
【写真】水仙まつり最中の爪木崎(つめきざき)で。

和泉式部集071 寝られない?

2007-01-21 06:40:00 | 和泉式部集

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寝られない? そう言われても見てますわ
頭も足もさあご自由に   悠山人

○和泉式部集、詠む。
○詞書に、「あとに寝ばや、と申したる人に」。学浅き身なれば、初見、はや平安朝に無窮(六九)遊戯などありたりしかとは、不遜至極。それにしても、何とも不思議な光景であることよ。
□和071:ねられねば とこなかにのみ おきみつつ
      あともまくらも さだめたがする
□悠071:ねられない? そういわれてもみてますわ
      あたまもあしも さあごじゆうに