百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

新ちゃんが来た

2007-10-28 21:58:16 | Weblog

  10月28日  (日)  ②
                             平成17年1月1日より 1,031日目
                                          歩いた歩数       その距離 
                             本日           12,357歩          8,650m
                             総計   14,409,911歩  10,086,938m
    北京より石家荘・邯鄲・洛陽・三門峡・崋山を経て西安に向かう。後 69,212m

    今から四十数年前、革ジャンでオートバイに乗った新ちゃんがやって来ては何かと世話を焼いてくれた。当時の私は駆け出しのりんご移出商でがむしゃらな取引をしていたのだが、新ちゃんは須坂の移出商で得た知識で私を何かと面倒を見てくれた私にとっては忘れ得ない大切な師匠なのである。

 新ちゃんによってりんごの産地が拡大されたし、販路も広げられた。そしてついにはわが社の番頭役になった。この関係は青果市場を開場するまで続けられた。

 その後、で日用品の小売店・酒屋・釣堀の経営・キノコ培養のおがくず屋など時流に乗った商売やっていると聞いていたが、ウォーキングの途中であった新ちゃんは「今植木職人じゃ!」と笑っていた。妻が大腿骨骨折で日赤に入院した時はお巡りさんのような服装をした守衛さんになっていた。そしてまた姿が消えてしまった。

 新ちゃんの話が出る度、職業が変わって消息が伝わって来るので、困ったものだと思っていたが、その新ちゃんが前進座の〔銃口〕を見て帰宅した所、我が家で弾んだ声で談笑している元気な新ちゃんが居た。

  近くの菩提寺の報恩講に来たので、今日こそはと決意して来たのだという。お寺で「あしたに紅顔あって夕べに白骨となる身なり」と諭されて、今健康でも、明日ともいえない運命に気づかされてのことだという。

 酒を酌み交わしながら越し方を語り合ったが、「毎晩、仕事が終わると、鯨の刺身で焼酎を飲んだことが懐かしい」などと昔話に花が咲いた。日赤の守衛をやっていて6ヶ月程の時、脳に腫瘍ができて倒れ、手術したと言って、頭に私の手を持っていって手術痕を指し示した。それで忽然として日赤から姿を消した謎が解けて新ちゃんを見直した。

 新ちゃんは74歳、頭の手術で、手足に異常がないのは幸いだが、目が悪くなったし、体が空気中にふわふわと浮かんでいるようで、いつまで達者で居られるかは分らないといった。私も82歳、それは私も同じこと、今宵一晩楽しい時を過ごすことできたことに感謝したい。

 

 


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