9月26日 (日) のち
平成17年1月1日より 2,127日目
歩いた歩数 その距離
本日 14,586歩 10,210m
総計 29,468,509歩 20,627,956m
パキスタン・アフガニスタン・イランからトルコ、イスタンプールに向かう。後680,603m
歩数計を見て驚いた。間違えではないかと思った。昨日の歩数と同じか?と思った。同じコースを歩いたのだから仕方がないが、昨日に比べると3歩少ないだけだ。それに驚いたのは消費カロリーが逆に5キロカロリー多い。これも不思議だが、そのまま記録することにした。
秋の日曜日 天気も良いので山へキノコ狩りとの思いもあったが、連日読み耽ってきた「終わらざる夏」いよいよ8月18日に近づいてきたので占守島の攻防戦が気になって終日読書、「終わらざる夏」を読み切った。
私が期待していたのは、Yさんが一番心を痛めていたお父さんが戦死した占守島の戦況だった。8月15日ポツダム宣言を受託して停戦をし、武器弾薬を処分しつつあった日本最果ての占守島に、18日になって突如ソ連軍が攻撃してきた理由を知りたかったし、小島の守備に当たっていた部隊が完全装備のソ連軍をどうやって撃退したか、その真相を知りたかったが、戦闘状態には殆ど触れていないのには期待外れだったし、Yさんに申し訳ないことをしたと悔やんでいる。
その半面、その戦場に居合わせた人たち(軍人だけでなく女子挺身隊員までも)丁寧に取り上げ、戦争の無意味さ・むなしさを鋭く解き明かし、またそんな場にあっても正しく美しくあろうとする人たちの心を読む人に突き付けた素晴らしい小説で感動した。
私は当時19歳での入営で、戦局は緊迫していたし、国民皆兵の時代、何の柵もない身なので、軍隊に行くことに誇りと喜びを感じたものだが、一人前の男児は殆どが応召してしまい、残った女子や老人のみで家庭を守り、田畑を耕し、社会経済を支えてきた銃後と言われる人たちに更に働き手を召し上げてゆく制度に国民が疲れ切っていたとは知らなかった。
召集令状を受けた本人・その妻・両親・家族の気持ちを深く掘り下げて訴える作者の意図、赤紙を渡す人の心境・兵事係りの苦悩・などを考えたこともなかったので大きな衝撃を受けた。何だかこの本を読んでやっと”おとな”になった、一人前の人間にしてもらったという心境になった。
浅田次郎さん!ありがとう!!