百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

蒼穹の昴

2011-04-26 16:33:43 | パソコン同好会

    4月 26  (火) のち雨  平成17年1月1日より 2,307日目
                歩いた歩数           その距離
        本日     653歩       457
m
           総計   32
,453,230歩   22,717,261m
  
イラン・トルコ、ギリシャを経てイタリアシシリー島のカタニアに向かう。後285,123m
 

         
                              送られてきたチラシ

 【蒼穹の昴】というドラマのDVDの購入を勧める便りが来た。ここの所、左足の療養に事寄せて「歩いて世界一周」を中止しているので午後の雨を良いことにしてiphone4で暇つぶしをした。「音声検索」アプリで【蒼穹の昴】と声を出してみた。一発で出た。読んでい行くうちにのめり込んでしまった。

時代は清朝末期。
 梁文秀は、地方の富商の次男坊。親は放蕩息子の文秀をすっかり見放しており、謹厳な長男に全ての望みを託しています。
 李春雲は、路傍の牛馬の糞を拾って燃料として売り、母や妹の生計を支えている極貧の子で、文秀と仲良くしていました。
 ところが、不思議な占い師の老婆白太太が、文秀は科挙に合格して宰相に、また、春雲は、西太后の財宝をことごとく手中におさめると予言します。
 それから、ふたりをめぐる運命は、すさまじい勢いで移り変わっていきます・・・

私はNHKのこのドラマは夜遅い番組であったので見て居ない。 読んでいくうちに 段々とのめり込んで行った。


 (No1)
「宇(ユイ)・宙(ジヨウ)!あたしのもの!ずうっと、ずうっと!」
 いま生れ落ちた赤児のように、小梅ははろばろと瞳をめぐらせた。 

☆ひとこと☆
 王逸は、李鴻章の幕僚で、梁文秀と同年の進士です。
 王逸は、李将軍の命を受け、梟雄袁世凱を暗殺しようとしましたが、失敗し捕らえられました。あとは、処刑を待つばかりです。

 王逸は、残されたわずかな時間の中で、耳の聞こえない世話係の少女小梅(シャオメイ)に文字を教えてやることにしました。「天」、「地」・・・意味も併せて説明します。しかし、世界が、泥濘と黄砂と氷とででき上がった不毛の大地だとしか知らない小梅には、豊穣で無限な「宇宙」の概念を理解することができません。

 しかし、次の日小梅は明るい顔で「先生・・我知道了(ウオチータオラ)。あたし、これ、わかったよ」といって、「宇宙」と書いてみせました。
「全部のことね。ずうっと、ずうっと」

 そして、彼女は、王逸に野良着を渡し、こっそり営倉の錠を解きました。 
「小梅、一緒に行こう。ここにいたら君は殺される」
 脱獄の手引きをしたら、家族皆殺しです。ひとりだけ逃げ出すわけにはいかないと首をふり、王逸を送り出すように叫んだのが、この言葉です。
 少女が命とひきかえたもの、それは何だったのでしょうか・・・

(No2)
「見ろよ。神様ってのは、こういうもんだ。決して拝んだり頼ったりするもんじゃねえ。いつも貧乏な人間のそばにいて、いてくれるだけで生きる望みをつないでくれる、ありがてえ、かわいいものだ」

☆ひとこと☆
 意外なことですが、宦官が切り落とした自分の「ナニ」は「宝(パオ)」とか「宝貝(パオベイ)」などと呼ばれ、後々まで重要な意味を持つそうです。

 一つには、宦官になって階級があがるとき、上司に自分の「宝」を確認してもらわないと昇進は認められません。これを「験宝」といいます。
 もう一つは、死んだとき「宝」を棺の中におさめてもらわないと来世は雌の騾馬になると信じられていたのです。

 宦官といえば、私腹を肥やす金の亡者ばかり、といった印象を受けます。しかし、実態は刀子匠(タオヅチャン。ナニをちょん切る職人)への借金に一生苦しむ者が多かったようです。
 というのも、高い手術料が払えず「宝」を借金のカタに取られる者、また、ナニが必要になることを知らず返還を要求しなかった者(権利放棄とみなされ、刀子匠にナニを没収されます)などは、昇進の時や、危篤の際に刀子匠にあわてて「宝」を用立ててもらうよう頼み、莫大な金銭を要求されることになるからです。

 さて、春雲(愛称は春児)は極貧ゆえに刀子匠にも相手にされず、やむなく自分でちょん切って宦官となり、老祖宗(西太后)のお気に入りとなってどんどん出世していきました。
 彼の台頭に危機感を感じていた大総管(宦官のトップ)李蓮英は、宦官たちに、春雲を打ちすえれば銀十両、殺せば百両の褒美を取らせるぞと命令します。
 宦官たちは、金欲しさに争って春雲を殴ったでしょうか。

「百両が千両だってできるものか」
 春児は、何重もの人の輪に守られました。
「李老爺。わしら宦官は男の屑だが、人間の良心は持っとるよ。何から何まで、きんたまと一緒に切り落としちまったわけじゃねえんだ
「理屈を言うな。わしは太后宮の大総管だぞ」
「わしはあんたらの出世をかまどの陰からずっと見てきたけど、まいないは取る、暴力はふるう、上にはこびへつらって下の者にはいばり散らす。だが、この春児はシャオフオチー(見習)のころからずっと、そんなことはしたことねえもの」
「見ろよ。こいつは老祖宗に引き立てられたばかりじゃなく、みんなに推されて出世した初めての太監だ。なぜだかわかるか。春児はな、殴られっぱなしのわしらの、夢だったんだ」

 こうした声に続くのが、上に掲げたせりふです。
「春児を殺すならまずわしを殺せ」そんな合唱に、李蓮英はやむなく捨て台詞を残し、退散したのでした・・・

 〇 これじゃ止められない。DVDは高いので小説にした。そしてアマゾンで古本を注文した。 

 

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          残 雪 情 報

   

                     旧宅の雪山は未だ頑張っています。

    4月26日の消雪を予測された神明町のY・Sさん残念でした。来年また応募して下さい。